この記事は30代の女性に書いていただきました。
……..
私には現在4歳になる息子がいます。息子は2歳8か月健診の時に再検査となり、その後発達に遅れがあると告げられました。当時の言語レベルは11か月位と言われました。
私たちが息子の発達で気になる兆候を見つけたのは健診よりも前のことでした。その時気づいたことをお話しします。
最初に気づいた4つの兆候
①同じことを延々と繰り返す
子供というのは同じことを何度でもやりたがるものだとよく聞いていたのですが、息子の場合はちょっと度が過ぎていた様に思います。例えばドアの開け閉め。どこに行ってもドアがあれば開けて、閉めて、また開けてという事を止めなければいつまででも繰り返しました。
他にも小石を側溝に落とすのも好きでした。どんなに寒くても一度始めると自分からやめることはなく、数時間続けたのち夕方になり無理やり止めさせて大泣きというのがパターンでした。
②物の見方
息子の変わった仕草の一つに、片目で物を見るというのもありました。テーブルの端っこやテレビなどを右目だけで見ようとします。首を横に向けて体を移動させながら対象を見る仕草が、日に日に多くなっていた気がします。
③言葉の発達が遅い
男の子はおしゃべりが女の子より遅いと聞いていたのですが、2歳の時点で「パパ」「ママ」どまりでした。それ以外はジェスチャーで知らせてくれます。上手く意思が伝えられないと癇癪を起す事も多くありました。
④他人に興味がない
他人に興味がないので、基本的には一人で遊んでいます。発達障害のお子さんは幼稚園や保育園に行っても一人で遊んでいることが多いと聞いたことがありますが、まさしく息子も同じです。
以上の4つの兆候があったので、発達障害と説明されたときは驚きというよりも、なるほどという気持ちを強く感じました。
子供、そして発達障害との向き合い方
障害は病気と違い、治すものではありません。これはどの発達障害の本にも書いてある文言です。しかし、これがなかなか受け入れられないんです。
何とかもっと言葉を増やせないかな・・・
もう少し他の子と同じようにできないかな・・・
そんな事を考えてモンモンとした日々を送っていたある日、息子が熱を出して寝込んでしまいました。その時にすぐ異変に気付きました。いつもと何か違うなと感じたのです。その違いは笑顔でした。熱で笑顔が消えていたのです。
これまでを振り返ると息子はずっと笑っていました。雨の日も、私たちがイライラしてる日も、予防接種の時だって笑ってました。みんなと同じようにおしゃべりができなくても、みんなと同じようにお絵描きができなくても、息子は誰よりも楽しそうに笑っていました。
熱が引いて、息子はまたひとりで笑っていました。それを見て私はこれから先、難しい選択を迫られたときには息子が笑顔になりそうな方を選ぼうと決めました。きっとそれは発達障害の有無は関係なく、すべての親が思うことです。なにも隔たりはなく、他の親と同じように愛させてくれる我が子に感謝しました。
これから先の気がかりなこと
とは言え、まだまだ気がかりなことはたくさんあります。
1つは進学についてです。選択肢としては普通学級、支援学級、養護学校の3つがあります。
療育で会う親御さんと話していると、普通学級はなかなか厳しそうです。養護学校は勉強というより、自立のための訓練が多いようです。
もし息子が勉強したいという希望を出すのなら、支援学級かなと考えています。
2つめは他者との関わりです。4つの兆候のところで説明しましたが、基本的に息子は他人に興味を示しません。しかし、できれば友達までいかなくとも同年代で一緒に遊べるような関係が築けたらいいなぁ、と考えてしまいます。発達障害の度合いによりますが、小学校高学年くらいから他者への興味が出てくるというレポートも読みました。あきらめず、お友達ができるようにサポートをしていきたいと思っています。
3つめはおトイレです。息子は4歳ですがまだおむつが取れていません。おむつを履いていない状態だと、おまるにおしっこはできるようになりました。しかし、うんちがしたい時はおむつを持ってきます。息子なりのこだわりです。トイレに促してもなかなかしてくれません。これだけは焦らずに少しずつ進めていくしかないです。
私自身まだ勉強不足で、これから先のことに不安を感じながら進んでいますが、どの家庭も色んな悩みを抱えていると思います。そして、それを解決するのはやはり子供の笑顔だと思います。発達障害の有無は関係なく、家族みんなが笑顔になる方向に進んでいければ良いなと考えながらこれからの日々も過ごしていきたいと思います。