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発達障害の二次障害により死を考えるが、医師の言葉で救われた

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 物心つく前から「自分はみんなとは何かが違う」「自分は周りにはついていけない」「協調性がない」と親に叱られ、肩身の狭い思いをしてきました。それは「片付けられない」「話している相手の声と周りの雑音が混ざり集中できない」といったことが原因で起こっていました。学生時代には当然のごとく、いじめを受けました。

 このように発達障害ゆえの困難に苦しめられてきましたが、幼い私はもちろん、周りの大人もまさかそれが発達障害が原因だとは気づかなかったのです。発達障害(自閉症スペクトラム)ということに気がついたのは、親の勧めで発達障害の専門家のいる病院に相談に行ったのがきっかけでした。この時はすでに23歳。

自閉症スペクトラムだと分かる前は様々な診断が付けられる

 自閉症スペクトラムだと診断を受けるまでを説明します。最初に精神科を受診した時は小学生で、「自律神経失調症」と診断されました。その後、不眠、拒食などの症状が悪化し、入退院を繰り返し、躁鬱や解離性障害(多重人格のようなもの)の症状により「境界性人格障害」と診断されました。さらには自分が生まれてしまった罪悪感と重度の睡眠障害、躁鬱、希死念慮(死ぬことを考えること)に悩まされていました。その原因が、つい先日、発達障害だったことが判明したのです。

 小さい頃から親に叱られ、学校ではいじめに合う経験を繰り返すうちに、精神が死んで、上記のような発達障害による二次障害を発症したことが考えられます。発達障害をこじらせると二次障害を発症し、うつ病であったり、パニック障害などが現れますが、これは人によりけりです。

どのような治療をしているのか?

 現在、既に十年以上勘違いの診断によって処方された薬により、薬依存になってしまっています。薬を簡単に止められるわけでもなく、何種類もの睡眠薬や安定剤を飲み続けています。飲まないと、離脱症状で動くことすらままならない(酷い時には昏睡状態になります)状態になってしまうから簡単に止めることはできないのです。

 ですから、徐々に減薬をしながら、きちんと障害者手帳を申請し、一旦人生の休憩期間に入っています。「できることから順番に」が一番大事なことなのです。

発達障害の苦しみから救った医師の言葉

 治療はまだ始まったばかりですが、診断を受けたその日に医師に言われたことは、「今までのことはあなたも、お母さんもお父さんも悪くないんだよ。だから自分を責めないで、ゆっくり、自分の人生を歩んで行っていいんだよ。今まで本当に辛かったね。」という言葉でした。

 私にはその言葉は奇跡のようで、自分が自分自身に抱いていた「生きている価値もない。死んだほうがいい」「私には何もできない」「どうしようもない人間だ」という染み付いてしまった固定概念を和らげてくれました。医師の言葉を聞いてからは、両親も安心したようで、自分自身(親)のことを責めなくなりました(親は私に対する育て方に後悔があったのだと思います)。私も私自身を責めることが少なくなった気がします。「周りのみんなには追いつけないけれど、自分のペースで生きて行っていいんだ!」と感じられたことが私にとってはとても救いだったのです。

仕事では

 コミュニティ(会社を含める)に参加するのが苦手で、一人で何かをしている方が楽だと感じるようになり、誰にも理解されないまま「あなたはやればできるんだから、なんでやらないの」と言われ続けてきて、精神的にも苦痛は限界に達していたように思います。こういう周りからの言葉が積み重なると二次障害を発症することもあるのです。

 この病気の特徴でもあるのですが、「得意分野に関してはずば抜けた才能がある」「人を惹きつける才能がある」という部分を活かし、音楽活動やモデル活動などで実績をあげていました。普通の人にできることはあまりできないけれど、普通の人にできない分野で才能を発揮することができたのです。

 正直、周りからは今でも「変わってる子」「特殊な子」とみられますが、私はそれを自分の長所として活かしていくことにしてからは、生きていくのがとても楽になりました。現在も自分の突出した部分の技能を活かして仕事をしています。

最後に

 この病気はとても判断が難しい病気ですが、医師に診断してもらい助言をもらうだけでも十分未来に希望を抱くことができます(薬には警戒すべきですが)。薬ではなく医師の言葉で救われるなんて思ってもいませんでした。私は23歳になって初めて自分が発達障害であったと知りましたが、苦しいや悔しいという気持ちよりも「これでいいんだ」と思えるようになり楽になりました。自分で自分を認めてあげるだけで十分すぎるほどそれまでの苦しみから解放されました。もちろん、死を考えることもありません。

 同じ発達障害の患者さんで悩んでる方がいたら、言いたいのですが「あなたは悪くないし、変でもいいんです」です。だって、あのアップルの創業者スティーブ・ジョブズやアインシュタインだって、同じ病気だったのです。あなたにも私にも、それぞれ良さがあるのですから。

[参考記事]
「発達障害の「二次障害」とは何か。放置すると大変なことに」

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