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高機能自閉症の娘は学年が上がるにつれ、漢字や計算が困難に

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 この記事は発達障害(高機能自閉症)のお子さんを育てている女性に書いていただきました。

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 10歳になる下の娘は、「高機能自閉症(知的障害のない自閉症)」と診断を受けていますが、小学校に上がった途端に宿題に苦しみました。小学1年生の時の様子は「知的障害のない自閉症(高機能自閉症)の娘の幼児期について」に書かせて頂いた通りです。とにかく、1年生の時の宿題で一番辛かったのは計算カードと書き取りでしたが、2年生以降は更に宿題が大変になりました。

小学2年生の時

 小学2年生。計算カードは、たし算・ひき算に加えてかけ算が始まりました。九九を1×1から順番に言うことはできるのですが、九九の計算カードをバラすともう駄目でした。普通、「さぶろくじゅうはち」とか「さんぱにじゅうし」等とリズムで覚えてしまい、「さぶろく」と言えば「じゅうはち」と自然に口から出ますよね?しかし、娘はそれができませんでした。なので「さぶろく」の答えを言う前に「さいちがさん」から順番に言うのです。順番に言えば、「さぶろくじゅうはち」がちゃんと言えたのです。そんなことなので、計算カードはやはり時間がかかり、九九を言えるようになっても、かけ算を使った文章問題となると、九九が応用できませんでした。

 算数で難しかったのは計算だけではありませんででした。時計や時間もとても苦手でした。まず、時計がなかなか読めません。短い針が数字の真上にあれば「何時」は言えましたが、数字と数字の間に来ると何時なのか分からないようでした。また、「男の子は午後2時に公園へ着き、お友達と午後5時まで遊びました。男の子が公園で遊んでいた時間は何時間でしょう。」という問題に対して娘の答えは「8時間」。

 漢字の書き取りは、半分に減らしていただくことが多かったです。家庭での様子を担任の先生に伝え、メンタルクリニックの先生とも相談して、書き取り帳1ページ50文字の半分だけやって提出しました。1年生の頃は、時間がかかっても1ページは書ききっていたのですが、2年生では1年生の頃よりも大変になり、1ページ書くことがとても困難でした。半分に減らしていただいて、やっとできるようになりました。

小学3年生の時

 小学3年生になると、割り算で苦労しました。上にも書いた通り、九九を言えるようになっても計算に応用できないのです。例えば「6÷2」という問題は九九を習得していれば難なく解ける問題だと思うのですが、娘は答えを「9」などと書いてしまうのです。6の中に2は3個しか入らない。9個なんて入らない。そのように予想することも難しかったのです。割り算が始まり、更に苦手な計算が増えた娘は、本当に算数を嫌がるようになりました。プリントなども、計算問題がたくさん並んでいると、それを見ただけでパニックになり、簡単な問題(足し算やかけ算)もできなくなってしまいました。

 漢字は、書き取りよりもプリントが大変でした。1枚に20問~30問ある漢字プリントなどは、計算問題が並んだプリント同様、見ただけでパニックになりました。「今日は5問だけでいいから頑張ろう」とか「上の段だけやっちゃおう」と言っても全くダメ。こんな簡単なプリント…しかも「今日は5問だけ」とか言っているのに、何故できないんだろうといつも戸惑いました。夏休みの宿題として出された漢字プリント(1ページ20問~30問が20ページ)もなかなかできず、夏休み中に先生に電話をして娘の状態と宿題の状況を伝え、夏休みの宿題をやり切れるか自信がない、ということを伝えると、先生は「できた所まででいいですよ」と言ってくださいました。結局、漢字プリントは10ページ(半分)だけやって2学期に提出しました。長期休暇の宿題をやり残したのは初めてでした。

小学4年生の時

 小学4年生になると、まず、3年生で習った漢字をほとんど覚えていない、ということが分りました。普段、日記やノートに字を書いてもひらがなが多く、漢字を書いても微妙に間違えている、という感じでした。漢字を覚えることは難しかったようです。テストをやっても空欄が多く、書いてあっても鏡文字のように左右が逆だったり、線が抜けていたり、1行とばしていたり、何となく正しい漢字に似ているけど間違えていたり…。毎日書き取りをやっていても、なかなか覚えられないようでした。

 計算問題がたくさん並んでいるとパニックになる、というのも相変わらずでした。しかし、スクールカウンセラーの先生から「〇〇ちゃん(娘)は、耳で聞いただけだと理解して行動するのが難しいと思いますが、書いてあげればできるかもしれません。」とアドバイス頂いたので、夏休みの宿題で試してみました。3年生の時同様、20ページの漢字プリントが宿題で出され、それに加えて計算問題ばかりのプリントも何枚も出たのですが、「今日は3問だけ」と口で言うだけでなく、その3問を鉛筆で囲み、日付を入れてみたのです。「今日はこの3問をやる」ということを言葉で伝えながら、目で見て確認できるようにしたのです。そうしたら、娘は鉛筆を持ち、やり始めたのです!ビックリしました。3年生の夏休みに漢字のプリントを半分しかできなかったのに、漢字プリントも計算プリントも、線で囲んであげたらできたのです!毎日毎日、その日にやる分を線で囲み日付を入れ、少しずつコツコツやっていきました。漢字プリントは夏休み中に全部終わりました!計算プリントは、さすがに娘には大変すぎて全部やりきることはできませんでしたが、ほとんどできました。囲った線と日付は消さずに先生に提出して説明しました。すると先生は「頑張ったね~!よくやった!」と褒めてくださいました。娘の表情はなんとなく誇らしげでした。

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