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発達障害の私が落ち込んだ時に行なっていること

この記事は前田穂花さんに書いていただきました。

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こんにちは、身体・軽度知的・精神(発達障害)の三障害を抱えながらも、完全自立生活を実行中のプロライター・前田穂花です。障害を抱えて単身生活を送る上では、頻繁に壁にぶつかり、どうしようもなく落ち込む場面も多いのが現実です。

今日は、障害判定的には最重度、特に発達障害を事由とした精神障害者手帳は現在1級を所持しているほどの私が、困難を憶えた場合にどのようにやり過ごしているのか、同じ悩みに苦しんでいる当事者の皆さんへ「考えるヒント」として、私が心がけて過ごしている点をお届けしたいと思います。

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ネガティブな気持ちを敢えて殺さない

私は時にどうしようもなく後ろ向きな気持ちになります。そういう場合には全く建設的なことが考えられません。しかしながら、ネガティブになるのも心の何らかの作用なのかと思います。心を守るために自発的にネガティブになるのかなあと、そんなふうにイメージしています。

なので、落ち込んでしまった時には敢えて無理やりポジティブになろうとしないようにしたいと思っています。もしもポジティブ・シンキングが出来る状態なら、苦しみを実感し得るまで具合が悪くなることもなかったでしょう。ネガティブになるのは、恐らくそれなりの理由が心にあったのだと思いたい、そう心が痛む自分に話しかけています。

充分に眠る

調子が悪い時期の私はとても疲れやすく、何だか常にものすごく眠たいです。一日中寝ていたいと思うほどにクタクタです。かつて、精神科病院の閉鎖病棟に入院中に、保護室の中で薬を使って眠らされている状態のように心身が疲弊して何も手につかない状況に陥ってしまいます。

調子を崩すと本当に眠たくて仕方ないので「現在は身体が睡眠を要求しているのかなあ」と考えて眠りまくって過ごします。ある程度しっかり眠ってしまえば、次第に自らもコントロール不能なまでに混乱した考えもまとまって、少しずつ気分が上向きになるということも経験を通じて私は知っています。

生活リズムを整えるためにこの時間だけは起きると設定

前項とは真逆の話になりますが、例えば朝の5時~6時半だけは意識的に起きる、などと決めています。一旦落ち込んでいる状態に突入してしまうと、私は殆んど食事が摂れませんが、朝ご飯を用意します。それも昔のお母さんが作るような地味な味噌汁と卵焼きといった献立です。

「今の時点では私はそういう形でしか社会には繋がってはいない」と思いながらも、きちんと起きて何らかのルーティンワークを課すことは、つい昼夜逆転してしまいがちな自身の生活にリズムをつけるためには欠かせないと考えています。

最低限の身支度

一度落ち込んでしまえば、メイクはおろか着替えや入浴といった最低限の整容すら、もうどうでもいいと思ってしまいがちですが、だからこそ「いつか社会に繋がる自分」をイメージしながら、女の子らしい姿に着替えて化粧するように心がけています。

逆に、イヤな自分を切り替えてみるために、これまで着たこともないような色味やデザインの服を纏って「変身」するのも心の守り方のひとつでしょう。服を買うほどの余裕がなければ、髪を束ねるシュシュの色を替えるとか、ネイルの色を替えてみるとか、とにかく「変わり得る自分」を信じられる方法で変身を試みてください。ヒントとして、要はいつもの「嫌いな自分」じゃない姿になれればいいと思うのです。

考えてもうまくいかない時には形から入るのです。見た目を変えて心を守るという手段も、男女関係なく応用してみていただきたいと思っています。

現時点では何もできないのでうまく諦めてみる

仕事やそのほかの雑務やら人付き合いやら心が追い込まれそうに忙しかった頃、私は『暇になったらやりたいなあ』と思うことが死にそうなくらいあります。

――友人や知人に手紙を書きまくりたい。ピアノを何時間も弾きたい。習い事をしたい。ショッピングや旅行に行きたい。手の込んだ料理を作りたい……

しかし、実際に落ち込んでどん底の自分になってみると何も動けない。落ち込んでしまうと、とにかく文字通り疲労困憊でパソコンのワードを立ち上げるのも、ピアノに向かうのも嫌になってしまいがちです。それはそれでダメな自分の現実なので、うまく受容して諦めたいなあと思うことに決めています。

考え方の癖を変えたいと願い続ける

発達に歪みのある私はいつも『~しなければならない』『これしかない』みたいに思って行動を起こしがちです。Must という考え方やAll or nothingという行動パターンを改めることが出来れば、もう少し生きることは楽になるのかなあとぼんやり思います。

厳しい成育歴、生活歴から心がズタボロにされ続けた私は、かつて周囲に嫌われたならば自分は生きていけないと『学習』させられて、過剰に相手の反応に感情を振り回されるだけでした。しかし、いろんなことを乗り越えてきた現在はそれなりに生活力もあり、何とかご飯だけは食べていける自分になりました。

ここまで生きてこられたという部分について自信を持って、自分の中にある究極の目標として、もっとアサーティブに、つまり私は私、あなたはあなただけど、でもお互いに大切な関係です……みたいにな自己表現が出来るように、いい関係性と距離感を保って他者と関われるようになりたいと思いつつ、それが成し遂げられた自分をイメージしています。

まとめ

発達障害は「コミュニケーションの障害」だと言い換えてもいいくらいに常に緊張し切って他人との関係性に心を摩耗させ、それによってダメ・スパイラルに陥って…そして心を病んで、というディープな悩みを抱える当事者は私に限らないのではないかと考えます。

それぞれの立場によって状況も違うでしょうし、つらいと感じるストレス要因も異なることでしょう。しかしながら、いろんな障害当事者とお会いしてきて、本当につらい部分にはある種の共通点が見受けられるように感じてきました。

そこから、私自身が心がつらくて立ち直れそうもない時に敢えて意識して試みていることを今日は幾つかお話ししました。苦しくて消えてしまいそうなあなたが、この中にひとつでも考えるヒントを見出してくださって、いつか必ず心身ともに回復される日が訪れますようお祈りしています。

[参考記事]
「発達障害者の「独特な感覚」は健常者には分からない」

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