この記事は発達障害と診断された20代男性に書いていただいています。
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今回は私が発達障害を診断されるまでの経緯とその後のどうしたかという話を綴っていきたいと思います。
私が発達障害を診断されたのは2015年3月です。それまで私は大学に通っており2014年の時点では大学4年生でした。大学4年生といえば就活真っ只中ですよね。企業にエントリーして、筆記試験を受けて、そして面接へというのが通常のルートですが、時にはエントリーの時点で足切りをくらうことも。それが12月まで続きました。
就活の時点ではまだ発達障害の診断はされていませんでしたが、その頃から違和感は感じていました。面接官の質問に上手く答えられなかったり、圧迫面接でパニックになったりなどの発達障害の特性が出てくるときがありました。そのせいでほとんど受けた企業は不採用。落ちるたびに自己嫌悪に陥っていました。
そして12月になり、2014年も終わりに差し掛かっていました。なかなか決まらない焦りと将来への不安でいっぱいでした。そんな時、学校のキャリア支援センターで福岡市の旅行会社を見つけ、受けてみる事にしました。
私は観光関係の学科に所属していたので「せっかく観光関係の学科を専攻しているなら学んだことを生かせる仕事に就こうかな」そんな感じで履歴書を書き、会社に送りました。そして面接も今まで受けてきた企業の質問を思い出しながら対策をし、面接に臨みました。その結果、見事内定をいただくことができました。苦労の末にようやく手に入れた内定。嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
就職先でのトラブル
ですが、そんな喜びも長くは続きませんでした。翌年の2015年3月に内定先の旅行会社から入社前のアルバイトの案内がきました。私は仕事を早めに覚えて役に立ちたいと思って3月からアルバイトに入る事にしました。そこでトラブルは発生しました。
上司から仕事を教えてもらってもなかなか覚えることが難しく、忘れてしまうことが多々あり、それで目の敵にされてしまいました。それに加えて、失言をしてしまったり、何度も同じミスをしてしまうといった周囲とのズレが生じて精神的にキツくなっていきました。それが原因で起床した時に動悸が激しくなって「行きたくない。どうしよう。」と思いながら出社するようにになり、わずか1ヶ月足らずで体を崩してしまいました。
そして社長と両親が話し合い、旅行会社は内定辞退という結果に。1年間精一杯頑張った就活も結局は無残な終わりとなってしまいました。あの時は悲しくてたまらなかったのを今でも覚えています。
病院での診察を受けて就労移行支援事業所へ
精神科に行き、これまでの経緯を説明しました。そして「AQテスト(ケンブリッジ大学アスペルガー指数テスト)をスマホで行って次回の診察までに持ってきて」と言われました。
「こんな簡単な感じでいいのかな?」思いましたが、とりあえずやってみる事に。結果、アスペルガー症候群の閾値内に収まり、病院で結果報告をして、アスペルガー症候群と診断されました。今までの人間関係のズレの原因だと分かったと同時に未来への不安が襲ってきました。
そして診断後は4月から就労移行支援事業所へ通う事に(参考記事「大人の発達障害に対する就職支援(仕事の紹介など)はあるの?」)。PCのスキルを勉強したり、授業形式で障害者雇用の話を聞いたりしましたが内容はイマイチって印象でした。
半年間そこに通い10月から接客業の仕事に再就職が決まりましたが、そこでも仕事が上手くいかずに上司からパワハラに遭い、抑うつ状態になってしまいました。そのまま11月にクビに。わずか1ヶ月しか仕事が続きませんでした。
実家に戻り、落ちこむ日々
自信を失ってしまった私は実家に戻りました。そのまま自宅療養に入り、退屈な日々を過ごしていました。毎日「死んでしまいたい。未来への希望が持てない。」そう思いながら生きていました。今でもあの日々は思い出したくありません。
そんな時、ネットサーフィンをしていたらクラウドワークス(個人対個人、個人対企業の仕事の仲介を行う企業)を見つけました。発達障害を抱えながらも月収45万円稼ぐフリーのライターの存在を知り「これなら自分にも出来るかもしれない。最後のチャンスだ。やってみよう。」そう決意しました。
ですが実家に帰っている以上、両親に迷惑をかけるのも申し訳なかったため再び就労移行支援事業所に通うことにしました。それにクラウドワークス1本で生計を立てるにはまだリスクがあるかなと判断したうえでの判断です。手続きの関係で3月から入所し、現在も通いながら訓練に励んでいます。
その傍ら、クラウドワークスでライティングの仕事をしており地道に稼いでいます。まだわずかな金額ですが稼ぐことが本当に楽しいし自信が持てるようになりました。
そんな私には「色んな人に「大人になるってこんなにも楽しいんだよ!」と胸張って言える大人になる!」というのが目標です。世の中は理不尽で残酷です。発達障害を通してそれを経験してきました。だからこそ私が書く記事で1人でも多くの人に幸せになってもらいたいし、希望を持って生きて欲しいです。
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