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娘が自閉症スペクトラムと分かった経緯。クレーン現象、手をひらひらなど

 

 この記事は自閉症スペクトラムの娘さんを育てている女性に書いていただきました。

……………..

 もうすぐ4歳になる娘(次女)は、いつも元気いっぱい、明るくパワフルです。そんな娘が、自閉症スペクトラムと診断されるまでの様子を書こうと思います。自閉症スペクトラムとは自閉症やアスペルガーなどを総称した呼び名です。

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1歳6か月健診のころ

 市での健診の連絡が来た時です。「あれ?」と思うことがありました。これまで寝返りやつかまり立ちなど、何事も早くできた長女。長女ができていたことが、同じ時期なのに出来ていない次女・・・ちょっと焦りました。
・積み木を積めない。
・指差しができない。
・じっとしていられない。
・あまり単語を言わない。

 それでも、人ぞれぞれ成長具合が違うし~と、あまり深く考えていませんでした。

 そして健診日。やはりじっとしていられず、部屋から逃走を繰り返していました。積み木は1個積めるかどうか。指差しはほとんどせず。語数は少ないながらも何個か話していました。それでも、この健診では特に何も指摘されませんでした。ですが、この会場で他の子たちの様子を見た私は、やっぱりちょっと変かも・・・?と思うようになってきたのです。自閉症スペクトラムどころか発達障害自体の知識があまりなかった私は、多動児ではないかな?と思って、ネット検索するようになりました。

1歳後半~2歳前半の様子

 この頃になると、「こだわり」がちょっとずつ出てくるようになりました。保育所ではお気に入りのおもちゃを手に持っていることが多くなっていました。

 周りの子たちとの差が出始めてきたのもこの頃。園の発表会では、周りの子たちが大勢の大人を前にステージに上がり、緊張しながらも発表をしていましたが、うちの娘は私のことを見つけるなり、「ママー、ママー、だっこー」と叫びながら、ステージから降りようとしていたのを覚えています。

 そして2歳になり、長女の保育園へ転園することになりました。姉が居たためか、新しい保育園への違和感はあまりなかったようです。
この頃の様子は、
・教室にいられない→脱走→おもちゃ置き場で箱をひっくり返すを繰り返す。
・保育園では必ず決まったおもちゃのスプーンを手に持っている。
・家や外出先では特定のカードをいつも持っている。
・話す単語が少なくなる。
・目が合わないことが多い。
・手のひらをひらひらする(自閉症の典型的な行動パターン)。

 そして、前にできたことができなくなっていることに気が付きました。入園前にできていた、名前を呼ばれると「はーい」と手を挙げていましたが、この頃にはできなくなっていたのです。

 さらにクレーン現象が出始めてきたのです(自閉症の典型的な行動パターン)。私の手を取っては、冷蔵庫に持っていく→お腹が空いた、何か出してのサイン。絵本のキャラクターに手を持っていく→キャラクターの名前を言ってほしい。このようなことが多くなってきたのです。

 また、買い物が非常に困難でした。まず、買い物カートに乗れないのです。暴れて泣き叫ぶので、抱っこしたままカゴを持つしかありませんでした。保育園帰りにちょっと足りないものをコンビニで・・・と思っても、陳列してあるチョコレートをいつの間にかあけて食べていたり、会計のレジを待っていられず、脱走しようとするので、娘を足で挟んで逃げないようにしてお金を払っていたのを覚えています。

発達障害?2歳半健診

 そして、2歳半健診の時。もうこれは誰かに相談するしかないと思い、面談時に今までのことを話し、発達相談支援センターのことを教えていただきました。私はすぐに予約しましたが、面談ができたのはそれから2か月半後のことでした。

 当日も娘は毎日持っているボロボロになったカードを手に持ったまま、支援の先生に軽いテストをしていただきました。診断結果は「自閉症スペクトラムでしょう」とのことでした。手をヒラヒラさせたり、クレーン現象は自閉症の特徴なので、「やっぱりな」という感じでした。今の段階で、約半年分の成長の遅れがみられる、今は様子をみて、また一年後に診断しましょうと言われました。

 そんなうちの娘ももうすぐ4歳です。今の成長からすると、半年から1年程度の遅れという感じでしょうか。治まった症状もあれば、新たに問題も出たりしますが、周りの方に支えられているおかげで、とても素直に明るく、活発に育っています。

[参考記事]
「自閉症の特徴と兆候について」

「自閉症スペクトラムの特徴とは」

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