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発達障害の投薬に反対している医師の病院で療育を受けています

 

この記事は「ADHDの息子は多動と不注意が原因で大型遊具から転落」の続きです。

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 息子がADHDかもしれないということや診察予約をした事を伝えると親は烈火のごとく怒りました。
「そんなのみんなそんなもんだ!なんでも病気にするな!」
「その担任は、なんでも型に入れようとしている!」

姉は
「えー、みんなそんなもんだよ?人の話最後まで聞かないとか。めんどくさいし、みんなそうでしょ?うちの子達も飽きたらじっとしていられないしっ!」
と、否定していました。

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息子を病院で診察させる

 診察の日、先生は「なぜ診察を?」の一言から問診が始まりました。息子には学校での授業内容やなぜ椅子をガタガタさせるのか?などの軽い質問と会話をし、そしてカードを使ったゲームの様なテストをしていました。そして息子が別室で知能検査のテストに進んでいる間に、医師は私に私の今までの生い立ちや生活などを聞きました。

 お話が終わった時
「息子さんはADHDの可能性が高いです。今の段階では僕はそう診断しますね。お母さん、お母さんも言われた事あると思いますが、息子さんと同じADHDの症状が強いですね。」とおっしゃいました。

「え!!!!私の診断もしてくれたのですか?私はADHDって言われた事ないよっ!」と心の中で思いながらも、なんだか私はとっても心が軽くなりました
「私が片付けできないのも、分かってても動けないのも自己嫌悪に陥らなくてもいいんだ!!」
「こんなに育てにくい。落ち着かない。って思っていたのは、私のしつけのせいじゃなかった!良かった!なにか息子が怪我をせずに過ごせるヒントが貰える!!」
そんな事を思い心が軽くなりました。

 次回診察までには知能検査の結果が出ているとの事で、次の予約を取り、発達障害についての冊子をもらって帰宅。学校にも私の親にも全てがはっきりしてから伝えようと思ったので、この時は黙っていました。

知能検査の結果

 次の診察では知能検査の結果を伝えられました。息子はIQが140近い事が分かりました(140という数値は高いですと先生には言われました)。そして、得意不得意の波が大きいことと先日のカードを使ったテストでの返答、全てを合わせてADHDの診断がはっきり下りました。

先生は
「今までお友達や周りから孤立する事なく過ごせてこれたのは、この子の産まれ持つ人懐っこい素直な性格のおかげ。そしてこのIQの高さで誤魔化し誤魔化し馴染んでこれたんですね。」
と言われました。

そして、先生は
「僕は薬に大きな抵抗がある医師です。それでも僕の病院でトレーニングを受けますか?転院しますか?」
とおっしゃいました。

 それを私も事前に知っていて、いきなり薬は嫌だと思い選んだ病院である事を伝え、息子のためにトレーニングを頑張ろう、せっかくのIQを生かそうと先生と誓い合いました。

 そして、親に説明に行き全てを話したら
「じゃあ、うちは皆ADHDだわ!遺伝だから仕方ない!」
「私たちはなんのリハビリもせずにここまで来て、親にもなり生活もしてきた。今から頑張るこの子は、うちの一族で1番立派になる!なにも落ち込むことない!」
と受け入れてくれました。

 学校に対しては、医師からお手紙を書いていただきましたが、以下のことが書かれていました。
「耳から入るより目から入る情報が大きい子です」
「椅子をぎっこんばったんするのを止めなさいと注意するのではなく、今は〇〇する時だよと具体的に伝えて下さい」
「嫌味、比喩は禁物です」
「短く注意してください」
等伝えてくれました。

 そこから、息子の週に1回の療育がスタートしました。今1番思うのは、まだ修正が済む頃に療育ができて良かったということです。後悔していることは1番近くで我が子を見ているはずの母親の私が、疑問を感じた時に誰かの同意を求めずに、すぐに病院に連れて行き、もっと早く療育をスタートするべきだったという事です。我が子の可能性を伸ばすのも、摘むのも親の対応しだいです。

 発達障害は今の時代だから言われる病名で昔は聞いたこともありませんでした。じゃあ、反対に今の時代で良かったじゃない、療育出来るんだから!と思ってプラスに考え、我が子の可能性を伸ばし、生きやすくしてあげる。それが、親も子も楽しい人生を送る秘訣ではないかと思います。療育の成果が出るのはこれから先の話ですが、いい医師に出会えて本当に良かったです。

[参考記事]
「発達障害の療育ってどんなことをするの?娘の事例と手続き方法」

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