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療育によって人間関係を学び人嫌いを克服。さらに言葉も上達

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この記事は自閉症の娘さんを育てている30代の女性に書いていただきました。
「母子通園と単独通園の2つの療育教室に通うことが決定するまで」からのい続きです。

…………..

【療育でまず最初に親が楽になった】

 療育の効果と言えば、普通は子供がどのように変化をしていくかを書くべきだとは思うのですが、まずは私自身が変化したことから書かせて欲しいと思います。それまで、毎日が疲労と睡眠不足に悩まされ、相談する相手もあまりいなくて孤独で、娘との毎日を苦痛に感じていた私が、療育を境に世界が変わったのです。

〇療育園には相談して適切なアドバイスをくれる人がいる、たわいもない愚痴や相談を聞いてくれる仲間がいる
〇B園(2つの療育教室に通っていましたが、その内の1つ)には私と離れて娘1人で行くので、私自身の1人の時間が持てるようになったこと

 精神的にも身体的にも少し自分に余裕ができて、娘のことを前よりずっと可愛いと思えるようになりました。娘の立場になって考えることもできるようになりました。娘にもそれが伝わったのか、笑顔が前より増えて、また私も嬉しくなって、負のスパイラルにはまってた私と娘の間に好循環ができたのです。

【徐々に、人への拒否感が減った】

 そして娘の変化ですが、療育を開始した当初、娘はとにかく人を見ない子で、おもちゃや物しか見ないと心に決めたように下を向いてました。自分が気になったおもちゃへ一直線へいき、黙々と遊びますが、誰かが近づけばパッとすかさず逃げますし、触ろうものなら奇声を上げたり振り払って嫌がりました。娘にとって人は「自分の世界を邪魔するだけの存在」だったのかもしれません。療育を始めても、しばらくそうでした。

 しかし、療育の先生は娘が奇声を上げたときは「いやだー!だよね」「触って欲しくなかったんだよね」と代弁し、近づける距離を探ったり、本人が楽しんでるときにサッと距離を詰めてみたり、傍から見たら2人でただ遊んでいるだけですが、少しずつ少しずつ娘の拒否感が減り、半年ぐらいでしょうか、自分から先生に寄っていくまでになりました。「人は邪魔な存在じゃない」「人と関わると楽しいこともある」と、教えられたことは大きな成長で、これからのすべての成長に関わってくることだと思います。

【言葉の理解が進んで、単語を言えるように】

 3歳の時点で、娘の話せる言葉は全くありませんでした。機嫌がいいときに、喃語のような言葉を発していましたが、意味が伝わるような言葉はありません。そもそも娘は人と関わることをしたいと思っていなかったのだから、話そうと思わないのは当たり前といえば当たり前です。でも、「ママ」と言ってくれる日は来ないのかな、、、切ないな、、とやはり言葉が出て欲しいと思う気持ちは理屈抜きで強かったです。

 通い始めて数ヶ月したときに、突然一つ言葉をしゃべりました。朝、夫が仕事に出かけるときに「いったたっちゃーい!」と言ったのです。私が夫を送り出すときにいつも「いってらっしゃい」と娘目線になって手を一緒に振りながら言う儀式をやってたのをインプットしたのでしょう。ただ、そこから劇的に言葉が増えるといった展開ではなく、数日言っては忘れたように言わなくなったり、別の単語を言えたと思ったら少し経つと言わなくなったり、一進一退のような日々。

 ある日突然流れるようにしゃべりだしてくれるかも、なんて妄想したりしてましたが、残念ながらそれはありませんでした。それでも、少しずつ単語を中心に言えるようになって、興味のあるおもちゃや、必ず同じ場面でいう挨拶、何度も聞いてる歌の歌詞の一部、などなど、娘の頭に残っているものが言葉になって口から出るようになりました。奇声じゃない娘の声は、とても可愛く、こんな普通の声も出せるんだ・・・と感慨深かったです。

 また、絵を描くのが好きでしたが、何を描いてるのか分からないものを「ぞ、う!」「あいおん(らいおん)!」「くうま(くるま)!」と伝えてくれるようになり、「そっかそっかこれは長い鼻なんだね~!ライオンのたてがみ上手だねー!」などと、先生ともやりとりが出来るようになり、娘はわかってもらえたことに喜び、どんどんもっと伝えたい気持ちが増えていったと思います。療育開始から1年経た今、「ペン、ない」「おかわり、ちょうだい」「ママ、きた」などの2語文を話すまでになったのです。なぜか「おしり、もみもみ」を最近連発するのですが、誰が教えたのかは謎です・・・

【これからも療育を続けていくこと】

 もうこの子は一生しゃべらないかもしれない、と自分に言い聞かせていた1年前が嘘のようでした。言葉によって欲求や拒否を伝えることができるようになり、前よりもかんしゃくが減り、こちらからの指示や注意も以前よりは伝わることも増えました。

 1年かけて私自身も娘の障害を受け入れ、理解し、その上で「それでも可愛い」と自信を持って言えるようになりました。とはいえ、完治するわけではないのが障害。未だに年相応の子からすれば全体的に大きく遅れてますし、ルールや順番を守ることができずにかんしゃくを起こすことも多々あります。機嫌が悪いときは、人を寄せ付けない雰囲気も復活したり、決まった場面以外ではまだまだ私から離れがたい様子。言葉の広がりも、亀の歩みです。課題はまだまだ山のようにあります。

 でも、どうしていいか分からない、ただただ私も娘もつらい、どっちへ行けば良いかも分からない、という真っ暗闇のような状態からは抜けました。時に厳しく、時にほめちぎり、苦手なところをフォローして得意なことを伸ばしていく。ごく当たり前のことですが、娘にそれをするにはかなりの根気と、コツが要ります。療育の先生から力を借りながら、仲間と協力しながら、これからも育児していこうと思います。

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