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自閉症の息子は行動療法(療育)で大きく成長をしました

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この記事は自閉症のお子さんを育てている30代の女性に書いていただきました。

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ABAとは

 自閉症スペクトラム、小学校一年生の息子をもつ母親です。ABAという療育に取り組んだ経験を書かせていただきます。友達から頂いた「イラストでわかるABA実践マニュアル」という本を読んで、ABAという療育があることを知りました。

 ABAとは「Applied Behavior Analysis」の頭文字で、日本語では「応用行動分析」や「行動療法」と訳されることが多いです。簡単に言うと、行動の段階を細かく分けて、望ましい行動を強化(ごほうびをあげ)し、望ましくない行動は消去する(ごほうびは与えない)という理論です。

 例えば、お母さんのお手伝いをすると、お母さんが褒めてくれます。すると子どもは嬉しくなり、またお手伝いをしようという気持ちになります。この場合褒めてもらったことが望ましい行動の強化(ごほうび)になります。

 逆に、お母さんとスーパーに行き、好きなお菓子を買って欲しいけれどお母さんから「今日は買いません」と言われ時はどうでしょうか。どうしても欲しくて床に寝転がって泣き叫びかんしゃくを起こした場合、お母さんが周囲の視線が気になりしぶしぶお菓子を買ってしまうと、子どもはダメと言われても「かんしゃくを起こせば買ってもらえる」と理解してしまい、かんしゃくという望ましくない行動を強化してしまうことになります。この場合の正しい対処法は子どもが長時間かんしゃくを起こし続けても、お母さんは無視を貫き、収まるまで見守ります。これが望まない行動の消去になります。かんしゃくが収まれば、お菓子を買わずにスーパーを出で「よく我慢できたね」と褒めてあげます。この褒め言葉が「我慢できた(正しい行動)」の強化になります。

幼稚園の先生にABAを実践してもらう

 息子の場合、幼稚園の頃に集団で取組む課題保育に参加したくない時期がありました。周りについて行けない事が嫌だったのかもしれません。集団課題保育が始まるとすぐに加配の先生に抱っこをせがむ行動が見られました。しかし、ずっと集団課題保育を拒否をし続けるのも良くないと思い、加配の先生と相談してABAを取り組んでいただくことをお願いしました。

 ABAを取り組む前は
集団課題がはじまる(例:製作活動) ➡ 参加したくないから先生に抱っこをせがむ ➡ 抱っこしてもらった(製作活動に参加しなくてよくなる)という行動パターンがありました。

 息子にとっては「参加したくないときは、先生に抱きつけばいいんだ」と理解してしまい、息子にとっても、加配の先生にとっても保育しづらい状況になっていました。加配の先生と話し合い、「大好きな先生に抱っこをしてもらう」ことを「参加したくないから先生に抱きつく」のではなく「集団課題保育に参加できたら、ご褒美として大好きな先生に抱っこしてもらえる」という流れに変えてみることにしました。つまり、ABAを取り組む前は「抱っこをせがむ」ことが「望ましくない行動」になっていたものを「望ましい行動のご褒美」にしてみることにしたのです。

 例えば製作活動で人物を描く課題の時、人物を全て描き終えるまでではなく、手だけ、顔だけなどの短い達成(ゴール)設定を加えて、その一部分描けたら先生に抱っこして褒めてもらうようにしました。すると本人も嬉しくなり自ら積極的に体を描き、そして抱っこ、次は腕を描き、抱っこ…と順番に人物を描くことができました。結果、集団課題保育を嫌がらずに参加できるようになり、「描けた!」と達成感も味わうことができました。

 加配の先生もABAを取り入れたことで保育がしやすくなり、より息子目線に立って支援してくださるようになりました。支援される側、する側双方にとってよい療育法だなと感じた出来事でした。

[参考記事]
「発達障害の息子は療育でスケジュールパズルとグループ運動を訓練」

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