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自閉症スペクトラム障害に気づいたのは発語の遅れとこだわり体質

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この記事は30代の女性に書いていただきました。

……..

 現在3歳の息子が自閉症スペクトラム障害と診断されています。発達障害の兆候に初めて気付いたのは自転車に乗せた時でした

 息子が生後10カ月の頃、新しい自転車を買いました。前かごに子供を乗せられるタイプの自転車です。以前から自転車が大好きだった息子。それまでの自転車はかごがなかったため、抱っこひもに入った状態で自転車に乗っていました。

 初めて前かごに乗った息子はとても嬉しそうで、大きなかごにちょこんと座る小さな姿はとても愛おしく感じました。早速自転車をこぎ始めると大喜びします。しかし少し時間が経つと耳をふさぎ始めました。嫌がる様子はないのにただただ耳をふさぎます。はじめは気のせいかと思っていました。しかし何度乗せても息子は耳をふさぎます。

 気になって周囲の人に聞いてみましたが皆「そんなことしないよ?」と口をそろえて言います。インターネットで検索してみると「自閉症スペクトラム障害の子は、感覚過敏(聴覚過敏)により風の音をうるさく感じたり、風の感覚を嫌がる場合がある」との検索結果…。「うちの子が自閉症スペクトラム障害だなんてありえないわ。こんなに意志の疎通ができるし目だってちゃんと合うもの」そう思いあまり気にしないようにしていました。

少しずつ増える違和感

 成長するにつれて様々な事が出来るようになる息子、その姿を見るのはとても嬉しい事でした。1歳過ぎに日中のオムツが外れ、トイレに行きたいときには自分から「出た!出た!」と教えてくれます。息子の初めての発語はこの「出た」でした。しかしその2ヶ月後、その言葉は消失します。1歳半検診では全く発語がありませんでした。

 しかしオムツが外れて日常生活上での意志疎通は出来る事、積み木や指差しなどその他の項目はクリアしていることから経過観察となりました。「男の子は発語が遅いから大丈夫」そんな言葉を周りからかけられることもあり、特に不安になる事はありませんでした。

 その頃、息子はベビーサインを使って意志をこちらに伝えていました。自分の胸を両手で叩いた時は「おっぱい頂戴」、右手の人差し指を口に入れる動作は「お水が飲みたい」、3本指なら「ご飯が食べたい」等、これらのサインを全て自分で考えて伝えてきていました。初めてそのサインをされた時は全く意味がわからないのでこちらがなかなか理解する事ができません。すると激しい癇癪を起します。この頃から少しずつ日常生活での違和感が増え始め、息子独自の発達を始めました。

こだわり体質?

 何となく息子に違和感を覚えながらも楽しく生活を続けていました。経過観察と言われながらも何もアプローチはなく、ただ普通に育児をしていました。

 息子は少しずつ「決まった行動に対するこだわり」を持つ場面が増え、公園までの道順は決まった順路ではなくてはダメだったり、買い物に行くスーパーの店舗も決まった所にいかないと癇癪を起します。

 私に対しても決まった行動を強要するようになり、横になる事は許されず、常に座る場所や姿勢、顔の角度目線に至るまで事細かに指示してくるようになりました。そしてこのこだわりが通せないと癇癪を起します。息子に支配され癇癪に振り回される生活に疲れ、ノイローゼになりかかっていました。

 また物を並べる事が大好きだったので自分のミニカーを踏切に等間隔に並べうっとりと眺めるのが息子のリラックスタイムです。

 これらの行為は自閉症の子がよくする行為とのことで、すごく心配になりました。

確信したのは2歳6カ月

 そんな状況でしたが息子が2歳6カ月の頃、私が在宅ワークを始めました。これまで私と遊んでいた時間が半分になって欲求不満になった息子は激しい癇癪に加え、自傷行為とチックが出るようになりました。

 「少し待ってね」と言うと激しく泣きながら暴れ自分の髪の毛を抜きます。子供は泣くものだと思っていましたが息子の泣く様子はとても激しく痛々しい異常なものでした。

 また、この頃から息子が私に話しかけようとすると緊張して肩を上下させながら激しくまばたきをするようになりました。これらの行為は後に分かりましたがチックの症状でした。私に話しかけ「待っててね」と言われる事が増えた為、強いストレスがかかってそのような症状が出ていたようです。ビート武さんの肩の動きと言えば分かるでしょうか?激しく目をギュッと何度もつぶりながら肩を何度もすくませるといった感じです。肩やまばたきのチックが出ている時は泣いていない時です。

 そして2歳6カ月の時もまだ発語はありませんでした。独自のベビーサインを駆使し、コミュニケーションをとっていたのです。「この子はちょっと他の子供とは違うかもしれない」そう確信し、地域の保健センターに相談をする事にしました。

やっと発達障害のスタートラインに…

 息子の様子を見た心理士の方は「他の子供より少し色々な事が過敏かもしれないね」と教えてくれました。もちろん心理の先生なので診断は出来ません。しかし私にはそれで十分でした。息子は他の子供とは少し違う方法でフォローをしないと潰れてしまう子だと確信したのです。その後、病院で診察をしてもらい、自閉症スペクトラム障害だと診断を受けたのです。医師からは自閉症の子供は発語が遅いこと(一度発語しても、少し経つと話せなくなるなど)、こだわりが強いことなどをお聞きし、納得をしました。

 この時やっと自閉症スペクトラム障害の息子を育てるスタートラインに立てました。思い返せばたくさん気付ける場面はあったのにと、悔む気持ちもありましたが息子にとってはこれからの人生の方が遥かに長い時間です。自分がしっかりと息子の状態を把握して適切なサポートをしていけるようにしようと前向きな気持ちになりました。

[参考記事]
「発達障害の息子はチック症で、感情を抑えられない」

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