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発達障害の娘に行なったソーシャルスキルトレーニングを紹介

 

 娘は、2歳の時に「広汎性発達障害」と診断を受けました。こだわりが強く、自分の思い通りにならないと、壁に頭をぶつけて泣いてばかりいました。

 3歳から通っていた療育センターでSST(ソーシャルスキルトレーニング)を習い、実行していましたので、簡単にご紹介したいと思います。

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ソーシャルスキルトレーニング①行動別に考える

「好ましい行動」…例えば、娘が一人で食パンを食べてくれた、などの後は、すぐに褒めるようにしました。

「好ましくない行動」…娘が朝「保育園に行かない」とぐずったり、朝から全くトイレに行こうとしないなど、困った行動の時は無視をするか、「あ、そう。じゃあ行かなくていいよ」と突き放す言い方をしました。

 すると、「あれ?お母さん、いつもみたいに叱らない。何か変だぞ??」と思うのか、泣きながらでも行くようになりました。少しでも好ましくない行動が収まったら、すかさず褒めました。

「危険な行動」…机の上に乗って、私を呼ぶ(←ダメ!と怒られるのを待っている)時は無言で、怒った顔をしながら抱っこして降ろす。降りたら「降りられたね。」と言って褒める。

ソーシャルスキルトレーニング②褒め上手なお母さん

①タイミング…私が「こうして欲しい」と期待している状態の、25%達成で褒める。

②視線・体…子どものそばに行き、かがんで、子どもの視線に入る。

③表情…リラックス(奥歯を緩めて)

④声の調子…穏やかに(低音の私は、少し高音になるよう意識しました。)

⑤言葉…シンプルで短く(そうそう!とかウンウン!エライね、など)

⑥行動を褒める…「~できてエライね」「~を頑張ったね」。

⑦子供の好きな褒められ方で…おおげさで派手に褒めるか、渋く静かに褒めるか。うちの子は、静かな声でたくさん褒められるのが嬉しかったようです。

ソーシャルスキルトレーニング③ブロークンレコードテクニック

 壊れたレコードのように、何度も指示する内容だけをシンプルに繰り返します。着替えをして欲しいときは無表情に「着替えをします」「着替えをします」と繰り返し、「なぜ着替えなくてはならないのか」という説明は不要です。娘が着替えようとしたら「そうそう、ウンウン!」と言って行動を促し、褒めます。

ソーシャルスキルトレーニング④それでもダメな時の2つのルール

ルール1…何をして、何を止めるかを絵カードなどを使って、具体的に分かるようにしました。娘は何をどうすればいいのか、実は分かってない事が多かったです。

ルール2…従わなかったときのペナルティを具体的に伝える。

 例えば「今度お母さんの髪を引っ張ったら、抱っこしません。」ときっぱりトーンで言い、守れなかったら、何が何でも抱っこをしません。泣いて怒ってかんしゃくを起しても抱っこをしません。ゴネてもムダ、叩いてもムダという事を、経験的に理解していけるように、親はひたすら忍耐です。

※このルール作りは現在も非常に役立っています。
 子どもがゲームをする時間を守らない、宿題をやらない時はペナルティを与えます。約束が守れた時は、必ずご褒美(好きなおやつを食べていいなど)を与えるようにして、生活にメリハリをつけています。

●その他、親ができること

 好ましくない行動は、いつ・どこで起きるか?を考えてみると、いつも同じパターンである事に気づきました。行動パターンを変える事ですんなりと、かんしゃくが起こらないこともありました。

 また、子どもがグズリ出した時に「またかんしゃくを起こして!」などと言わずに、かんしゃくに注目する代わりに、子供が好きなCDを流すなどして他の事を考えさせるようにしました。

 2歳で発達障害と診断を受けた娘が10歳になった今、早期療育の重要性を身に染みて感じています。娘の成長と共にかんしゃくは徐々に減り、つたないですが自分の気持ちを話せるようになりました。大変な育児ですが、子どもは確実に成長しています。子どもの成長する力を信じて、これからも娘と向き合っていきたいと思います。

※ここに載せたソーシャルスキルトレーニングは、全ての子どもに当てはまるとは言えません。自分の子どもの特徴を見極めて行う事をおすすめします。

[参考記事]
「発達障害の息子と行っているソーシャルスキルトレーニング」

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