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不登校や発達障害などを抱えた子供への学習支援

この記事は30代の女性に書いていただきました。

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【息子の学習状況】

 息子は現在小学5年生ですが、ADHDと診断されています。IQは91で、「平均」です。そのため、著しく学習が困難という状況ではありません。不思議なことに、小学校入学して低学年の頃は教室にいることすらできず、授業にまともに参加できていなかったにも関わらず、なぜかテストの点数は普通に100点を取っていました。もちろん家で勉強なんてしません。そんな状況なのに、どこで勉強しているんだろう?と親の私達もすごく疑問でした。

 そんな疑問は高学年になった今でも続いています。ただ、息子は聞いていないようで聞いていることが多々あります。視覚優先のはずの息子なので、その点少し矛盾はあるのですが、一度聞いたことに対する飲みこみはとても速いのです。これまで担任になった先生全員から「やればできるのに」に言われました。しかし、苦手な学習に対する拒絶反応が強く、自分の気持ちを表現するのが苦手な長男は、作文はまったく書けず、人前で発表するのも苦手。国語力は高学年になればなるほど、様々な場面で求められますが、この苦手を乗り越えるにはかなりの経験や時間が必要になると感じています。

 今は不登校のため、学習自体何もしていない状況です。心のケアを優先しているため、「勉強しなさい」ということは一切言いません。ただ、このままで良いと思っているわけではなく時期をみて少しずつ学習支援を取り入れたいと考えています。

【息子と同じような状況の子供への学習支援】

 今、私は、息子と同じく不登校や発達障害など困り感のある子供達への学習支援を行っています。実は、自分の子供への学習支援という観点では、全然ダメです。どうしても息子は親に対する甘えが出てしまい、親は感情優位になってしまうのです。例えば、息子の場合は、宿題一つやるにしても一苦労。自分が分からない問題が出ると「あ~無理!」と言ってすぐに床に寝っ転がります。「教えてもらってまでやろうと思わない」という状態です。私が「教えてあげるからやろう?」と言っても、一度失った気力を取り戻すことから始めなければいけません。本題の宿題にいきつくまでに、文句を言ってやろうとしない息子にイライラし、結局お互い口喧嘩が始まるというのが、毎回のパターンです。

 今後、息子に学習を取り入れていく際には、私たち親が教えることで余計ないざこざに発展し、親子関係が悪くなるという状況が多分に考えられるので、やはり、別に学習を教えてもらえる人を探したいというのが、本音です。

 今、息子以外の子供達への学習支援をする中で、他人が関わることの利点は多々あるなと感じています。色んな子供がいます。多動の子供もいれば、学習の理解が難しい子、5人いれば、5通りの個々の性格があり、5通りの教え方が必要です。1人として同じ状況はありません。この子は何が苦手なのか、どういう癖があるのか、どういう説明なら理解しやすいのか。

 例えば、小学校6年生だけど、レベル的に小学校1年生なのであればそこまでさかのぼって、問題を決めます。その日の調子が良くない場合は、勉強に集中できずに「できなかった」という気持ちだけを残すよりは、クイズ形式であったり、幼児がやるような問題だったり、簡単にできて達成感を味わえるものを教材として選びます。個々の状況に合わせるので、完全なオーダーメイドです。このようにたくさんの状況を考慮して、支援の方法を考えていかなくてはいけません。親目線では分からない、気づいていない部分を補いながらサポートしていくことで、子供の可能性を引き出すことができることもあります。

 学習支援をする人間だから学習支援しか行わない、ではなく、肯定感が低い子供達が信頼できる1人の人間として、関わっていくことで少しでも子供達の明るい未来のためにお手伝いをしていきたいと思っています。

[参考記事]
「発達障害(ADHD)と軽度知的障害がある息子の教育法(実例)」

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