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息子が軽度精神発達遅滞と診断を受け、療育を受けるまでの過程

この記事は30代女性に書いていただきました。

…………

軽度精神発達遅滞と診断を受けたのは息子が2歳10か月の時。

2歳6か月の頃に周りの子と比べ全然言葉が出てこないと思い、市の無料相談にいったのが始まりです。そうしたところ、「療育支援センターというのもあるので相談してみるのもいいかもしれないです」と言われたので、少し迷いましたが支援センターに連絡をしました。

その際、何に困っているのかをヒヤリングされ、結局予約が取れたのが4カ月先。その間も息子は母である私の事を「パパ」と呼び、2語文が出てくる気配もなく、私と旦那は少し焦りを感じていました。

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療育支援センターの予約の日

初日は主に相談員から私へのヒヤリングで終わりました。診断がでるまでにはあと2回いらしてくださいとのこと。ヒヤリングの内容は子供の日常生活のこと、トイレだったり、ご飯は自分でたべれるかなど。そして家族の事。ご主人は育児に協力的なのかとかそれとなく聞かれました。

2回目の予約の日は、児童心理士の方がテストをしてくれました。テスト内容は、パズルのような型はめや記憶のテストや運動機能面をみる階段の上り下りなど。テストの名前は新版K式発達検査2001というものでした。人見知りぎみの息子は心理士とうまくなじめず泣き出しそうになったり不安な感じでした。

3回目の予約の日は、心理士のテストの結果含め医師の診断の日です。この3回目の時、渡された資料に「知的障害」と書いてあり、心理士さんの結果にも肩を落としました。心理士の判定は、「姿勢・運動」、「認知・適応」、「言語・社会」という領域の全てにおいて実年齢に達しておらず、[発達年齢1歳8カ月」という結果でした。

何故か怒りの気持ちを抱きました。あの怒りの気持ちは自分の息子が一瞬のテストで判断されたことに対する感情でした。この日、私はなんとも言えない気持ちで帰路についたことを覚えています。

これからの道のり

この診断のあと担当の相談員の方と今後のことの話をしました。療育受給者証の申請の必要があること、申請にあたり療育施設を決め、障害児支援利用計画を提出しなくてはならないとのこと。現在支援を受ける子が多く断られるケースもざらにあると伺いました。

申請と療育施設との契約まで時間がかかりそうなのでその帰り道で役所に受給者証申請の予約をしました。翌日には障害児支援利用計画を作成してくれる事業者(障害児相談支援事業所)探し(無料です)。電話で依頼をしたのですが10件ほど断られ運よく11件目の事業者が引き受けてくれました。療育計画を作成してくれる事業者との面談は2週間ほど先なので次は実際に療育を行う施設探しです。

この施設を決めるときも電話で希望の曜日に空きがあるか確認し見学の予約をしました。当時息子は4月から保育園入園がきまっており、私も就労スタートなので土曜日に焦点をしぼりました。土曜開校しているところは少なく、なんとか見つけるも受給者証が手元にないと施設との契約ができないのです。そして受給者証が手元にくるまで3カ月弱。幸いにも土曜枠の予約をすることができたので無事に療育施設との契約をすることができました。

診断をうけ家族の反応は

主人の反応は、信用できないの一点張り。旦那側のお父さんには「母である私がなにも経験させてあげてない(どこにもつれていってないのでは?)」と言われました。育児にあまり参加しないのに一方的に私がいけないという感じでした。

私側の母の反応は、診断に疑いの目。「言葉は男の子おそいのよ。療育なんて必要なの?」と。私の姉は男の子がいるので、今回の診断結果を話してみたのですが「療育しなくても大丈夫だよ~」と。療育に通わせる私の決断を周囲に理解してもらうのもわりと苦労しましたが何とか説得をしました。

療育施設に通いはじめて

保育園がはじまり集団生活や身の回りの事に少し不安に感じましたが、園に療育センターの診断結果を提出し理解してもらってからの園生活スタート。保育園の先生も診断結果や療育に通っていることを踏まえお世話をしてくれています。特に目立った困りごともないとのことで現在順調に登園しています。

ほぼ保育園と同時に療育もスタート。療育初日は泣きながらお別れはしましたがお迎えの時に担当の方から話を聞くと「5分ほど泣いていたがすぐに慣れました」と聞き、ほっとしました。通い始めることで少しずつしゃべる単語が増えてきました。手先を使った遊び(わっかはめなど)、ビジョントレーニングやトランポリン、集団行動(始まりの会や終わりの会など)と毎週色々なことをしてくださっています。

関わる人が増えたお陰で少しずつ言葉も増えて、悩んでいたころよりかははるかに成長しました。息子も楽しんでいるようで積極的に行きたがるほどです。通ってよかったと実感しています。

悩むと人と関わらないようになりがちですが、一人でかかえこまないことがとても大切だと感じました。

[参考記事]
「療育の事例①気持ち(感情)をコントロールする練習」

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