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自殺未遂をするほど発達障害の人には生きにくい世の中

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この記事は30代の女性に書いていただきました。彼女は自殺未遂をするほど、発達障害による性質で苦しんでいました。

……..

 私は発達障害のアスペルガー症候群です。結婚、出産し、今は二児の母ですが、今までの人生は発達障害の特性により苦労の方が大きかったです。

【今も続くアスペルガー症候群ゆえの悩み】

 30年間、人間関係のトラブルが尽きませんでした。学生の頃より、成人してからの方が悩むことが多くありました。性格のせいだろうか…気をつけているはずなのに、どうして周りは離れて行くんだろうという疑問は絶えず私を支配します。最初の内はまだ関わりも浅いので大丈夫なのですが、それが数ヶ月経つと皆よそよそしくなる。避けられてる…?と思うのですが、何か失礼なことを言った覚えもなく、思い当たる節がない。

 特に、娘の幼稚園のお母さん達。年齢も様々、「母」という共通点で仲が深まる世界であるはずなのですが、もちろん上手く行きません。アスペルガーの人によくある「空気が読めないでストレートに何かを言っている」可能性があるのですが、それが何かも私には分かりません。

 それと何気なく使っている言葉は私にとっては難しいのです。「早めに」「ゆっくりでいいよ」「空いてる時で」って言うけど、早めって?ゆっくりって?それはペースの話?それとも時期の話?という感じで、曖昧な言葉が苦手です。これもアスペルガーの人によくある特徴ですが、曖昧さを排除して「〇〇日までに」とか「〇時間以内に」などはっきり言ってほしいと思うことが多いです。

 その他の特徴としては一つ一つ進めることしか出来ないので「要領が悪いね」と言われることも度々。つまり、同時にあれもこれも出来ません。調理も、複数のメニューで使う野菜をまとめて切ることはできませんので、一品ずつ切ります。まとめて切ると切った野菜は何に使うの?どこに置いておけばいい?と混乱します。仕事でも同じで、人間関係に恵まれても、「急だけど、こっちから先にお願い」などイレギュラーが多い仕事だと教えられたこと全てを忘れてしまいます。そのせいで、何度転職したか数えきれません。

 デメリットだけではなく、メリットもあります。一つのことに熱中すると、体勢を崩すこともせず、そのまま続けられます。発達障害の特徴である「過集中」です。例えば好きなジャンルの読書であれば6時間連続で読むことが出来ますし、インターネットでの調べ物に関しても徹底的に何時間でも画面とにらめっこできます。そのせいか、学生の頃、成績は良い方でした。

【アスペルガーと診断】

 家庭や仕事でのストレスで自殺願望が出始めました。気付けば手首を傷つけているのです。一度は自殺未遂のような大けがをしたこともあります。そして、家族に連れられ、精神科を受診しましたが、診断は「発達障害(アスペルガー)の二次障害による鬱病」でした。

 これを機に退職し、自宅療養と2週間毎の受診が始まります。担当医との会話の中で、これまで困難だった対人関係の話題に触れた際、発達障害の可能性を指摘されました。カード並べ、ブロック、計算や一般常識などの知能検査、問診を実施し、その後アスペルガーだと診断されました。

【安堵】

 正直、診断にホッとしました。障害に甘えたわけではありません。ただ今まで感じてた「生きにくさ」に原因があったことが分かったというだけで救われた気さえしました。今までは「なんとか普通に」と無理をしてきた人生でした。足掻けば足掻くほどうまくいかない。理由も分からない、それでも必死に、周りと馴染もうとしてきました。

 でももう等身大でいいじゃないか、背伸びしなくていいじゃないか。アスペルガーを盾にする気はないですが、でももういいじゃないか、無理に周囲の輪に混じることは止めよう。同時に物事を進める必要なんてない、時間がかかってもいいじゃないか。ストレスと混乱の中に自ら飛び込むのは止めよう。と思えるようになりました。

 「無理はしない」今の私が大事にしている言葉です。無理をすると今度は自殺未遂では済まずに本当に死んでしまうという恐怖もあります。ですので、私にとってこの言葉はストッパーになっているのです。

[参考記事]
発達障害の「二次障害」とは何か。放置すると大変なことに

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