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発達障害の症状が腸内環境を整えることで改善

 

この記事は40代の女性に書いていただきました。

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☆「いつもお腹が痛かった」我が子☆

 私には、二歳半で自閉症(発達障害)と診断された子供がいます。おかげさまで小学生になってからやっとまともにコミュニケーションを取れるようになったのですが、自分の思いを伝えられなかった当時の様子を聞いてみた時「いつもお腹が痛かった。」と言われ衝撃を受けました。

 もう二年くらい前のことですが、今でも時々思い出しては心をギュッと掴まれるような切ない気持ちになります。そして、これまでの生活を振り返る度に、障害と腸内環境との深い関係性を意識させられるのです。

☆排便のトラブルから対策を試みる☆

 子供が幼稚園に通っていた当時、なかなかきちんとした形のある排便がなく、しょっちゅう下痢で下着を汚していました。当時、本人は誰かに助けを求めることが難しかったので本当に辛かったようです。

 また、毎日のように癇癪を起こしたり、その場でくるくる回ってみたり、その原因を特定できない不可解な行動を起こすことが度々ありました。

 親子でいろいろと困り果てていた当時、発達障害治療のクリニックの存在を知り、それから医師の指示のもと、腸内環境を整える対策を取り始めたのです。

☆発達障害は脳の機能障害☆

 医師の話によると、
・空気が読めない
・落ち着きがない
・理解力が弱い

 発達障害者に目立つ症状は皆、脳の代謝異常に原因があり、脳内分泌物質の多少で脳機能が左右されるということでした。そして、脳の代謝異常に腸内環境が大きく関係するという知識も得ました。

☆発達障害児の腸内環境☆

 発達障害児の多くは、リーキーガットシンドロームという腸のトラブルを抱えています。腸の粘膜が弱く常に荒れていて、ザルの目のように隙間の開いた腸管から未消化のタンパク質が通過し血流に乗って脳に到達し、通常では脳内に存在しないはずのこの物質が脳に麻薬のような作用を及ぼし、不可解な行動に繋がるのです。

 今思えば、子供が「いつもお腹が痛かった。」と言った話にも合点がいきます。

 特に注意が必要なのは
・乳タンパクの未消化物であるカソモルフィン
・小麦の未消化物であるグリアドルフィン
で、我が子はまず乳、小麦の摂取を控えるよう指示を受けました。

☆隠れ食物アレルギー☆

 また、腸内環境の調査に有効なIgGアレルギー検査を受けました。IgGは即時アレルギーではなく、摂取後数時間から遅くて数週間経ってから症状に現れるアレルギーです。

 すぐに重篤な症状は現れないものの、皮膚のかゆみ、倦怠感、膨満感など、それぞれに不快な症状が現れるということで、当時の子供の症状によく当てはまっていました。この検査では、卵白、卵黄に重度のアレルギーが見つかり、それから卵そのものと卵が使われた食品の摂取も控えました。

☆腸内改善の対策☆

 その後、腸管を健やかに保つために働く善玉菌を増やす対策を取りました。日常の料理では砂糖の代わりにフラクトオリゴ糖を使用して善玉菌のエサを増やし、プロバイオティクスサプリメントの摂取で善玉菌そのものを増やしました。また、みそ、漬け物、納豆などの発酵食品を積極的に摂るよう心がけました。

☆腸内環境改善で生活が落ち着く☆

 試行錯誤を続け、今では子供の腸内環境はかなり良くなり、毎日きれいな形の便が出るようになりました。

 癇癪がほぼなくなり、不可解だった行動も格段に減り、親子共々落ち着いた気持ちで毎日過ごせるようになりました。対して、お通じのない時の子供はかなり落ち着きがない様子で、日々腸内環境の大切さを意識させられています。

 我が家のように特別にクリニックに通わないまでも、食事内容に気を配るなどすぐに始められる対策もありますので、お子さんの発達障害に悩むご家庭には、ぜひ一つの方法として腸内環境の改善に取り組んで欲しいと思います。

[参考記事]
「自閉症の息子のトイレトレーニングで行った対策」

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