この記事は4歳半の息子さんを育てている30代の女性に書いていただきました。息子さんは言葉の遅れがあるため言語療育を受けましたが、大きく成長しました。
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診断を受けた医療機関での言語療育
息子は言語発達遅滞(言葉の遅れ)とADHD(発達障害)と診断を受けた医療機関で、言語療育を受けています。言語療育は週に一回(時間は60分)です。4個の課題がありそのすべてが終わると子供の好きな遊びをさせてもらえるようになっています。
課題は、
①絵本の読み聞かせ
②人間の表情や情景(痛い、寒い、甘い、面白い、重い、高いなど)が書かれた絵カードと言葉が合致するか。
正解したカードはポスト用の箱に入れるようになっていて、息子はそれを喜んでしています。
③提示された数の穴あきビーズを手に取り、ひもに通す
④おままごと用の野菜や果物などのおもちゃを使い、3メートルほど離れたおもちゃのお店屋さんに、先生から言われたものをお買い物かごに入れて持って帰ってくる。
これは先生から言われた果物や野菜を記憶できているかをみる課題で、2個からスタートしましたが、最初は先生が2回復唱しても、おもちゃのお店屋さんまで取りに行く間に忘れてしまっていました。今は数が4種類に増え、先生からの指示も1回しかありませんが課題をクリアできるようになっており、聞くときに集中しているような様子も見られるようになりました。
⑤好きな遊び(ボールを使ってボーリングごっこなど)
という内容です。
その他にも教室の入退室時のあいさつや靴を揃えるなどの生活習慣も教えていただいています。
言語療育を受けている医療機関では作業療法は行っていないので、別の病院で作業療法を受ける予定です。作業療育はまだ始まっていないので詳しくわかりませんが、病院の療育室内に大型のブランコやバランスボール、トランポリンなどが設置されており、検査の際に体験した息子はとても喜び、療育を受けに行くのを楽しみにしています。作業療育は月に2回受ける予定になっています。また、この病院で受けた検査では自閉症の可能性が高いと診断されています(最初の病院ではADHD)。
発達障害であることには違いありませんが、診断の結果が2つの病院で違うので、本当はどちらなのかスッキリしない感情が残っています。もしかしたら、合併をしているかもしれません。
集団生活に慣れさせる
言語療法士の先生から、言葉の発達を促すには集団生活に入るのが一番いいと教わったので、言語療育と同時に幼稚園入園前から近くの子育て支援センターに頻繁に通ったり、私立保育園が行っている一時保育に週3日通っていました。私立保育園の一時保育は午前中から昼食後まで、利用園児は5人から10人ほどで、幼稚園に入園する半年前から利用していました。
通ううちに先生が教えてくれる童謡をたくさん覚え、今まで歌うことを全くしなかったのに進んで歌うようになったのにはとても驚きました。歌を歌いながら歌詞の言葉を覚えて正確な発音もできるようになりました。自宅で言葉を教えるときはその言葉を何度も復唱して、正しい発音になるように練習していましたが、歌を使って言葉を覚えるということは考えつかずとても参考になりました。おかげで言葉の遅れがだいぶ改善しました。
また、市が行っている事業で、集団行動が苦手であったりコミュニケーションが取れない3歳から12歳までを対象とした体操教室に週1回通っています。親子で参加してリズム体操、トランポリン、マット運動、道具等を使い、親子が触れ合いながら心身の発達や運動機能の発達を促し、社会生活に対する順応性を養うことを目的としています。