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誰にも理解されない発達障害の特性により、苦しい人生

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この記事は40代の女性に書いていただきました。

……………

発達障害の特性は、他人から見ると本当に分かりづらく、その人の性格の一端として捉えられてしまいがちです。
本人はその特性のために本当に困っているのにも関わらず、周囲にはなかなか理解されません。
それどころか、できないことだけが目について「駄目な人」「怠けている人」と思われてしまうこともあります。
私はそれで、小さい頃からずっと生きづらさを感じてきました。

感情の起伏が激しい

人生で一番最初に困った特性は感情の起伏が激しいことでした。
本当に些細なことで感情が昂り、怒り出します。
しかも自分ではコントロールが効かないので、一旦爆発すると止まりません。
大泣きして、過呼吸を起こすこともありました。
周りの大人たちから見ると、相当に扱いにくい子どもだったと思います。
しかし、元々おとなしい子で、爆発する頻度もそこまで多くなかったため、この特性に関して深刻に考える大人はいませんでした。
成長するにつれ自制がきくようになったのか、現在は急に怒りだすことはなくなりましたが、ストレスなどで精神的に参っていると、何でもないきっかけでスイッチが入り、人前であろうとなかろうと涙が溢れて止まらなくなる、という困った事態に陥ることが未だにあります。

変化に対して鈍感

発達障害の人は、特定の刺激に関して過敏だったり鈍感だったりと、その人の特性や刺激の種類によって反応にかなりの偏りが出ます。
私個人のケースに限って例を挙げると、自分や周囲の変化に対し、私は異常に鈍感でした。
39℃の熱が出ていても、だるいと感じない。
鼻炎を起こして鼻水で呼吸が苦しくても、具合が悪いとは思わない。
小さな子どもにはありがちな特性ではありますが、私はこれが大人になるまで続きました。
6針縫う大怪我をした時も、痛みすら他人事のようで、傷口から血が大量に流れているのを見て「ああ、大変な怪我をしたんだなあ」とぼんやり思うことしかできませんでした。
他人に対しても同様で、誰かが髪を切っても気がつかない、具合が悪そうにしていても言われない限りわからない。
いわゆる「空気を読む」ということが壊滅的に苦手なため、人間関係にヒビを入れてしまうことがよくあります。

他人の会話が聞き取れない

大人になった今現在、日常生活の中で最も困っている特性が他人の会話が聞き取れないこと。
聴力には全く問題がないのですが、人の話している言葉を正確に捉えることが非常に困難です(これはLD(学習障害)の特性です)。
「軍手」を「ガムテ」、「洋服」を「漂白」など、全く違う単語として聞きとってしまい、話がかみ合わなくなることがしばしばあります。
いわば毎日が「空耳アワー」のような状態です。
言い間違えは意外と面白いらしく、笑われることもありますが、そのせいで「天然ちゃん」と思われがちです。
また、3人以上の人が会話に加わってくると、更に処理能力が落ちてしまい、最後にはすべての会話が耳から耳へとすり抜けていきます。
もうこうなると会話が成立しないため、押し黙って話し相手の会話に簡単な相槌を打つことしかできなくなります。
子どもの頃からこんな調子で他人と会話していたため、友達ができても次第にまともな会話ができなくなり、愛想を尽かした友達が離れていってしまう、という痛い経験を何度もしています。

まとめ

30歳を過ぎて専門医にかかり、発達障害の診断を受け、そこでようやくこれらの症状が発達障害の特性によるものだと判明するのですが、それまでは自分の至らなさに常に悩まされていました。
誰に相談してもこの生きづらさを分かってもらえないどころか「努力が足りない」と言われ、どんなに頑張っても人並みに物事をこなすことができない自分はダメな人間なんだと本気で思い込んでいました。
このように誰にも理解されない発達障害の特性により、苦しい人生を歩んできました。
私が子どもだった頃は、発達障害の認知度がまだ低く、診断できるお医者さんもほぼいないような時代だったため、気づかないまま大人になってしまったのも致し方ないとは思うのですが、もしもっと早く診断を受けることができたら違った人生を歩むことができていたのかもしれないと思うと、複雑な気持ちにさいなまれます。

もしこれらの特性を持っている子どもが皆さんの周りにいたら、その子を少しだけ注意深く見てあげてください。
それが、誰にも気づかれないまま発達障害を抱えて大人になってしまった私が今切実に願っていることです。

[参考記事]
「ADHD(注意欠陥・多動性障害)とLD(学習障害)の特徴について」

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