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娘が発達障害と似ている場面緘黙症になるまでの経緯

 

この記事は30代の女性に書いていただきました。娘さんは場面緘黙症という発達障害と似ているけど違う症状を持っています。

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 私の小学5年生になる長女は保育園年中の途中から場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)になりました。場面緘黙症とは、特定の場所で急に話せなくなり、家庭では普通に話せる、もしくは家庭では話せなくなり、外では話せる等様々です私の娘は自分が通う保育園、今は小学校で先生、友達、学校に関わる人全ての人に声を出す事ができません。保育園年中の途中までは気を許せる友達にだけは話せたのですが、何かのきっかけがあり全く話せなくなりました(本人は教えてくれません)。

 家庭や他校の子供や近所の人には話せます。それが同じ学校の保護者だと分かれば話せなくなります。周りから「どうして話さないの?」と何度聞かれた事か・・・。しかし、話さないのではなく「話したくても話せない」のです。脳がストップをかけます。恥ずかしい訳でも、嫌な訳でもなく、本当は話したいという気持ちがあるにも関わらず話せないので周囲からは誤解されてしまいます。例えば、スーパーでべらべら妹と喋っていたらいきなり息が止まったかのように黙り出したことがありました。周囲を見たら同じ学校の子が店内にいました。センサーがあるのではないか?という位、瞬時に脳がストップをかけてしまうようです。そういう時は本人はジェスチャーで答えます。

 友達と遊ぶ時も楽しそうですが顔はこわばっており、やはりどこか無理している感じが見受けられました。それでも本人は遊びたい!楽しい!と思えるようで、言葉は一切出せませんが自ら輪に入っています。今は周囲が受け入れてくれているからできることでしょうが、やはり良く思わない子もいるのではないかと心配にもなります。学校での生活は今のところ何不自由なく過ごせています。

 きっと本人が気付いていないだけで「喋らない子」として違う学年の子供達が不思議がっていたり、実際特異な目で見てくる子供もいます。それはどうしてもつきまとってしまう事なので仕方ないと割り切っていますが、親として悔しくもあります。場面緘黙症は大人でも知らないし、まして子供に説明するのはすごく難しいのです。

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発達障害センターで診断

 保育園の年長の頃、保健センターの巡回がありました。そこで長女は目をつけられていたようで後日、保育園から保健センターに来るように言われました。保健センターではまず、発達障害について説明されました。その時の言い方が決めつけるかのような言い方で、とにかく発達障害センターで診断を受けてくださいとの事でした。その時私も早く診断を受けて原因や対策を知りたいという気持ちもあり、素直に応じましたが、最後に「次1年生になるので特別支援学級を検討してください」と言われました。

 まだ何も診察していないうちから言われるのはいい気持ちがしませんでしたが、そこはグッとこらえて発達障害センターへの紹介をお願いしました。紹介された発達障害センターへ長女を連れて行き、いきなり子供だけが先生が2人居る部屋に通されました。そこには本やおもちゃが置いてあり、小さな託児所みたいな作りになっていました。私は別室に通され、マジックミラー越しに見ていました。

 そこから診断がスタートです。まず一人の先生がカードを出し、これは何かな?これは何個かな?等、途中絵本やおもちゃで遊ぶ時間を設けさせながら1時間程テストをしました。1 週間後、診断結果を聞きに夫とセンターに向かいました。そこで言われたのが「お子さんは発達障害(自閉症スペクトラム)と言葉の遅れがありますので、特別支援学級を検討してください」だけでした(ちなみに、この時には場面緘黙症とは診断されていません。たまたま見ていたNHKの放送で場面緘黙症について知りました)。

 どこか訓練を受ける機関はありませんか?と聞くも「自分で探していただかないと・・・」だけの対応。それでは検査結果を聞いて「はい、さようなら」です。呆れてしまいました。長女にも感情があります。なので、「他の子とどうして違うの?」と逆に傷つけてしまうかもしれないので普通学級しか考えておりませんと伝えました。どうして保健センターも発達障害センターも特別支援学級にこだわるんだろうと不思議でたまりませんでした。

続きは「娘が幼稚園や小学校で一言も話さないのは私にも一因あります」

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