この記事は30代の女性に、軽度知的障害のお子さんについて書いていただきました。発達障害だと思っていたら知的障害だったと言うケースもあるし、発達障害と知的障害を両方持っている子もいます。
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結婚してしばらく子宝に恵まれず、張り切って不妊治療を開始したが空振り。途方に暮れ、もう子供はいいかなと思ったらなぜか自然妊娠した息子。まぁよくある話です。
高齢なこともあり、出生前診断も受けたり、無痛分娩にしたりと、とにかく無事に我が子に会いたいと願う日々でした。無事に産まれたら今度は賢い子供に育てたいと、幼児英語DVDを見せたり、本もたくさん読み聞かせたり。
そんな息子がまさか1歳半検診で発達障害を疑われるなんて。指差しをしない、言葉が出ない、簡単な質問にも答えようとしない、そんな所が気になると言われました。頂いたパンフレットを見るとそこには「こうはんせいはったつしょうがい」と書いてありました。「何それ?ただちょっと言葉が遅いだけだし。まだ1歳半なんだから」と思って中身を読みませんでした。
ちょっとは気になりましたが、当時の私は息子の発達障害を受け入れられなかったのだと思います。
2歳になり、少しずつ言葉が出てきました。ちょうど次男が産まれたこともあり、2歳児検診には行きませんでした。市の職員さんからお電話を頂き、最近の様子を聞かれました。言葉も出てきたし問題ないですと急いで電話を切りました。また発達障害のこととか言われたら嫌だったからです。
本当に育てやすい子供で、癇癪もないし、夜泣きもない。ただ言葉が不鮮明で意思の疎通が難しく、またよく転ぶ子でした。「大丈夫。問題ない。とにかく3歳までは様子をみようと」そう思っていました。言葉の爆発期とかあるって聞くし、男の子だし、心配ないよなと自分に都合よく考えていました。
診断へ
3歳まで待ちましたが、成長が見られなかったため、息子は診断を受けました。こだわりがあり発達障害の自閉症スペクトラム障害だと思っていましたが、診断結果は「軽度知的障害」でした。
もしかしたら私も障害あるかも?と思って診断を受けました。やはり私もありました。発達障害のADHDでした。
先生に言わせると私の発達障害と息子の軽度知的障害は関係ないそうです(つまり、遺伝ではないということ)。
その後に3歳児検診に行きましたが、私の方から軽度知的障害を改善するために療育に通いたい旨を伝えました。しかし、定員がいっぱいで療育ができず、通えるようになった時はもう4歳でした。1歳半検診の時に申し込んでいたらと悔やみました。
今では月に2回、療育へ通っていて、1年が経ちました。成長したなと感じますが、他の子を見ると愕然としてしまいます。比べたらダメよと言われますが、比べない親なんているんでしょうか?気にしないように装ってますが、発表会などでは皆と同じように出来ない息子を見ては胸がチクリと痛みます。
まとめ
私は苦手なことをなぜ出来ないの?と、ちゃんとやりなさいと言われてきたので、息子には褒めて能力を伸ばしていきたいと思っています。知的障害でも発達障害でも生きていかなければならないのです。
ならば、その障害をどう捕らえ、受け入れていくか?障害ではあるけれど個性なんだと受け入れて、出来ないことを悲観せず、出来ることに喜びを見つけられたら、もはやそれはもう障害ではないんだろうなと感じます。まぁそれがなかなか難しいのですが。これから先どうなるか?手探りですが楽しく子育てしたいものです。