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自閉症の本に書いてある行動が息子にも現れる(裏バイバイなど)

 


この記事は「生まれて間もない乳児の頃から発達障害の疑いを感じていました」の続きです。

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強くなる拘り(こだわり)

 自分の考えが通らなければ、テレビのリモコンを投げてガラスが割れる、お皿を投げて割れる、お散歩して「こっちに行こうね」と声をかければ、怒って石でもなんでも、口に入れて泣き叫ぶ。

 そして拘り(こだわり)が増えてきました。お風呂に入っておもちゃを持たせても、おもちゃ本来の遊びをしなくて、ひたすら水が流れ落ちるのを見ているのです。水にはとても執着心というか拘りがあり大変です。また、お祭りに連れていけば、金魚すくい、ボンボンすくいなど水を使ったものがありますが、その水の中に石を投げてしまいます。もちろんそんな事をしてはいけないのですが、止めるとやらせてくれないと怒って癇癪を起こしてしまいます。結局は、私が店主に謝り泣き叫ぶ息子を抱きかかえて移動します。

 公園に行っても同じなので、噴水や水がない公園を探していくのですが、滑り台などやらずに、地面にある砂をすくっては上から落としてひたすら見ています。自閉症児はタイヤが回転するのをずっと見ているなど回るもの、規則的に動くものが好きです。ですので、私の息子もどちらかというと水や砂自体が好きなのではなく、一定の間隔で水や砂が落ちる「動き」が好きなのだと思います。玩具の車のタイヤも自分で何回も回して、それをじっと見ています。

 このように外に出ても回りの子が滑り台をやっているのに、うちの子は・・と悲しい思いが多くなり、それからは、普通の子との接触を私が避けるようになりました。どうせ遊べない、他の子との差を見たくない、そう思っていました。

自閉症の本に書いてある行動が現実に

 それからしばらくすると、自閉症の本に書いてあった行動がみられるようになりました。
〇まずは走る時の「ひらひら」です。

 自閉症の本で何度も見た、走るときに手をパタパタ・ひらひらさせるように走る、この行為が始まりました。

〇それから裏バイバイ。
 自分に手の平を向けてバイバイをするので、相手には手の甲が向けられます。これが裏バイバイです。

〇匂い嗅きも始まりました。
 自宅ではしないのですが、療育時や外での遊びの時、積み木でもなんでも、手に取れるオモチャは全て匂いを嗅ぎます。すごく匂いに敏感です(嗅覚過敏)。嗅覚過敏のような過敏性も自閉症の特徴に挙げることができます。

〇そして偏食が見られるようになりました。
 食べた事のないものは、ほとんど食べません。食べ物を食べる時には、必ず匂いを嗅いでスプーンで一度唇に付けて感触を確かめます(触覚過敏)。それからでないと食べません。食べてみて口に合わないと、食べ物を口から出すのはもちろん、その前に食べていた物まで全て吐いてしまいます(味覚過敏)。

先輩ママさんとのお話

 癇癪・パニックに関して医師に相談しましたが、「1度パニックになると本人もどうしていいか分からないのです、落ち着くまで見守ってください」との事でした。でも、いつもいつもなのに・・。夜も夜泣きが酷いし、私も眠れない。「どうしていいか分からない」が続きました。

 そんな時に、自閉症児を育てているママさんの集まりに参加したのですが、先輩ママさんたちは笑顔だったのです。そして、こう言いました。
「まだ小さいね~一番かわいい時期だね~でも、一番辛い時期だね~」と笑って。

「今は大変かもしれないけど、いつかあの時は大変だったねって笑える日がくるよ」と。

 そうなのかなぁ・・でも、同じ経験をした人が目の前にいる、気持ちが分かってくれる人がいるって本当に嬉しいです。やっぱり同じ境遇の人にしか気持ちは分からないし、体験しないと分からない事なので、交流は必要なんだと思うようになりました。それから、発達障害の子を持つママさんたちとはたまに情報交換や心境を話しあったりして、少し気持ちが楽になりました。もっと、早く参加していれば良かったです。

療育開始

 一番最初の発達障害の診察時には、先生は「う~ん、大丈夫じゃないかな~」と言い、私もそう思いたいと言う気持ちの半面、でも何かが違う・・と思ってました。その後検査して、1カ月後には「発達障害の疑いがある、自閉症の可能性がある」と言われましたが、「やっぱりそうだったんだぁ・・」と分かってはいたものの、実際に医師に言われると、本当に辛くて私は言葉が出ずに黙ってしまいました。

 しかし、落ち込んでばかりいられませんので、療育を受けさせることにしました。療育ってどんな事をするのか私にはまったく分からなかったのですが、療育の最初の課題は「椅子に長く座れるようにしましょう」でした。多動でじっとしていられないので、椅子に座らせても1分くらいで出歩き始めます。座ってねと言うと怒って癇癪を起し、療育の道具など手が届く位置にあるものは、なんでも投げてしまいます。

 それから、言語聴覚士の先生による療育指導が行われたのですが、「ボールをここに入れて」と言って渡して息子が入れようとしても、上手く入れる事ができなければ、怒ってパニックになるし、もうそんな日は療育をやれる状況ではなくなってしまいます。こんな感じで今も引き続き療育をしていますが、根気よくやっていこうと考えています。

保育所生活のはじまり

 現在は3歳になり、自閉症に対する理解のある保育所に行っています。特別支援保育ですが、普通の子供たちと一緒の保育です。言葉が分からないので、保育所での生活準備は見て覚えています。例えば、タオルをかけてね、と言われても分かりません。毎日毎日、先生と一緒に自分のタオルを自分の場所にかけて覚える、毎日毎日、バックを先生と一緒にロッカーに閉まって場所と行動を覚えています。言葉が理解できないので、全て毎日の行動の積み重ねで出来るように、覚えていっています。

 会話はまだ出来ませんが、発語が少し出て来ました。ですので、療育でも自宅でも、話しかけたり言葉を教えています。出来る事は少ないですが、確実に成長しているのは感じます。最初は療育って本当に必要なのか、効果出るのかと疑問に思っていましたが、今は大切だと思っています。

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