この記事は発達障害(ADHD)の近藤さんに書いていただきました。
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私は都内の有名大学を卒業したにも関わらず、就活では内定ゼロ。あまりにも多くの会社を不採用になったために、社会に出ても自分を否定されるのが怖くなってしまい、フリーターになりました。日雇いのアルバイトで食いつないでいる生活で、市民税滞納の最後通告が何度も送られてきましたし、携帯もガスも止められました。本当にその日暮らし生活をしていたのです。
さすがにこのままではまずいと思い、大学卒業後1年くらいで正社員の社会人として働くことにしました。ところがその職場でミスを繰り返し、申し訳なくて1年もたたずに転職。転職先でも仕事のミスを繰り返しては職場の雰囲気を悪くしてしまって、居づらくなったので4年くらいでまた転職。
その後、派遣社員として働き始めても、やはり私の仕事ぶりは変わりませんでした。この派遣の仕事をしているときに自分がADHDと分かってしまい、勤務開始後1年くらいで会社をクビになりました。
こんな私でも結婚してくれる男性がいた
私は入籍と同時期に発達障害の診断を受けたのですが、夫は私の発達障害に理解を示してくれていて、積極的に家事や育児をサポートしてくれています。そんな夫には常に感謝しており、私も良き妻であり続けたいと思っています。そのためには、夫が早く帰りたくなるような家にしなければならないと思い、部屋を綺麗にするようになりました。
独身時代、ADHDの性質により自室は服や雑貨が散らかり放題で、掃除機をかけることは滅多になかったのですが、結婚して子どもが生まれた今は最低でも2日に1回は掃除機をかけるようになりました。床に物が散乱しているということは自分の脳内も同様に「散乱」していると気づいたので、極力床に物を置かないようにしています。そうすることで部屋もきれいになるし、私も精神的に安定するようになりました。
感情的な発言も極力控えるようになりました。夫が相手の立場になって考えられる人なので、私も夫の真似をして「こんな言い方をしたら不快にならないかしら?」と考えてから発言するようになりました。おかげで喧嘩はほとんどなく、夫婦仲は良好です。周りからはおしどり夫婦だとよく言われます。
でも幸せになれる
結婚して子どもが生まれた今、私は本当に幸せです。でもこれは会社を首になったり過去の辛い経験があったからこそだと思っています。
しかし、過去に発達障害のせいで辛い経験をたくさんしてきていますので、もうあの頃に戻りなくないとも思っています。そのためには自分自身の努力も欠かせないと考えています。
その努力とは自分の向いている仕事(or会社)を探すこともそうですし(私の場合には清掃の仕事)、結婚生活でより良い家庭を築くために相手のことを思いやることもそうです。努力の形は人それぞれ違うと思いますが、辛い経験の先にはより良い未来が待っていると思って負けないで生きて行ってほしいと思っています。
ADHDでも幸せになれます。今、発達障害で苦しんでいる人たちも幸運が訪れることを心から願っています。
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