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息子の自閉症に気づいたのはよく泣くこと、聴覚過敏、言葉の遅れ

この記事は30代の男性に書いていただきました。

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 私は現在36歳になる一児の父親です。小学校2年生の息子がいます。この子は見た目は普通の子となんら変わりはありませんが自閉症です。

 この子の父親としての私の考えや、息子のこれまでの人生や生い立ち、今後の展望などを記載していきたいと思います。

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健康だけを願って

 息子が生まれたのは2009年(平成21年)でした。生まれてくる前は自分の人生がどう変わっていくのか、また父親としての新しい人生の始まりに期待と不安が入り交ざった感情がありました。

 産婦人科で男の子と分かると、青い色の服やおもちゃ、靴などをショッピングモールで買い漁っておりました。息子として生まれてきてる新たな命に対して私が想うことはただ一つ「多少、頭や運動神経などが悪くても、体に不自由のない元気な男の子として生まれてきてほしい」ただそれだけでした。

 そしてついにこの日がきました。今でも鮮明に覚えております。朝の4時半に携帯電話の着信が大きく鳴り響き、夢の世界にいた私はその着信音とともに目覚めました。看護師さんからの電話で「もうすぐ生まれそうだからすぐに病院まで来てください!」その言葉は寝ぼけていた私に大きな衝撃を与えてくれ、急いで病院に向かいました。

 車をとばし、病院についたのが5時半、すでに息子は産まれており体がきれいにふき取れていました。大きな声で泣く小さな息子、その横に何時間も頑張ってくれた妻が横たわっており私に笑顔で微笑んでくれました。「この子はすごく頑張っていたよ!元気だよ。」その言葉に感動を覚えた私は涙を不覚にも流してしまいました。

 手足もちゃんとあって指もちゃんとあって、内臓もしっかり働いていて赤ちゃんが産まれてきてくれました。とても嬉しく思い、その日は家族3人で病院で遅くまで夢を語り、お互いを励ましあい、赤ちゃんをみて微笑ましく感じ、時を過ごしました。

耳を塞ぐ息子に違和感

 そして3人での新たな生活が始まりました。最初は分からないことばかりで戸惑うことや新米パパとして経験が少ない分苦労はしました。おむつの変え方、お風呂の入れ方、抱っこの仕方すべてが初めてで新鮮でした。

 またよく泣く子でしたので、スマホアプリに赤ちゃんが泣く止む効果のあるアプリをインストールして聞かせたり、創意工夫も致しました。

 元気なからも1歳くらいで歩き2歳で走りまわりと成長していき3歳になったときにある疑問を抱くようになりました。「この子は本当によく泣くなぁ。でも言葉の遅れがあり、しゃっべってくれない。そればかりかスーパーマーケットに出かけるとよく耳を塞いでしまう・・・」何かがおかしい・・・そう感じました。

 小児科のお医者さんに妻が相談したところ、発達障害を持っている可能性が高いと診断されました。そのとき妻はひどく落ち込んでしまったので慰めました。精密検査(子供への質問などのカウセリング)をしてそこで自閉症と診断されました。まず「自閉症」の存在すら知らない私はその病気の内容を先生に伺いまた自身でもネットで調べました。

 発達障害の一種で自身の殻にこもりやすく、言語などコミュニケーションを図る能力が著しく低いことなどを知りました。ショックも大きかったのですが、なぜ彼がこんなにも泣くのか?こんなにも耳も塞いでしまうのか?なぜ言葉をしゃっべってくれないのか?ようやく理由が分かりました。

 泣くことが多い理由は普通の子よりも生活環境での不安感が大きいから、耳を塞いでしまうのは聴覚過敏、言葉の遅れも自閉症の特徴です。

 その後は保育園や幼稚園には通わず、市が運営している特別支援の教室に毎日彼は通いました。そうするとなんと彼は言葉を覚えてくれ、話すことができるようになりました。しかし単語のみしかしゃべれず、~したいとか~を食べたいとかではなく、単純にジュースとかiPadとか寝るとかしか話してくれません。他の同年代の子はすでに会話ができている頃でした。

 その教室も2年ほど通い年長さんになってようやく保育園に通うことになりました。周りとうまくやっていけるだろうか?いじめられたりしないだろうか?不安は多多ありました。しかしその不安をよそに我が子は毎日楽しく通っていました。

 やがて、保育園の卒園に近づいてきたときに知能の遅れから「療育手帳」の交付を受けました。その手帳を手にしたときはやはり複雑な気持ちでした。「あぁ、やっぱりうちの子は他の子と違うんだ・・・どうしてこの子が・・・」そんな気持ちでいっぱいでいたが、一方で彼は相変わらずの笑顔を見せて毎日楽しそうに暮らしていました。その姿をみて「本人が楽しそうならそれでいいんだ・・・」そう自分に言い聞かせました。

入学式で事件が

 そして小学校に上がり、入学式に出席したときに事件が起きました。体育館に新入生入場の際に泣きながら先生と上級生の子に引きずられている姿がそこにありました。その時とても周りに申し訳ない気持ちでいっぱいになりとてもつらかった記憶があります。

 今思うと自閉症の性質により新しい環境に戸惑いを感じ、自身の理解を超えてしまった出来事に脳が対応しきれなくて泣いてしまったのだと想像しています。彼はなんで泣いたかを聞いても答えてくれないし、質問の意味すら理解はできません。またいたずらなどをして叱ってもなんでいけないのかが理解できないところが多くあります。

 その代わりいいところもたくさんあります。小学生1年生で足し算、引き算、掛け算、割り算など算数はものすごく得意です。何かに興味が出ると異常なまでの集中力を発揮する自閉症の子の特徴のお陰でしょう。

 そんな彼も現在は小学校2年生、今一番興味があることは電車です。路線図や時刻表をみて何か書いてたり時間を計算していたり、周囲の地図を描いてたりします。まだまだ親の常識では測れないことをたくさんしてくれます。日々、複雑な想いで我が子に接してはいます。

 私の少年時代の生活とはまったく違うので(ファミコンばかりしていました)、彼が見ているこの現代はどのようにみえてまたどう感じているのか、正直分からないことばかりです。

 しかしそれでも私たち夫婦で彼の人生をより良いものになれるように日々サポートをし続けていきたいと思います。今後は彼の希望を最大限かなえれるような頼もしい親になれるように親子共々頑張っていきたいです。

[参考記事]
「自閉症のパニックについて。パニックが起きるきっかけとは」

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