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発達障害の小学生の息子は暴力が多く、肋骨を折られました

 

この記事は30代の女性に書いていただきました。

……….

 ADHDの息子は小学3年生になりました。学校生活では以下のような性質があり、困り事が多いです。

・授業の準備が出来ない
・縄跳びが飛べない
・定規で真っ直ぐな線が引けない
・リコーダーが出来ない
・コンパスで円が書けない
・忘れ物が多い
・長文になると読んでいる箇所が分からなくなる
[参考記事]
「自閉症の息子は読書が苦手。そのために行なった対策を紹介」


 これらの困りごと以上に現在、ぶち当たっている壁があります。それは勉強です。特に苦手とするのは漢字、ひらがな、カタカナなどの文字を書くことです。いくら練習しても、形は何となくあっていても横棒が一本多いとか、足りないとか・・・。本人も何が正解で、何が間違っているのか・・・それすら見失っている様でした。字を書くのが苦手なので黒板をノートに写す事も時間がかかり、後から自分で見ても読むのに苦労します。文字を書くことは全ての教科に共通しているので、どんどん勉強が遅れてしまいます。

 小学2年生からこんな感じですが、「周りも同じようなものですよ」と担任の先生に言われていました。でも、漢字は0点に近い状態が続き、本人のやる気はなくなっています。2年生の頃は、ほぼ毎日のように居残りで学校を休んだ分の宿題をやり、漢字の勉強もしていました。学校から帰ってくるとグッタリでイライラもピークで大暴れをする事も多かったです。毎日、息子が学校を嫌がり暴れて、私自身が肋骨を折られたり、殴られたりと暴力が酷い時期がありました。

 知り合いのママさんに以上のことを相談したところ、手先の不器用さが影響しているのではないかとのことです。確かに3年生になってコンパスやリコーダーと手先の器用さを要求されるものも出て来ましたが、習得に時間がかかり、思うようには使いこなすことができません。もちろん、漢字も細かさが要求されるので、不器用では書くのが嫌いになるのも納得がいきます。

 そして、何が原因で文字を書くことやコンパスやリコーダーを使いこなすことができないのかを調べるために病院に行って検査をしてもらいました。

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病院での検査

 以前息子がADHDと診断された病院で以上のことを相談しますと、wisc-4の検査をしましょうということになり、その日のうちに実施してくれました(参考記事「発達障害の診断を受けるまで~まずは現状と向き合ってみましょう」)。言語能力は平均以上で、他の項目は境界線から平均以下です。IQが低いせいで、文字を書くことが苦手ということではないことが分かりました。

 医師から言われたのは体幹が弱い、指の筋力が弱いということです。「文字を書くことができないのは指の筋肉が弱いせいで書くのを嫌になるからだし、縄跳びが飛べないのは体幹が弱いからです」

[参考記事]
「自閉症の息子は低緊張のため体幹が弱いので、支援グッズを使用」

支援学級に行けるかお願いするが….

 今は指の筋力を補うための補助グッズを使用していますが、授業の遅れがかなり進んでいて、今度は授業自体が嫌になっているようです。幼稚園の頃から気づいて体幹を鍛える療育などを受けさせていればと思うと後悔することばかりですが、過ぎたことを考えても仕方ありません。

 クラスにいる事も苦痛になっているので支援学級や校長室へ避難できるようにしてもらいました。今はそこで、自分のペースで勉強を出来るようにしてもらっています。支援学級へクラスを変える事は出来ないのか?と去年からお願いはしていました。毎回言われる事は「〇〇君は知的障害ではないので難しいです。たまに、教室を使うのはOKだけど、ずっとは居られない」です。息子は、苦痛を感じながら普通クラスに在籍する事になるのか・・・。

情緒クラスの導入

 それが今年になって変わりました。今のクラスの担任と小学校の校長先生は息子の様な子供の対応について、何か出来ないかと考えていたそうです。そこで「来年から情緒クラスを作るかもしれません」と言う事を言われました。息子は知的にも問題がなく、でも学校生活に困りごとがあって登校拒否もある。息子が入るとしたら「情緒クラス」だそうです。

 申請をするには、どれだけ困っているかを提示して、知能検査の結果や診断書等も揃える必要があるみたいです。私は校長先生から言われて、直ぐに書類を用意して提出しました。もしかしたら・・・来年は情緒のクラスが出来て入れるかもしれません。

今、出来ることを学校の先生、医師と話し合う

 ADHDを診てもらっている病院のi医師と担任の先生と相談をして、どのようにすれば息子に負担をかけずに授業を出来るか、宿題はどのようにするかを話し合っています。苦手な国語の宿題プリントや漢字のプリントは宿題として出さず、集中して座っていられる5分から10分で出来る算数のプリントを宿題として出す事に決まりました。その結果、ほとんど行けなかった学校も週2回ほどは暴れずに行ってくれるようになりました。

 その他の日は家にいるわけではなく、適応指導教室に通っています。適応指導教室は発達障害などに関わらず不登校なら対象になるようだったので、管轄の教育委員会へ電話で問い合わせをして、その後面談をして決定しました。2年生の頃は週1だったのですが、現在は不登校が酷いので週2になりました。対象は小学生、中学生で不登校や学校への行き渋りが酷い児童が対象です。

 去年、息子が入った頃は小学生がおらず、中学生しかいませんでした。今年は小学生も数名入ったようですが、曜日が違う為、あまり会いません。親子行事や電車旅行(日帰りで近くの施設見学)もあり、少人数で行く事が出来るので、団体行動や初めての事が苦手な息子にはあっている様です。家庭菜園の様な事もしているので、野菜に詳しくなり野菜に興味を持つ様になって好き嫌いがなくなりました。

 知能の遅れがなく、出来る事と出来ない事の差が大きい子供はこのようなサポートがないと学校生活は難しいです。

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