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療育で言葉を覚えていった自閉症の息子。じっと座っていられるようにも

 

この記事は3歳の自閉症の男の子を育てている父親に書いていただいています。

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 今年の4月から息子は療育の保育園に通い始めました。息子は発達障害の種別で言えば自閉症です。
〇逆手バイバイ
〇つま先立ち歩き
〇回転するものを見ること
など自閉症の特徴に一致する行動があります。

 幸いにも、他に待っている障害の子供たちがいなかったため、順番を待つことなく入園することができました。息子が入ったクラスはペンギンクラスでしたが、児童数は10人でした。生徒数10人に対して、先生の数は5名で対応していただいていました。療育の保育園で行っていたことは歌遊びやリズム遊び、かけっこやトランポリン、鉄棒等、通常の保育園と変わらない感じでしたが、大きな違いは専門の先生がいたことです。発達障害の専門の先生や言語聴覚士の先生と専門の分野の先生が子供たちと遊んでいただき、日々の様子を見ていただけるのです。

 そして先生の人数が多い分、一人一人の子供たちに接する時間も多くなることで、言葉を少しずつ教えてもらえ、私の息子は徐々に言葉を理解してくれるようになりました。最初の頃はペンギンクラスの教室に入るとすぐに教室から出ようとして、「あっち、あっち」と大泣きをしていました。お友達がトランポリンで遊んでいると我慢ができなくなり、無理やりにでもそこに行って遊ぼうとするのです。その時には先生が絵を使って「はらぺこあおむし」を歌い、息子にも歌うことを促すことですぐに泣き止み、その後は笑顔で「はらぺこあおむし」を一緒に歌っていました。このように先生方はマンツーマンで子供たちと接してくれることで、息子は言葉も徐々に覚えていったことと同時に我慢することも覚えていきました。

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先生方と目標設定

 週に1日~2日は親と保育園の先生とで今後の課題や「目標は何にし、何を目指していくのか」を懇談し、長期的な目標、中期的な目標、短期的な目標を決めていきました。例えば1年後には療育で学んだ歌をすべて歌えるようになるなどです。今年の4月から療育の保育園に通っていますが、今では言葉も多くなり、言葉の内容によっては単語だけでなく、2連語、3連語とかなり増えてきました。

 息子の成長を確認する上で私は参観という行事を楽しみにしています。つい先日の日曜日にも私と妻で参加し、日々の息子の様子を見てきました。その時に見た息子の姿に非常に驚きました。教室に入るとすぐにかばんを自分の持ち場へ運び、すぐにトイレに行き、自らおしっこをしていたのです。家では玩具は片づけられないで、トイレも一人ではいけないという状況ですので。クラスメイトの中には走り出して、全く座る気配がない子もいましたが、息子は先生の話の時もじっと椅子に座っており、聞いていました。じっと座っているだけでも発達障害の息子にとっては凄いことで、ここまで成長をさせてくれた先生方に感謝の気持ちを伝えました。

 療育は自治体の予算によって大きく内容が左右されると聞いていますので、私が住んでいる市は療育にかなり力を入れているのだと思います。現在、次の進路相談をしているところですが、息子なら通常の保育園に通った方が良いと言われ、また新たに探しているところなのです。

[参考記事]
「私の発達障害の子供は病院で作業療法(感覚統合療法)を受けている」

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