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ADHDではないという診断に戸惑い。だったら、私は何者なの?

 

この記事は30代の女性に書いていただきました。

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発達障害ではないかと思い始めたきっかけ

 昔から、片付けが苦手でいつも親に部屋が散らかっていると怒られ、忘れ物も多く先生にも怒られていました。また、小学校中学年から勉強についていけなくなり、テストの点数は悪く、点数が悪いことでも親に怒られてばかりいました。自分では精一杯勉強しているのですが、まずどう勉強するのか分からないのと、教科数が多いので、どれから手をつけていいのか分からないまま毎日が過ぎていったということで、ずっと勉強に対しては苦手意識が強かったです。

 何が何だか分からないうちに学生時代は終わり、会社に勤めることになりました。そこで、たまたま障害者関係の業務があったことで発達障害について知り、インターネットで調べれば調べるほど、ADHDの症状に自分は当てはまることが多いと思いました。
例えば
〇会社のデスクの上はいつも散らかっている

〇ケアレスミスが多い

〇目の前の人との会話や電話で相手と話していても、自分の近くで誰かが話していると、そちらのほうが気になり目の前の相手の話に集中できない

〇計画を立てることが苦手で順序だてて行うよりもすぐに行動してしまう
といったことが以前から気にかかっていたので、もしかしたら私は発達障害ではないかと思い、心療内科で相談しました。

問診のみで「ADHDの傾向があり」という診断結果

 発達障害の相談をしに行った病院は、ちょうど引っ越しも重なり、新しく病院を変えてからの相談になりました。以前からも心療内科で受診はしていましたが、その時は、うつ状態や摂食障害が主に治療内容でしたので、発達障害のことを言えないままでした。

 先生にまず、自分の困っていることや気になっていることを話し、発達障害に当てはまるのかどうか尋ねたところ、チェックシートのようなもので一つ一つ確認していき、これは当てはまる、これはやや当てはまる、といったものでした。結果として、「ADHDの傾向がありますね」ということで、まずはストラテラを処方されました(正式に診断されたわけではない)。

 しかし、飲み始めてすぐに副作用が出て、震えというか、体がピクッとなる症状が出てしまい、怖くなってすぐに病院に行き、ストラテラは中止となりました。

 次に処方されたのがコンサータでして、これは副作用もなく、不思議なことに頭の中が整理されていくという感覚になりました。相変わらず、デスクの上は散らかっていましたが、仕事への取組みにミスを減らすような取り組みをすることができるようになり、少し動きが軽くなったような気がしたので、良い薬に出会えたのかなと思っていました。

入院中に受けたWAIS-Ⅲからのまさかの結果

 会社での残業続きで、精神的にも体調も崩し、休職をすることになり入院をしました。先生からは、ADHDの傾向があるかどうか知能検査をしてみましょう、ということで、WAIS-Ⅲと、心理テストを行いました。

 臨床心理士さんが問題を出して、答えるというもので、この検査は初めて受けました。前回受けた問診だけの診察よりも正確な結果を出してくれることを期待していました。後日、心理士さんからWAIS-Ⅲの結果についての説明があり、

「ADHDの傾向はみられませんでした。かといって、アスペルガーの傾向も見られませんし、空気が読めないとうわけでもないと思います。しかし、診断名をつけるのは、医師であり、今までの診察等から判断されると思います。もしかすると、診断名がつかないという可能性もあります。全体的な結果としては、このような結果が出るのは珍しく、受けた人全体の5%に入るような結果でした。これを見る限り、今まで生きてくるのが相当大変だったのではないかと思いますし、支援は必要だと思います」

とのことでした。

 コンサータを服用しているということと、検査当日も朝にコンサータを服用したことをお伝えしたところ、「何かしらは関係してくるかもしれないですが、それは記録として残しておきます」ということで、詳しいことは主治医に聞くようにとのことでした。

 渡された結果表を見ながら、折れ線がガタガタだなとぼんやり考えながら、ADHDの傾向がみられないということは、「私の今までの性質は何が原因だったのだろう、私は何者なのか」と、途方にくれました。

私はADHDですか?

 退院したタイミングで、主治医が退職となってしまい、発達障害の診断名については曖昧なまま終わってしまいました。同じ病院の別な先生に引き継ぐということで、先生が変わりましたが、改めて私の発達障害の診断名について聞いたところ、

「発達障害ではないと思います。しかし、発達障害の傾向はあります。コンサータを飲んで、楽になるということであれば、その薬を服用しながら、生活していくということで、対処していけば良いでしょう。発達障害といっても、先天的な人もいるし、なかなか合致しない人もいるので診断名をつけるというのも簡単にはいかないところなのです。」

とのことでした。

 傾向があるということでも、薬は飲み続けても良いものなのかも疑問です。今まで、ADHDだと思ってきて、自分の中ではやっとで納得のいく結果だと思っていたところでした。障害のせいにして堂々とするつもりはありませんでしたが、ADHDということを自覚し、自分自身を理解していこうと思っていたところでしたので、グレーゾーンにいるという今の状態が、自分でもうまく説明できないし、「傾向がある」ということは、なんか中途半端なところにいるという気がして、発達障害というカテゴリーにも入れずに宙に浮いたような気分です。

 現在もコンサータは毎日服用しています。頭の中がすっきりするような気がするから、ということと、飲めば一日の活動が億劫にならずに動くことができるような気がして、服用しています。少ない容量ですが、強い薬ですので将来ずっと飲み続けるわけにはいきません。

 正直、この先「発達障害の傾向」とどう向き合っていけばよいかわかりませんが、「傾向がある」という今の状態を受け入れることからしてみようと思います。戸惑いはありますが、私と同じようにグレーゾーンでも発達障害と診断を受けた人と同じように生きづらさを感じている人もいるかもしれません。

 まずは自分自身について、得意なこと・できること、苦手なこと・できないことを知り、発達障害の傾向ということを個性として前向きにとらえることができれば良いと思っているところです。

[補足]
 コンサータを飲んでいると書いていますが、危険性も認識はしています。ですので、服用を推奨するものではありません。精神科系の本を出されている内海聡先生に言わせると「コンサータは覚せい剤と同じ」だそうです。

 先ほど「頭の中がすっきりするような気がするから、ということと、飲めば一日の活動が億劫にならずに動くことができるような気がして、服用しています。」と書きましたが、これも薬の「負の力」の効果かもしれません。

 ですので、大人は自分の判断で飲めばいいでしょうが、子供に対しては慎重になるべきではないかと感じています。

●ADHD治療薬は、ほとんど覚醒剤
そしてADHDの場合さらに問題となるのが薬の問題である。
ADHDでは専用の治療薬としてストラテラとコンサータという薬が承認されている。
ADHDは集中力がないのでこれらの薬で集中力を高めようというのがお題目だ。
しかしこれらは本当に覚醒剤そのもののような薬であり、とてもじゃないが子どもに飲ませることができるような物質ではない。
海外では多くの注意喚起がなされているが、精神科医たちはすべて無視しているのが現状である。
さらに危険な薬がコンサータである。
コンサータは悪名高いリタリンの徐包剤で、メチルフェニデートと呼ばれる物質である。
メチルフェニデートはアンフェタミン系の類似物質であり、アンフェタミン系の薬物の代表格がメタンフェタミンであるシャブ(ヒロポン、スピードとも呼ばれる)である。

つまりコンサータを子どもに飲ませるということは、長時間効くシャブを子どもに飲ませているのと何ら大差はない。
子どもを発達障害とつけている親はすべて虐待者である。
そしてどんな親もていの言い訳と正当化をしているにすぎない。

内海さんのファイスブックより

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