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ADHDにより日常困ったこととその対策。置き忘れ、書き間違いなど

この記事は20代の女性に書いていただきました。

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 私はADHDの特性を持っていることにより、日常生活で困った経験が多くあります。その対策について記します。

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移動中にモノがなくなる

 『置き忘れが多すぎる』。これは、ADHDの「不注意」特性により、私が最も悩んでいることといっても過言ではありません。

 時系列に沿ってお話をしますと、小学生の頃は、手提げ袋を机の横に掛けっぱなしで、帰宅することが多くありました。また中学・高校生になり、定期や携帯電話を自分で持つようになったのですが、年に何度も失くしていました。どこで喪失したのか自分でも見当がつかず、「意識が低い」とよく親に叱られました。

 大学生では、アルバイト最中に財布を失くし、警察沙汰にしてしまいました(笑)社会人になってからも悲惨です。出張に行くと、宿泊先に携帯の充電器や小物など、必ず何かしらを置き忘れる。また、スーツケース自体を失くしてしまったこともあります(笑)会社の重要書類を入れていたのでとてもひやひやしました。

置き忘れ防止でなく、失くす前提での対策が重要

 先ほど挙げた例の通り、年齢が上がるにつれて「失くすことによる責任」が大きくなってしまいます。将来親になったら子どもの持ち物の管理もせねば…と考えると少し憂鬱です(笑)ですので、具体的な対策を取るようになりました。

 乗車・下車など、きりの良いタイミングで、意識的に荷物の合計数を数え、キチンと持っているかを確認します。3つ以上の荷物を持ち歩いていると、失くしてしまう確率が高いことが分かったので、そもそも持ち運ぶものをなるだけ2つ以下に減らしています。

 また、ITグッズにも頼っています。『落とし物追跡ツール』を使うのです。手元から離れるとアラームで知らせてくれます。携帯電話と連携させることで、万が一落とし物をした時に、居場所を見つけられるのでおススメです。 

 そして意外と大切なことは、「気持ちのケア」です。失くしたくないのに何度も「失くす」ことを繰り返しているので、凹んでしまったり自信を失ってしまったりします。ですので、そのときは自分を励ましたり、「失くしものをして誰かに寄付ができた、貢献した」と遊び心を持って、肯定的に捉えたりすることも大切です。

書類が苦手で何度も書き直し

 先程と同じくADHDの「不注意」による特性で、年賀状や履歴書において、しょっちゅう書き間違いをしてしまいます。長文を書く場面では気が滅入りそうになります。

 対策としては、「書き間違える前提」で、用紙をコピーしておく、もともと多めの枚数を買っておくなど、予備を作っておきます。落ち着いて書類を書く時間を取る、それも重要です。

 苦手意識があるので、なるべく書類に記入する場面では、差し迫った予定を入れず、自分に十分な時間を与えることを心がけています。

ダブルブッキング・スケジュール管理

 最近は少なくなってきたのですが、予定の「ダブルブッキング」が多かったです。ADHDの「衝動性」により、予定が決まった瞬間すぐ次のことを考えたり、新たな行動に走ってしまったりして、その場で予定をスケジュールに書き込むことを忘れます。

 また、ADHDの「過集中」特性により、何かに集中している状態から抜け出せず、パッとスケジュール帳を開くこと自体が難しい場面もあります。

 対策としては、携帯電話のカレンダーで、予定を管理するようになりました。予定が決まった瞬間心が他のことに気を取られて忙しい。そんなときは、後から「思い出したらすぐ」携帯に予定を記入します。携帯はいつも触るため、登録し忘れが減るのです。

 また許してくれる方が周りにいるならば、カレンダーを共有すると良いです。万が一、重ねて予定を登録しそうになったら、「その日他に予定があったんじゃない?」と突っ込んでもらえる環境を作ります。パートナーや、仕事を共にしている人ならば、共有しておくことで予定を聞き合う手間が省け相手にもメリットがあるかと思います。

 いかがでしたか?個人的な感覚ですが、ADHDにより日常で困ったことと対策が、何から参考になれば幸いです。

[参考記事]
「空気が読めない発達障害の次男のために行なった対策」

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