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発達障害の娘が受けた「小学校から高校までの先生の対応」

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この記事は40代の女性に書いていただきました。
……….

 小学3年生(娘)で発達障害だと分かった後の取り組みについてですが、教育委員会と小学校の先生と思う存分話し合いました。それまでは毎日泣いていた学校生活でしたが、それが解決したことに加え、「忘れ物をしないための対策」が立てられ、「成功体験を積み重ねる」と同時に「自尊感情を育てること」もしていただきました。

 それについて詳しく説明していきます。
〇「忘れ物をしないための対策」は本人が目につきやすいと決めた場所(例えば国語のノートなど)に次の日の時間割や持ち物を自分で書いたり、先生が連絡帳に持ってくるものを書いてくれました。時には自分で手の甲に持って行くものを書いていました。

〇「成功体験を積み重ねる」とは、遠い目標ではなく、手に届く少し上の目標を立てることです。いわゆるスモールステップです。学習面では大変有効でした。これまでのやり方に固執することなく、娘にとって分かりやすい視覚を意識したやり方を取り入れてくれました。

 視覚を意識したやり方は例えば算数の問題でキャラクターが探検しながら簡単な問題を解いていくというようなもの。それを積み上げて、「こんなにたくさんの問題を解くことができた」と過去のやってきたことを視覚的に見せる。ほかの教科のノートも積み上げていき、どれほどやってきたかを見せることで、過去を振り返らせ自信を持たせてくれました。

 また、実際にケーキやお菓子を割って割り算をするとか、ゴールは問題を解くところになく、物の見方、考え方を子供と考えながら理解させてくれました。これは他の子供たちにもとても有効で、楽しくて分かりやすいものと評判になりました。

〇「自尊感情を育てること」の育成ではお互いの良いところを友達と言い合ったり、書いたりする時間を取っていただきました。これで、相手の内面に目を向けたり、気持ちの動きを体験できました。

 このように小学校の先生方には本当に娘の力を引き出してくれて感謝しております。

中学への進学

 中学へ進学するにあたり、これまでの娘の情報を小学校を通して伝えていただきました。それで担任の先生なりに考えてクラス運営にあたっていただけると安心をしていました。しかし、担任の先生は、「特別支援学級ではないから他の子供たちと同じだ」という意識でした。少し変わった子だな、とか天然ちゃんで片づけられていたのかもしれません。何もしてないことはないかもしれませんが、具体的に対策を立てるとか積極的な動きは何もなく、大変残念な気持ちでいっぱいでした。とにかく担任の先生は部活動に力と時間を取られていて、きめ細かな指導とは無縁状態と言わざるを得ませんでした。

 1学期を終えた個別懇談会では娘の前で発達障害の問題行動について話されました。
すべて、私にとっては改めて説明してもらう必要などありませんし、分かりきっていることです。あえて娘の前で話すことに違和感しか覚えませんでした。
大変偏見に満ちた話し方であることと、少し面白がっている様子にショックを受け、大変傷つきました。娘は、先生の話をどういう風に思っていたのか心配でしたが、ちゃんと聞いていなかったようで、安心しました。このように、小学校との対応の違いに戸惑い、孤独感を深めていきました。

高校への進学

 高校への進学時も同じように中学校から情報を伝えてもらいました。高校も中学と同じように教科制ですので、細かな配慮があったかどうかや娘の困り感も親にまでなかなか伝わりません。特に思春期の子供は、学校でのことなどは自分から話すことはありません。部活動に入っておりましたが、意見のぶつかり合いも多かったようで、かなりのストレスを抱えていたようです。

 学校側は授業に支障がなければ、発達障害があって、本人に困ったことがあっても、本人からの申し入れなどがない限り積極的には支援してもらえません。ですので、先生の関心も当時は非常に低かったと思います。少し変わっているとか、よく忘れ物をするとか、そのたびに叱るという関わりを受けていたようです。発達障害に関して適切なアドバイスをいただいたということはありませんでした。

 特にスケジュールの細かな変更、提出物には泣かされました。提出物に泣かされたのは、提出物の期限を家へ帰るまでに忘れてしまうからです。とにかく、普段から日時を気にしないところがあるのです。何度も家まで取りに帰ってきました。携帯電話などのデバイスが好きな娘ですが、高校への持ち込みは禁止されておりましたので、スケジュール管理ができないのです。メモを取っても失くしますし、置き場所を忘れてしまうので、いつもメモを探しておりました。そういう時は、友達にLINEで助けてもらっておりました。よく付き合ってくれたと感心し、感謝します。

大学への進学

 現在は大学に在学し、相変わらず、探し物をしながらバタバタ過ごしております。小学校の先生には、算数のあまりにも出来なさから「算数が出来なくても生きていける」と、慰められておりましたが、なぜか理系に進んでしまいました。

 これは私の主観ですが、娘のような子供はやりたいことだけに集中できるため、自分自身の可能性にストップをかけない人が多いように感じています。それでいつの間にか算数が好きになって、大学では理系に行ったのだと思います。そのため、よくも悪くも伸びしろは未知数であると感じています。

 さて、今後社会人として就職にあたり、娘のよいところが発揮される場所をみつけられるでしょうか?空気は読めないし、核心をついたことを我慢できずに言ってしまうし、忘れ物はするし、人の名前も覚えられない。そういう新入社員がどういう扱いを受けるか考えただけでもぞっとします。

まとめ

 今の教育は目の前の子供に合わせたやり方を探っていないのはなぜだろう?今の教育制度はこの子たちに合っているのか?と常々疑問を感じております。現在は、発達障害を持つ子供が増えていると言われております。この問題に学校側も対策を持たないわけにはいかないでしょうし、現に対策を立てていることと思います。ただ、保育園、小学校ほど発達障害児への理解と対策が遅れている中学高校の先生方にも理解を深め、対策を立てていただきたいと願っています。

[参考記事]
「30社の面接を全て落ちて就職できないアスペルガー症候群の私」

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