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発達障害の診断が付かなかったら、自殺を考えていました

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この記事はアスペルガー症候群である20代の女性に書いていただきました。発達障害の性質により30社の面接を全て落ちて、自殺まで考えるように。

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 「売り手市場」と言われる2017年卒の大学生の就職活動の中、大学の同じ専攻の人が7社目や10社目と内々定を頂くのに自分は30社以上を連続して落ち、まだ1次面接を通過できないという状況です。そのため、出かける用事がなければずっと自室にこもって毎日泣いていた私はこの半年で体重は5キロ以上痩せ、体中が湿疹だらけでした。そして8月下旬に近所の心療内科の門を叩きました。

心療内科での様子

 幼少期からのエピソードや今の状況を語った上で、初めに医師からは「確かに発達障害の中のアスペルガー症候群の傾向は強いけど日常生活を営む上で障害があるとまでは言えない」と言われました。実際、私は先の全く見えない就職活動で疲弊しながらも鬱病などの二次障害にまでは至っていませんが、辛い気持ちは絶えずあります(参考記事「発達障害の「二次障害」とは何か。放置すると大変なことに」)。

 また、私自身が自分の困り事や内面を上手く客観的に説明することが苦手であることも影響したと思います。医師に「アスペルガー症候群ではないかも」と言われた時、私の内心は「ここでアスペルガー症候群の診断がつかなかったら自分の何が悪いか分からなくて、先の計画を全く立てられない」と不安でいっぱいでした。こんな私でも「普通の範疇の人間ですよ」と言われたら今までの苦労が何なのか分からなくなるし、自殺しようと思っていました。自殺する人の中には発達障害の人もかなり含まれているのではないかと当事者の私は感じています。

 最終的にはWAIS-3とAQテスト(自閉症スペクトラム指数)を受けてアスペルガー症候群の診断を下してもらえてホッとしました。WAIS-3では下位検査のばらつきが激しくてどれも平均点より上か下かの二択でした。人よりできることはできるし、できないことはさっぱりできないというパターンです。例えば、積木模様は14点もとったけど、絵画配列は7点という具合です。特に作動記憶の点が低かったので、耳からの情報を保持することが弱くて、聞いた注意事項をすぐ忘れてしまうなどの考察をいただきました。AQテストは50点中42点で、自閉症スペクトラムの範囲に完全に収まっていました。

就活が失敗し、就労移行支援事業所へ

 今後の予定としましては、障害者手帳を取得して大学卒業後に就労移行支援事業所に通おうと考えています。事業所をいくつか見学しましたが、知的障害者、身体障害者、精神障害者、発達障害者をまとめて対応するところよりは発達障害者に特化したところのほうが頼りになると考えました。そこで発達障害者に特化した就労移行支援に頼りたいけど地元にはないので、もし通うなら毎日東京に通うことになります。交通費がバカになりません。スマホの通信代も捻出しないといけません。就活でお金を使い果たした私は工場の仕分け作業でお金を得て貯金をしています。相変わらず誰とも仲良くなれないし仕事の要領は悪いです。1日目でさっそく正社員の男性に怒鳴られて恐かったです。それでも目標のために頑張っています。

 せっかく首都圏の国立大学を出るのに障害者枠なんてと親や親族には遠回しに言われますが、今の社会は学歴以上にコミュニケーション力が問われるので発達障害者は非常に生きづらいのです。だからまずは障害者枠に入って自立しようと健闘中です。そして、障害による特性が悪く出ないようにまずは自閉症スペクトラムのことをもっと良く知ろうと勉強中です。当事者向けのソーシャルスキル本から最新研究の学術本まであらゆる書籍を読んでいます。

 ADHDにしろ自閉症スペクトラムにしろ、まだまだ研究で突き詰められていないことがたくさんあるし、障害者のための法律はどんどん変化しているので、生きるために常に最新の情報に触れて乗り遅れないようにしたいです。この世の中は多くの発達障害者にとって非常に生きにくいです。しかし走ることを止めれば社会に淘汰されてしまいます。私はまだもう少し頑張りたいです。

[参考記事]
「30社の面接を全て落ちて就職できないアスペルガー症候群の私」

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