この記事は発達障害の子供を持つ30代の女性に書いていただきました。
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【バッチフラワーレメディとの出会い】
小学校5年生の息子はで発達障害を抱えながら普通学級に在籍しています(小学1年の頃に診断を受けています)。授業中に出歩いてしまったり、友達との喧嘩が絶えず、先生から電話がくることは頻繁にあります。
そのため、
「どうしたらこの子は良くなるのだろう?」
「どうしたらこの子はトラブルを起こさないのだろう?」
と発達障害に関する本を読み漁り、良いと言われる対応方法や漢方などは数々試してきました。そのことばかりを考える日々。ネットで何か劇的に良くなるものはないだろうかと探し続け、本当に必死でした。
そんな時、ふと見ていたテレビで紹介されていたのが、精神科の先生が紹介していた「バッチフラワーレメディー」です。お花を原料に用いたエッセンスで、赤ちゃんから高齢者まで使用することができ、ストレスやマイナス感情を和らげる効果があるというものです。これはもちろん医薬品ではありません。私のイメージとしてはアロマのような感覚でしたが、それでも試してみたい!という思いが先行したので、主人に相談して試してみることにしたのです。
【バッチフラワー使用からの息子の変化】
バッチフラワーの中でも「レスキューレメディ」という種類を選びました。そのお値段なんと10ミリで約2400円。高いけれど、これで何かしらの変化があるのであればという微かな願望を抱いての購入でした。色々な使用方法がありますが、息子は単純に1日4回、1回4滴を舌の上に垂らすという方法にしました。「心が落ち着く魔法の薬だよ」と伝えて。少し甘さがあるので、毎回自分から喜んで飲んでいました。飲み始めてから5日くらい。息子に聞くと「なんか効いているかも」という答え。
私から見ても確かに落ち着いている気がする…少なくとも悪い状態ではない。それ以降も毎日飲み続けました。それを一本飲み切ったところで終わりましたが、結果として、劇的な変化があったかというとそうではありません。揉め事が全くなくなったわけでもありません。ただ、効果がありそうなものを毎日飲んでいるという気持ちの問題だったのかもしれません。つまり、薬だよと言ってラムネを食べさせても何かしらの効果があるという「プラシーボ効果」だったかもしれません。しかし、息子の変化によって私たちの注意する回数が減ったというのは事実です。他人がどういう評価をしようと、こういったものをお守り的なものとして使用することはあっても良いのではないかと思います。
【抑肝散との出会い】
レスキューレメディを使い切ってから、次に試したのが「抑肝散」という漢方。これはネット上でも使用しているという声が多かったので、またまた物は試しということで導入したものです。漢方とは無縁の生活を送っていた私達には分からないことばかりなので購入は漢方の専門店に行きました。子供が発達障害であることを告げるとすぐに理解していただき「抑肝散」はやはり飲んでいるお子さんが多いとのこと。
イライラ、すぐに怒る、落ち着きがないなどの理由での相談が多いようでそれならば、息子にも当てはまるなと。粉のタイプと錠剤があるのですが、ここはお値段が優しい錠剤のタイプを購入。1カ月4500円ほどでした。漢方の効き目はゆっくりなので、とにかく継続することが大事。息子には「イライラしなくなるらしいよ~」と伝えました。
【抑肝散使用からの息子の変化】
抑肝散も息子は自ら進んで飲んでくれたので助かりました。その効果のほどですが、バッチフラワー同様、落ち着いていると感じる時もあれば、揉め事を起こすこともあり、やはり劇的な変化があったとまではいきませんでした。診断を受けた病院で漢方の相談をしたところ、抑肝散を病院にて処方していただけるようになりました。ただ、病院で処方されるのは粉タイプですが、粉タイプはものすごく癖があり飲みずらかったのです。私も試しに飲んでみましたが、大人でも飲みずらい。ココアに混ぜるのが一番飲みやすくはなったのですが、息子自身が飲む気力を失ってしまったため、結局飲み切れないまま、処方は終了となりました。
漢方の効果はゆっくり現れると言いますので、もしかすると継続することで何かしらの変化を見ることはできたかもしれませんが、これも個々によって違うので、合う合わないはあると思います。ただ、抑肝散は漢方ということで、親としては安心して試してみることができたかなと思います。
バッチフラワーにせよ、抑肝散にせよ、たくさんの評価や口コミがあるので使用までは悩みますが、それでも使用してみなければわからない部分がたくさんあります。継続するにしても、止めるにしても、親も子供も納得してやるというところが大事なのかなと思っています。
[参考記事]
抑肝散は認知症の治療にも使われていて、認知症により配偶者を罵っている言動が無くなったと以下の記事をかいてくれた女性から聞いています。
「認知症介護体験 関さん編①お客さんにお茶と間違えて味噌汁を出す」