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発達障害の私が仕事をできているのは得意分野を見つけたから

この記事は30代の男性に書いていただきました。

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 私は発達障害の一つ自閉症スペクトラム障害ですので、仕事に関しては得意・不得意な分野がはっきりしています。

 不得意な業務の場合、周りの方と比べて作業時間がかかり過ぎたり、間違いを沢山してしまったりで迷惑をかけることが多かったです。その時は頑張っても気を付けていてもミスをします。

 得意なこととしてPCの文章作成、プログラミングのコーディング、ソフトを使ったイラスト作成などですが、PCでの仕事として苦手なのはデータ入力です。一旦訂正した後も、またどこかが間違いているという発達障害の特徴が出てしまうので、かなり苦手です。

 又、電話応対は相手方からかかってくる場合には非常にパニックに陥ることが多く、頭が真っ白になるときもあります。こちらからかける場合や気心の知れた相手の場合は大丈夫なのですが、臨機応変に対応するというのが発達障害で大変難しいです。

 他にも仕事中に口頭で伝えられる内容を「メモを取りながら耳で聞く」という2つ以上のマルチタスク作業が非常に難易度の高い作業となります。

 私の中では上記のようなことが苦手なことです。

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発達障害者に仕事をしてもらうには

 発達障害者に効率よく仕事をしてもらうにはまずは発達障害者に自信をつけてもらうことが私の経験上いいと思います。なぜかといいますと、発達障害者は合わない環境にいることが多く、自信を失っている人が多いからです。このような時に発破をかけても、本人からすると出来ないものは出来ない、自分には何も出来ることがないと感じてしまっていて、無駄に終わることになります。

 では、なぜ私が仕事を今まで続けてこれたのかと言いますと、「周りの人の支えと協力」があったからです。文書作成の時には間違いがないか見てくれたり、電話を受けることが苦手な私の代わりに出てくれたりと、かなり助けられています。その分、私は得意なプログラミングに集中できて、効率よく仕事ができます。

 親御さんは子供の仕事について特に不安だと思いますが、私の場合は心配されすぎると逆に重く感じていました。ですので、いい意味で放っておかれると安心できます。親が私に対して「あなたは自分で道を切り開くことができるから信頼しているよ」と言ってくれた時から少しずつ動くことが出来るようになりました。プログラミングを勉強したのもその頃からで、今では仕事として行えるまでになりました。ですので、子供が死ぬほど苦しんでいるのでなければ「見守る」ことも大事です。

仕事に関して

 発達障害者が会社に出勤してフルタイムで毎週月曜日から金曜日まで働くのは難しい面もあり、今では週の半分を在宅で仕事をさせていただいております。これも会社の協力があってこそです。

 この半分半分の働き方が私には合っていて、人間関係で疲労困憊になることはありません。会社の皆は良くしてくれるのですが、やはりずっと一緒にいることは負担になるところがあります。ですので、この働き方でだいぶ精神的に楽になっています。

スキルに関して

 発達障害の性質により物事にのめりこむと1つの事に集中することが多いです。私の場合、プログラミングですが、全て独学ですので学校には行っていません。人ぞれぞれ、昆虫が好きだとか、電車が好きだとか、のめり込む対象は違いますが、専門分野を極めれば将来、何かに繋がるかもしれません。会社に勤めなくても、サイトに文章を書いてアクセスを集めて、それで食べていくことも可能です。

 私が普通だと思っていたことが周りにとっては苦手だということも多く、そういう分野を見つけると、生きやすくなります。

まとめ

 私の得意な所(プログラミング)と環境(周りの人のやさしさ)のおかげで少しずつ仕事が出来るようになりました。色々と周りの方に便宜を図っていただいてありがたく思っております。いつかやさしさを与えてくれた方たちに恩を返せるようになりたいです。

 少しでも皆様方のご参考になればと思い、文章が取っ散らかっておりますが執筆させていただきました。長い間お目を通していただき、本当にありがとうございました。

[参考記事]
「発達障害に気が付くまで続いた仕事と人間関係での失敗」

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