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幼稚園の面接や発達障害専門医の診察で傷付き、発達障害専用塾へ

 

この記事は自閉症のお子さんを育てている女性に書いていただきました。

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<3年保育就園活動>

 息子は3月生まれの為、3年保育にするには2歳7ヶ月で決めないといけません。ちょうど近所に有名なインターナショナルスクールの幼稚園が引っ越してきた為、願書を出しました。

 保護者面接前日、「明日は選考会ではなく我々の幼稚園の方針を理解していただく為のもの」という電話がかかってきました。当日は「保護者と先生の面接」と「子供と先生の面接」に分かれ、お互いの面接が終わったら子供を連れて帰るという流れでした。

 ところが翌日、幼稚園から電話があり、「見ていた教師の者が、『パパ・ママすら言わない。発話が一切ない子』は私たちの幼稚園では無理だと言っております。3月生まれでまだ月齢が他の子に比べて小さいとはいえ、今後どうするのが最適か、ご家庭でよくお考えください。」ととても機械的で冷たい言い方でした。こういう言い方をされたので、深く傷付きました。

 結局家族で話し合った結果、まだトイレトレーニングもしていなく、オムツが取れていなかったので、きちんとオムツが取れてから、来年2年保育でどこか申し込もうと決めました。

<発覚>

 1年後の2年保育就園活動まで引き続き家で過ごすことになったわけですが、相変わらず簡単な単語も出てこず、これはさすがにきちんと発達障害の専門医に診てもらわないといけないと思いました。

 インターネット検索で同じ地域の発達障害専門医を探し、3ヶ月待ちでようやく行った時は2歳10ヶ月でした。ほんの30分弱ぐらいですが、色々な知育系のおもちゃをやらせて行動を観察したり、簡単な単語で話しかけて返答を確認したりしていました。当然会話が成立せずに終わり、2週間後に結果を聞きに行った時には「知的障害を伴う自閉症です。2歳10ヶ月なのに1歳半の知能しかありません。今すぐに療育に行くことをおすすめします。いっぱいで順番待ちがたくさんいますが、ご希望なら紹介状書いてすぐに入れるようにしますけど…。」と言われました。

 動揺していた私は「この子はそんなにおかしいですか?」と聞いたら、発達障害の専門医は「はいそうです。普通のことは違います。接していて分かりますよね?」とインターナショナルスクールで言われた時以上に冷たい言い方で本当に深く傷付き、地獄に突き落とされたような気分でした。発達障害の専門医なのに、親の気持ちに寄り添うことができないのは不思議でした。

 もともと私は家族に医療ミス経験者がいたこともあり、医者を100%信用していませんし、仮にこれが本当でもこの医者の世話には一切なりたくないので二度と行っていません。

<発達障害児専用塾>

 結局この発達障害の専門医の言う通りにするのが嫌だった為、自治体の療育には一切行かず、インターネット検索で全国展開している民間の発達障害専用塾があることを知り、ちょうど3歳の誕生日を迎えてすぐの時に自費で週1回マンツーマンの授業に通うようになりました。発達障害専用塾の名前は「Habii」です。どんなことをしているかは下の引用を参考にしてください。

〇パズル・折り紙・ひもとおし・手探りなどパズルで絵合わせをしたり、自由に組み立てることで創造力を豊かにします

〇絵本の読み聞かせ・紙芝居・ペープサート・おままごとなど絵本を読むことや紙芝居、ペープサート(紙人形劇)で、創造力を育み、言語能力を高め、視覚と聴覚に刺激を与え右脳と左脳に良い影響を与えます。

〇バランスボールやトランポリン、フープを使ってバランス運動やストレッチなど身体を動かす訓練を通して、脳を活性化し体幹を強化しバランス感覚を整えます。

〇教育プログラムの一つ、セカンドステップ(ソーシャルスキルトレーニング)では、色々な状況を想定し実際に体験することで、人間関係を円滑に進める方法を身に付けます。

「Habii」のサイトより引用

 ここは先生が誰一人として子供を否定するようなことは絶対にしませんし、発達障害児が【普通の子と違う考え方をしていること】を知っているので安心して預けることができました。子供本人もすぐに発達障害専用塾を好きになり、すすんで通うようになりました。通うようになって初めてきちんと言えた単語は「バイバイ」で、最初は発達障害児(自閉症児)のよくある特徴でバイバイの手が逆向きでしたが、気付いたら直っていました。バイバイぐらいはもうとっくに何年も前にしていないといけないものでしたが、こんな小さいことでも親としての喜びは格別なものでした。

 このように小さな進歩の積み重ねですが、決して子供の将来を諦めたりしないですし、出来ることは全て行っていこうと考えています。

[参考記事]
「発達障害の子供が生きやすくなるか生きにくくなるかは親次第」

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