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発達障害のグレーゾーンの長女の性質。小学校から顕著に

 

 私には4人の子どもがいます。4人の子どもにはそれぞれ発達障害で、その中でも知的障害を伴う子と、伴わない子がいます。そして発達障害と精神障害がある主人。そんな家族と過ごす30代の主婦です。

 皆さんは『発達障害』と聞いてどんなイメージがありますでしょうか。我が子たちは、それぞれタイプの違う課題を持っています。

〇知的障害はないが、ADHDとアスペルガーが強く出ている小学2年生の長女(【ウィスク】でグレーゾーンと判明)。

〇知的障害を伴って、多動のADHDが強い自閉症スペクトラムの小学1年生の次女。

〇知的障害を伴って、衝動のADHDが強い自閉症スペクトラムの年長の長男。

〇知的障害を伴って、拒絶が強い自閉症スペクトラムの年長の次男。

 こうして見ると改めて、個性豊かとはこういう事だよな、と思います。ここに主人も加わります。知的障害はおそらく無く、拒絶と衝動が強い自閉症スペクトラムではないか、と考えています。そして2次障害により、精神障害が現れている…。少なくとも2つの特性がある、と感じながら日々、生活しております。

 今回は、知的障害はないが、ADHDとアスペルガーが強い小学2年生の長女について書きたいと思います。

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グレーゾーンの長女の性質について

 長女はこれまで【療育】を受けてきません(小学校入学時に【ウィスク】でグレーゾーンと判明)。初めての子ども、ということもあるかもしれませんが、本当に私からすると《普通》だったのです。首の座り、ハイハイ、つかまり立ち、1人歩き、言葉の出始め、何もかもが課題を抱えているようには思えませんでした。生活の中で長女に対して、気分屋だな、と思うくらい。

 保育園での長女は、面倒見がよく、お友達とも仲良くできていました。トラブルに巻き込まれることはあっても、トラブルを起こすことはありませんでした。保育園の行事も楽しく参加し、ここでも《普通の子》でした。

 グレーゾーンの子たちは、特性がしっかり出ていたとしても【困った子】として見逃されてしまう場合が大変多くあります。保育園の中でも数名、私が気になる子の事を保育園の先生に聞いてみても、「伝えているんだけど、親御さんの意向で…。」との返事が、ほとんどでした。

 長女について聞いてみると「よくお手伝いをしてくれてます。」とか「お友達が泣いていたら優しく声を掛けてあげてました。」と言われるだけで、「普通」なのです。

 ですが、今から振り返るとこの頃にも気分の浮き沈みの激しさや、感情のコントロールが難しいことは現在と変わっていなかったと思います。考えていくうちに、【内の顔】と【外の顔】を使い分けている事に気付きました。保育園では普通の子、家では奇声をあげるなどをしていました。

 どんな子どもでもあると思いますが、長女は特にこの差が激しいです。『こんなに差があって大丈夫だろうか』と考えましたが、トラブルになっているわけではないので、そのまま様子を見ていました。

小学校に入学してから少しずつ

 このままの状態で年中、年長を終えて、ついに小学校。入学前に発達テスト(新版K式)を受けました。知的に問題がないことは感じていましたが、きょうだい全員に知的障害が見つかっている状況を考えて、長女にも何かしらあってもおかしくない、と考えたからです。結果は知的障害はなし。大丈夫だと思ってはいましたが、ホッとしたのを覚えています。

 そして小学校の通常学級へ入学。国語にも算数にも、これといった難しさを感じていなかったようで順調に1年生を終えました。心配していたお友達とのやり取りにも問題やトラブルもなく、たくさんのお友達と遊べて楽しそうでした。

 そして2年生。勉強のレベルがグッと上がり、この頃から少しずつほころびが出てきました。国語での文章問題が分からなくなってきました。見当違いな回答を書いている事もしばしば。算数に至っては、アナログ時計の見方と単位の違うもの同士の計算が特に苦しいようです。

 先生からの指示の出し方もレベルアップしているので、複数の指示が含まれる内容だと、1つの指示しか覚える事が出来ません。そこで長女と話し合い、改善法を決めました。

1・複数の指示が含まれる時には、メモを取ること。
2・注意されたことはメモをして見えるところに貼る。

 これを実践することにしました。もちろん担任の先生にも許可をもらい、協力して頂けるようお話ししました。例えば、漢字の練習の際にふりがなを書くことを高確率で忘れていたらしいのですが、担任にメモを書いてもらい、筆箱に貼っています。

 すると書き忘れが減った、と担任から聞きました。やはり、【見える化】は視覚優位の子どもには効果的なアプローチであるようです。

 2年生になってからのお友達との関係は明らかに変わりました。もともと人に指示をする所があり、自分のペースややりたい事を優先する性質がありました。お友達は黙って指示に従ってくれていたのです。私は長女に「話し合ってみんなが遊びたいことをして遊んだ方が楽しいよ。」と伝えていました。

 1年生の時には毎日のように遊びに来ていたのですが、2年生になってからパッタリと来る子がいなくなりました。ついにこの時が来たか、と思いました。ところが長女は全く気にならないし、お友達のちょっとした意地悪に気付いていません。

 親からすると『ちょっと言い過ぎだよ…。』と思うような内容の言葉を言われても、長女はケロッとしているのです。今のところ学校へ行き渋ったり、保健室に行くような様子は見られないので、様子を見ています。

 3年生は勉強も人間関係もかなりレベルアップする年齢なので、何かしら起きる事は覚悟しています。その時、いかにフォローするか、フォローできるか。方法や手段、アプローチの技などを知るため、日々の勉強は私にも欠かせないものとなっています。

[参考記事]
「私の4人の子供全員が発達障害。それぞれの特徴を紹介します」

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