就学前検診で引っかかり、発達検査の結果、ADHDとLDの傾向ありと診断された現在小4の息子がおります。
息子の小学校1~2年生の学校での様子と、周囲のサポートについて書かせていただきます。
同じ保育園出身者が一人もいない中、親子ともに不安な気持ちで小学校生活がスタートしました。
発達検査をした時、「実年齢よりマイナス2歳くらいのレベルだと考えてください」と言われ、他の子についていけるか心配でした。
確かに同年齢と比較すると、言動がかなり幼いので、同級生からは弟的な扱いを受けています。他の子に比べてできないことも多かったのですが、それはそれでそういうキャラクターとして受け入れてもらっています。
■注意力散漫、多動
とにかく集中力がありません。常に何かに気を取られて、やるべきことが手につかないのです。
授業中、窓から見える雲の形が気になり空ばかり見ているので、廊下側に席替え。今度は音楽室から聞こえる他の学年の歌が廊下から聞こえてくるとつい鼻歌を歌ってしまう、と教室の真ん中の教卓の前に席替え。それでも先生が少し目を離すと、机のくぼみに消しゴムのカスを詰めている…。
授業参観では、教科書を開きましょう、という先生の声に反応しないのは息子だけ。先生に肩を叩かれて、ようやく我に返りましたが、それまでは筆箱の中の何かに引きつけられていたようです。
「授業参観なので、いつもよりもおとなしいくらいでしたよ。いつもは筆箱の蓋をパタパタしたり、下敷きをペコペコしたりともっと賑やかなんですから」と後日、先生に言われました。
■感覚鈍麻
感覚が鈍いところがあり、今でもその傾向があります。シャツを後ろ前に着るのはまだしも、ズボンを後ろ前、靴を左右逆に履いていても、なんら違和感を感じていない様子。
また、口のまわりに食べ物、鼻のまわりに鼻水がこびりついていても、気にならないというか、気づいていないようです。
家を出る前や、トイレの時に鏡を見て、おかしなところはないかチェックするように言うのですが、今度は自分の顔に気がいってしまい、延々と変顔をしていたりします。
■先生の協力があり助かりました
少人数の学校でしたので、1クラスの人数が18人と少なく、先生の目が行き届きやすかったのはラッキーでした。
参観日の後、先生に個別の声かけをお願いしました。クラスみんなに向かって指示をしても、自分がその中に含まれていることに気づかず、マイワールド全開な息子。先生は、息子の名前を呼んで注意を引きつけてから指示をすると約束してくれました。
まずはクラスに向けて一斉指示、その後に息子に個別声かけ。他の子よりワンテンポ遅れはしますが、なんとかみんなの動きについていけるように、息子は少しずつ変化していきました。先生から自分の名前だけが呼ばれるのが嬉しくて、穏やかに、毎日上機嫌で過ごすことができています。
また、隣の席には面倒見の良い女の子を配置して、その子からも息子をチェックしてもらうことになりました。その子の負担を考えると申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが「この年齢の子は役割を与えられると喜んでやるので大丈夫です」と先生に言っていただき、少し安心しました。
学校行事などでその女の子に会う時は「いつもありがとうね、とても助かっているの」と伝えるようにしました。
■小児科の先生は…
感覚鈍麻について小児科の先生に相談したところ「こういう特性を持つ子供は、末端の神経がまだ発達していないこともあるので、手先がうまく使えなかったり、靴を逆に履いたりすることも多いです。この時期は仕方ないでしょう。一生続くわけではないと思いますよ」と言っていただきました。
ズボンの後ろ前は、ポケットの向きが違ってしまい、ハンカチが出し入れしにくいことで理解できたようですが、靴を左右逆に履いてしまう癖はいつまでも治りませんでした。
靴の中敷に右、左と大きく書き、履く前に見るように言いましたが、見るわけもなく、半ば諦めた状態で時が過ぎました。
小学校4年生になる頃、ようやく末端の神経が基準に達したらしく、それ以降は逆に履くことは一切なくなりました。
顔の汚れについては、毎食後、顔を拭くように促しました。鏡を見ながら拭いてね、と教えたのですが、それは徹底できていません。汚れていると思われる箇所を勘で拭いているらしく、綺麗になる場合もあれば、汚れが広がりさらにひどいことになっている場合もあります。
これは小学校4年生現在、解消されていない悩みです。自覚していないのだから、どうしようもないのです。皮膚感覚の発達がまだ足りてないのでしょうか。顔が汚れて気持ち悪い、という感覚を早く覚えて欲しいと思っています。
[参考記事]
「発達障害の息子の自己肯定感が上がったきっかけは告知」