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夜尿症からADHDだと判明した経緯を説明します

 

この記事は30代の女性に書いていただきました。ADHDの子供は夜尿症を持っていることも多く、関係性は高いと言われています。

…………..

 私は発達障害(ADHD)を抱える子供(小学3年生の男)の母親です。最初は第一子ということもあり、他と比べる事も無く普通だと思っていました。ですが、大きくなるにつれ、周りのお友達との違いが現れてきました。

 私自身の子供時代を思い起こし、クラスにいた『そう言えばこういう変わった子いたよね…』と言う少数派の子供に感じた違和感と息子に感じる違和感は似ていることに気づきました。

 例えば中々起きれない、部屋が汚い(恐らく学校の机の中も汚いでしょう)、癇癪を起こす、テンションが上がると終始笑顔で一方的にお喋りするなどです。クラスに一人くらいは給食で余ったパンが机の奥で潰れていたり、相手の興味がないことをいつまでも話している子供いましたよね?

 さらには興味があるテレビやゲームだと一日中でもお漏らししてしまうくらい集中できるのに、宿題や人の話をじっと聞く事が出来ません。文章で書くと「こんな事は子供ならよくある事だ」と思う事でしょうが、それが極端に表れていると考えてください。

 集中しているといっても定型発達のお子さんは小学3年生になったらお漏らししないです。息子のお友達の保護者の方に聞いたり、お友達自身をよく見る事にしましたが、ここまで集中力が高いお子さんはいません。しかし、これは逆に考えると将来本当に好きなことが見つかったら、すごく大きな結果を残せるのではないかと考えるようになり、これはもう個性だと思う事にしました。

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なぜ発達障害(ADHD)だと分かったのか

 夜尿症があった為、病院に通院していました。診断の結果は「原因不明」です。膀胱の大きさも年相応ですので、身体の問題ではないとのことです。その時、「はっきりしたことは言えませんが」という前置きの後に、「精神的な要因も考えられます。一度、精神科に行ってみたらどうですか。この病院は精神科がない為、詳しい検査はできません」と言われました。

 精神科は恐ろしいイメージがあるので、行く前にまずはインターネットに頼りました。「夜尿症 精神」「夜尿症」「夜尿症 精神科」など思いつく限りの単語を当てもなく入力していました。私の方が考えすぎで、おかしいのかもしれないとも悩みました。

 仕事をしていた為、余り時間に余裕がなかったのですが、少しずつ調べた結果、ADHDに行き当たりました。その時、『息子と同じような症状だな…』と初めて納得することが出来ました。例えば先ほど書いた過集中や部屋が汚いなどもそうですし、夜尿症もそうです。夜尿症に関してはADHDの子供に多いと書いてありました。

 これにより『何故息子が?』という不安に一筋の希望が出てきた気がしました。対処法が分かれば息子自身も少しは楽になると思い、本当に嬉しかったです。

病院で診断を受ける

 それからはどんな病院がいいのかを探し、診察をする事になりました。その病院へ行き診断をして貰った結果はやはり『ADHD(注意欠陥・多動性障害)』でした。それが小学2年生の時です。

 親としては子供が障害だという結果を知って愕然としましたし(覚悟はしていましたが)、「やはりそうか」と言う諦めに似た気持ちもありましたが、それは一瞬だけです。本人はまだ子供な為、把握は出来ませんし、障害だからと息子の人生を諦めたくはないからです。

 本来であれば小さい頃から療育を受けることがベストでしたが、息子はこの時既に小学2年生です。ですので、一から何かを教えることはしていないですが、過集中という特徴を生かして、息子の好きな分野を探して行こうと決意しています。

 今は好きなことがあれば何でもやらせています。ゲームが好きであればそれが将来プログラマーに繋がるかもしれませんし、本が好きであれば研究職になるかもしれません。これらの職業は発達障害を持つ人に向いていると聞いていますので、大人になるまでに何でもいいので得意な分野を見つけて欲しいと思っています。

 また、発達障害の性質による言動に関してはあまり怒らないようにしています。私より本人の方が辛いし、傷ついているからです。甘やかせてしまっている様な気もしますが、人を怪我させたり一線を越えた場合にはキチンと叱っています。

最後に

 本来であれば少なくても幼稚園の頃までにはADHDだと気づいて療育を受けさせるのがベストでした。もう少し早く気づいていれば今よりは楽に生きられていたのかなと思っています。それが一番後悔しているところです。

[補足]
 子供にはADHDの薬であるコンサータやストラテラを飲ませていません。やはり、副作用が心配ですので、薬を飲むかどうかは将来、子供に決めさせます。

[参考記事]
「ADHDである私の息子の様々な症状。集中しすぎてお漏らし」

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