この記事は30代の女性に書いていただきました。
「アメリカの発達障害の事例②学校の精神科医や先生との話し合い」の続きです。
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前回の記事で書きましたが、私、担任の先生、精神科医、スピーチセラピスト、生活指導の先生でミーティングでを持ちましたが、それは以下のような内容を実践することになっていました。しかし、ミーティングで話し合った事を完璧に実践できないまでも行っていたのに改善は見られず、むしろ悪くなっている感じでした。
ミーティングでは、ADHDの子供の特徴、行動、接し方、良いとされる食べ物が印刷された分厚いプリントを貰い、今後の対応の仕方を話し合いました。私達は投薬を考えていないことをお伝えしましたら、栄養バランスの良い食事、足りない栄養はサプリメント(ビタミン剤)で補う、毎日学校の生活指導の先生が5段階評価しご褒美を与える、良い行動を褒める、ブレインゲームをすることを提案され、これらの一部を実施し、様子を見る事になりました。
健康診断での相談
4月に息子の誕生日を迎えるにあたって、主人が「健康診断でドクターに薬の相談をしよう。」と言ってきました。毎年誕生日を迎えた後に成長の様子を見る為に健康診断に連れて行っていますが、「その時に学校の精神科医からもらった診断書を見せて、薬物治療を含めどんな治療のオプションがあるのか話し合おう」と言うのです。
薬について調べたものの、それが現実のものとなると怖かったですし、悲しかったです。息子の改善されない日々の状況を見て、息子にもそのように伝えました。投薬を嫌がっていた息子でしたからショックだったでしょう。そこを「脳の部分、部分は正常に働いているのだからそれを一緒に機能させるのを手伝う為だよ、自分でも今辛いでしょ?」と話しました。
健康診断は主人が仕事の都合で行けないため私一人で連れて行き説明しました。このファミリードクターは息子が小さい時からお世話になっている方で、彼女も最初は薬ではなくサプリメント、食生活で改善を図ってみては?というスタンスでしたが、今回は学校で診断が出たというのもあって、一番弱い薬を使ってみようという事になりました。
薬はデキストロアンフェタミンを5mgでしたが、ネットで調べるとこの成分は日本では覚せい剤取締法の指定成分だそうです(ますます不安が増します)。医師には「この薬は弱いけどたくさんの人が使っている、ただ飲んでみてすぐ止めるという薬ではなく継続して飲まなければいけない薬です」と言われました。
ちょうどこの数日後に引越しを控えていたので継続して処方箋を貰いに来るのは無理な事、そして新転地でのファミリードクターの予約は取ったものの新しい患者として見てもらえるのに11月まで待たなければならない旨をドクターに伝えました。その結果、11月に新しいお医者さんに見てもらえるようになるまでこちらのクリニックに電話して薬を処方してもらう事になりました。
最初の処方箋を貰い、薬局に処方して貰いに行きました。「初めて飲むんです。」と伝えましたが特に何かアドバイスをいただく事もなく購入して来ました。飲み続けなければならない薬なので飲んですぐに劇的な変化は見られませんでした。飲みだしてから十日後くらいに息子が薬をなくしました。探したのに一向に見つからず継続しなければいけない薬なので焦って引っ越し前にお世話になったファミリードクターに電話し、処方してもらおうと思いました。
「この薬は処方箋にドクターがサインしないといけない薬なので電話で薬のオーダーは出来ません。」と受付に言われてしまい、「話が違う〜。」と思いましたがその後ドクターと電話で話をする事が出来ました。
ドクターは、「この薬は子供が自分で勝手に出して飲む薬ではない。大人が一つずつ出して渡して飲むのを確認しなければならない薬です。無くなるなんておかしいわね、、。」と言われてしまい、そこでいくら弱い薬と言われていても厳しい管理下に置かないといけない薬なんだ、と改めて思いました。薬局でもそのような説明してもらえませんでした。
こちらではこの手の薬を悪用し売買する人達がいるのですがそこら辺も疑われた感じでした。処方箋は郵送してもらう事になり、送られてくるのを待つ間に薬は見つかりました。しばらく飲み続けた後に息子が目眩がする、視界がぼやけると言いだしました。やはり薬名で検索したところ副作用にめまいなどがありました。ちょうど学年末で学校に行く日数も時間も減ってきていたので慣れてくれば大丈夫という思いもあり経過を観察する事になりました。
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