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チック症をきっかけに自閉症スペクトラム障害の診断が付く

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この記事は30代の女性に書いていただきました。

…………

 私には娘が二人います。明るくて元気で優しい10歳の姉と、自分の思い通りにならないとすぐ怒る6歳の妹。下の娘は自分の伝えたいことがあるとマシンガンのように一方的にしゃべり続けます。相槌を打とうものなら「ちゃんと聞いて」と怒られてしまうのです。頭はいい。漢字だって読めます。だけど、人との会話が嚙み合ってない。

これってもしかしてイヤイヤ期?

 娘は少し小さめの2832gで産まれました。ずっと眉間に皺を寄せていて、泣き声も弱く、よく眠る赤ちゃんでした。発育は早く一歳になる頃には歩き、お話もするように。偏食が酷く、この時期は白ご飯しか食べない日もありましたが、食育を除けば育てやすい子供でした。

 しかし育てやすかったのはそこまでで、2歳あたりから自分の思い通りにならないと、怒る、投げる、叩くという行為が始まりました。年齢的にもイヤイヤ期なのかと思っていましたが、それは6歳になった今でも続いています。

幼稚園での娘、家での娘

 4歳になり、幼稚園に通うことになりました。お友達を傷つけたり、物を壊したりしないか不安でいっぱいでした。しかし、それは杞憂で終わりました。幼稚園での娘は、借りてきた猫のように大人しく、優等生だったのです。少ないながらもお友達ができ、楽しく園生活を送る娘。家では相変わらず姉を叩いたり、物を投げたりと変わらない娘。甘やかしすぎたせいで、わがままに育ってしまったのかもしれないと悩みました。

 それまでは叩いたり投げたり壊したりに目が行きがちでしたが、幼稚園に通い始めて新たに気になったことがありました。それは集中して着替えや食事が出来ないこと。着替えや食事をしていてもすぐ席を離れて、違うことを始めてしまうのです。今までは時間に制限もなく、私が主導でやっていたので全く気付きませんでした。声をかけなければ着替えも食事も進まないので朝はお弁当作りをしながら数分おきに娘を急かして準備させるので、徒歩5分の幼稚園なのに遅刻ばかりしていました。幼稚園のお弁当の時間はどうしているのかと思いきや、そこではきちんと座って食べていると言われて、なぜ家では出来ないのかという思いで複雑な気持ちでした。

就学前検診で相談

 年中になる頃からもしかしたら発達障害なのでは?と考えるようになりました。ネットで調べれば調べるほど娘に当てはまることが多すぎるのです。幼稚園では問題なく過ごせているなら大丈夫なのかなと楽天的に考えていましたが、年長になったときに変化がありました。運動会や行事の練習が始まるとしゃっくりのようなチック症が出るようになったのです。それは娘が我慢しているサインでした。今までもこうやって色んなことを我慢してきていたのかと思うと悲しくなると同時にこのままではいけないと思いました。

 しかし、どこに相談していいか全く分からず困っていたところ、10月末に市から就学前検診のお知らせハガキが届きました。3歳児検診の時に、人によって態度を変えることを相談したときには、頭がいいんですよと言われただけの苦い記憶が蘇りましたが、他にどこへ行けばいいかも分からないので藁にも縋る気持ちで行きました。検診を終えた後、別室で娘の状況や病院で検査を受けようかと思っていることなどを話したところ、市で運営している教育サポートセンターを紹介されました。

教育サポートセンター

 「就学前サポート」という、話し合った内容を事前に小学校に提出し説明して貰えるシステムがあります。就学前検診の時に聞かなければ知りえなかった情報です。一度目は娘の気になることなどを聞かれ、2回目は娘がテストを受けている間に赤ちゃんの時からのことを細かく聞かれました。3回目でそれらを纏めたものを相談して煮詰めていきました。

 テストの結果を聞いたところ医師ではないので診断名は出せませんが、「こだわりが強く自分の世界を持っている子です」と言われました。わがままなのはお母さんの育て方のせいではなく持って生まれたものなんですよと言われて泣きそうになりました。最後に病院は考えていますか?小学生は受け付けていない病院もあるので考えているのであれば早くいった方がいいですと言われましたがこの時すでに2月……。小学校の支援学級は前年の11月までに申し込まないと入れないとも言われ、モヤモヤとした気持ちになりました。

病院探し

 サポートセンターでは病院を紹介して貰えなかったので自力で探すことに。しかしネットで検索してもなかなか見つかりません。とにかく情報が少ないのです。周りにそういった知り合いもいません。電話受付が週一回13時からで、繋がったと思ったら「もう締め切ったのでまた来週」なんていう病院もありました。総合病院に電話すると診断を出せる医師は辞めてしまったと言われてがっかりしていると、その医師が個人病院を開設したという情報が貰えました。しかも家から近い場所にあったのです。

自閉症スペクトラム障害

 初めていく病院は古民家を改装したお洒落な場所で、先生が優しい女性の方だったので人見知りする娘もすぐ打ち解けたようでした。サポートセンターからの検査結果を先生に渡して、2度目の受診で「自閉症スペクトラム障害」と診断されました。

 ショックを受けるより「やっとだ」という気持ちの方が強かったです。甘やかしすぎだと言われたり、わがままだから娘とは遊びたくないと言われたり、色々、本当に色々あったので、やっと「病院で自閉症スペクトラム障害だと言われています」と言える。私自身も娘同様に我慢してきたんだなとこの時気づきました。

 娘は4月で小学生になりました。ストレスから下痢になり毎日不安と戦っています。自閉症スペクトラム障害についてもっと学んで、娘が生きていきやすい道をつくってあげることが今の私に出来ること。チック症をきっけけにして発達障害と分かりましたが、早めに判明して良かったです。

[参考記事]
「息子の発達障害が分かったきっかけは腹痛とチック」

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