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結婚後に発覚した夫の発達障害。マイナスばかりではない

この記事は30代の女性に書いていただきました。

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私と旦那が結婚したのは16年前。付き合っている時は、あまり気にもならなかった夫の性格が一緒に生活し、年月が経つにつれて、何か違うと感じるようになりました。

もともと結婚する前から私とは対照的で、友人と遊びに行くのも年に一度。そして、洋服は一人では絶対に買いに行かず私に選んで買ってきてほしいなど多少不思議だなと思うことはありました。しかし私自身もべったり常に一緒にいたいタイプでもなかったので、お互いに自分たちの時間を大切にして付き合っていました。

結婚してからは、こどもも誕生し、とても喜んでいました。しかし、こどもが泣くと明らかに不機嫌になり、泣き声が気に入らないとヘッドフォンをするようになり、段々と自室に閉じこもることが多くなりました。

私自身が精神障碍者施設で働いていたこともあり、夫の発達障害を疑うようになりました。夫も辛そうにしていることが多くなってきたので、意を決して病院を受診することを勧め、診療内科へ受診に行きました。数回通院した結果、「自閉症スペクトラム」との診断になりました。それから、「発達障害の夫」との生活が始まりました。

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発達障害はマイナスばかりではない

今から思えば、夫は熱があっても体調がいまいちでも仕事は休みません。職種は配管工です。他者との関わりは他の職種と比べると少なく、黙々と自身がしなければいけない作業をこなしいていきます。体力も使いますが辞めたいということなく、本当にまじめに仕事をこなします。

また、びっくりするくらい絵がうまく、目の前にあるものをデッサンするのがとても得意で、こどもに絵を書いて喜ばせたりと発達障害だからと言ってお父さん業ができないわけではありません。プラモデル作りや幼児雑誌についてくる工作などもとても几帳面にきれに組み立てることができたりもします。

なかなか掃除などはしないのですが、し始めると徹底的にきれいにしたり、漫画本は必ず巻数をそろえて片付けるなど、私にはできないような徹底ぶりを発揮します。そうした面では大変助けてもらっています。

やっぱり人との交流は苦手

人との交流はやはり苦手で、初対面の方と話すときはどもったり、手が震えたりすることが度々見られます。それを自分でわかっているため、さらに緊張し症状がひどく出ることがあります。そんな時は子供はとても不思議そうに見ているため、私がフォローに入るといった感じです。

しかし、実家の冠婚葬祭などではその場になじめず、一人でいることも多いため親戚には「どうしたの?」と聞かれて困ることもあるのが現状です。

障害も個性として受け止める

正直、夫が発達障害と診断されたときは戸惑いました。しかし、私は職業柄良くも悪くも知識はあります。発達障害であっても、いいところもたくさんありますので、その部分に意識を向けて、嫌な感情を持たないことが重要です。

またコミュニケーションをそれほど必要としていない職種を選ぶことも大事です。プログラマーはコツコツと仕事をできますので、この仕事に就く発達障害の方は多いと聞きます。

けんかをすることもありますが、それはどこの夫婦にもあることだと思います。真面目に働き、外出して浪費することもないので、それは家族にとってはありがたことではあります。これからも、この個性とうまく付き合っていきたいと思います。

[参考記事]
「発達障害の夫との離婚。きっかけはカサンドラ症候群」

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