この記事は30代の女性に、発達障害のあるなしで子供たちとの向き合い方を変えているのかを書いていただいています。
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複雑な気持ちになった出来事
私には二人娘がいます。長女は産前産後にいろいろ問題はありましたが、健常児として育っております。発達障害があるのは、2歳差の次女です。自分中で、「この子、発達障害だろうな。」という思いもあったので、支援センターから「発達障害の可能性が高い」と言われたときはショックというよりも、「やはりそうか」という気持ちの方が大きかったです。
そんな次女は、とにかく騒がしいの一言。いろいろな問題はありますが、静かにできないのが一番の悩みどころです。ちょうど、支援センターに相談した後のことです。長女が通う習い事のイベントに、次女も一緒に連れて行きました。普段は長女の習い事の最中に大騒ぎされては困るので、次女を連れていくことはほとんどありません。どうしても次女を連れて行くときは、次女と私は外で待っています。
この時はイベントなので、多少騒いでも大丈夫かな?と軽い気持ちだったのですが、それが大失敗。習い事の先生は、その業界では有名で、良い意味で厳しいお方です。イベントでは先生からの大切なお話などもあり、皆さんが真剣な表情をされている時に次女は大声で叫んでしまいました。その結果、次女と私は退室を命じられました。長女は、もちろん仲の良いお友達と一緒に最後まで参加できたのですが、私の気持ちは非常に複雑なものでした。
次女の発達障害が原因でいろいろあった中で、このことが私の中で一番の衝撃というか、ショックというか、何とも言えない思いになったのです。確かに騒いだ次女が悪いのかもしれません。ですが「ご家族もご参加できます。」というイベントだったのに、だったら初めから小さいお子さんの参加は控えてくださいなどの注意がほしかったな、と思いつつ、私は帰りの際に、私は先生に謝りに行きました。それは、やはり、長女の今後のことを考えたからです。
子供たちとの向き合い方
イベントの出来事があり、私は考えさせられました。言葉は悪いかもしれませんが、長女はいわゆる「普通の子(発達障害がない)」で、次女は「普通ではない子(発達障害がある)」になってしまうんだと思い知った出来事でした。今まででそんな風に思ったのはこの出来事だけです。
でもそこで、改めて長女への向き合い方を考えました。長女は小さい時から我慢の連続でした。次女の出産前、切迫流産で絶対安静、長期入院などで、私に甘える時間が少なかったのです。まだ二歳の長女は甘えたい時期だったと思います。次女が生まれてからも、今まで自分だけのママだったのに、そうではなくなるのですから、やはり我慢することも増えていたと思います。
それでもやはり長女。理不尽なことで次女に叩かれることがあっても、一生懸命面倒を見てくれます。一緒に遊んでくれます。妹が発達障害なんて長女には関係ないのです。
そんな長女も習い事ややりたいことがいろいろ出てきました。なんでもかんでもとは行きませんが、なるべく長女との向き合う時間を大切にしよう。やりたいことはやらせてあげようと思っています。長女の我慢する原因が次女の発達障害ではいけないのです。そうしてしまえば、長女にも次女にもつらい思いをさせると思うのです。
次女との向き合い方も基本は同じです。発達障害をできない理由にしてはいけません。しかし、向き合って話せば分かることも増えてきましたが、普通の子よりも成長が遅いので、まだまだ習い事はできる状態ではありません。ですが、体を使った遊びが大好きな次女。先日も家族でスキー場に行き、スノーボードに挑戦しました。本人は「たのしー!!」と大喜び。好きなこと、やれることはどんどんやってあげようと思っています。
まとめ
私は次女の発達障害をあまり隠してはいません。必要に応じて、「周りになじめない子」「騒がしい子」など説明しています。実際に育てにくさを感じることもまだまだありますが、それは長女にも言えることです。「普通の子」だろうが「普通ではない子」だろうが、手がかかるのは同じ。むしろ次女の方が聞き分けよくできることだってあるのです。
発達障害者の家族を持つと、我慢したり、つらかったりもあるかもしれません。でも、受け入れることで前に進めることもたくさんあります。周りに少し話すことで協力してもらえることもたくさんあります。これからも家族と楽しい時間を過ごそうと思います。
[参考記事]
「息子が発達障害と診断された時、自責の念から解放され涙」