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発達障害の私が「普通の世界」で生きることはサバイバルだ

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この記事は40代の女性に書いていただきました。

………..

私には、「生きる」ことはサバイバルだ、という感覚があります。
この感覚は、「普通
」の世界を生きていない私が「普通」の世界で使われている道具を常に駆使して生活をしているという実感があるからです。
「生きる」ことをサバイバルだと感じなければならないのは、この「普通」が、私自身には、とても不自然で普通でないからです。
それでも「普通」の世界に合わせなければいけません。
そのことが、サバイバルなのだと思っています。

「普通」は、多数派の人たちが平均して選択する同様の行動パターンのことです。
言い換えると、大勢の人たちが社会生活を送るうえで常識としていることです。
世間は、この「普通」で動いています。
私も、理屈では十分に理解しているつもりですが、そのように行動することが難しいのです。

会社の中で「普通」が出来ない私

私は、成人してから広汎性発達障害と診断を受けました。
社会に出て、二次障害を発症したことがきかっけで分かりました。
振り返ると子どもの頃から、他の子どもたちとは違っていました。
大人たちが期待する「普通」の行動が取れず、いつでも逸脱してしまうような子どもが私でした。
もちろん、大人になっても「普通」のことが出来ませんでした。

成人になるとあらゆる場面で「普通」であることが求められるようになりましたが、いくら世間では当たり前のことでも、自分には難しいことが多いのです。
この「普通」の世界が大きな壁になっていきました。

大きくつまずいたのが、まず就職をしたときでした。
会社勤めで基本とされる電話応対が出来ないのです。
不慣れな会社の電話機となると受話器のザワザワした音ばかりが聞こえてきて、肝心の受話器向こうの声に集中できないのです。
電話応対は、世間では基本的なことで「普通」のことです。
出来ないということを会社では、理解してもらえません。
結局、上司のパワハラも加わって体調を崩し、会社を辞めざるを得ませんでした。

私生活の中で「普通」が出来ない私

その頃、家庭でもつまずきました。
身内に不幸があり、お葬式がありましたが、滅多に会うこともない親戚一同との世間話に失敗。
相手を怒らせて「普通」の世間話が出来ませんでした。
服装のTPOでも、感覚過敏でストッキングが履けずに裸足でいると親戚のおばさん達から強く注意されました。
しっかりと周りと同じような服装をすることが、「普通」として求められるのです。
最後には、あまりに非日常的な空間でストレスが爆発して読経の最中にパニックを起こし、身内席から連れ出される大失態を起こしました。

まだまだ「普通」の世界には大変なことがあります。
たとえば、普段の服装です。
清潔にしていますが、コーディネートとなる頭が真っ白になります。
雑誌を見てもよく分からず、とんちんかんな服装だと指摘されることがあります。
また、他人と目を合わせることが苦手です。
それは、「自分を読み取られてしまいそうな恐怖感」を強く感じるからです。
特に、微妙に知っている人とのコミュニケーションは苦手です。
知っている相手だからこそ、適度な「普通」の世間話をし、相手の目を「普通」に見なければならないからです。
周りからは、何でも慣れ、と言われます。
少しですが、安心して話せる人もいます。
しかし、そこまで辿り着くまでには長い時間がかかります。
後に相手から、「やっと、慣れたね」と言われたことがありました。
まるで、何かのミッションをクリアしたみたいな感覚です。
本当に「普通」の世界は、大変です。

それでも、「普通」をしないと生きていくのに支障がでます。

まとめ

こうした「普通」と言われることを行なうことが、この「普通」の世界をサバイバルするための道具なのです。
ただ、私にはその道具は意識しないと使えません。

最近、発達障害が知られ、子どもだけでなく大人の発達障害者も行政の支援が受けられるようになりました。
多く実施されるようになったソーシャルスキルトレーニングは、「普通」を練習するのによい方法の一つかもしれません。
あくまで練習に過ぎなくても、他人と話す場であるから世間話の具合やその感覚、パターンなどを知ることができます。
しかも、練習であるから安心して失敗することができます。
少しは、生き抜くためのツールを獲得することが出来ると思います。
しかし、いくら訓練をしても出来ないことがあります。
それでも、何が「普通」かを理解して近づけばトラブルも減るでしょうし、気分も楽になるかもしれません。
とりあえず、「普通」の世界をがんばって生き抜かなきゃ!私は、そんな「普通」の世界でサバイバルしています。

[参考記事]
「発達障害の私が社会復帰の為に準備していること」

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