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知的障害と発達障害②私の娘が受けている療育の具体的な内容

 

この記事は「発達障害の子を持つ家族①知的障害と発達障害の中間の娘」の続きです。
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 2歳検診にて発達の遅れが顕著に出始め、小児科を受診しました。発達障害ということで診断書を書いてもらい、市役所の窓口にて療育の申請しました。療育は毎週月曜日9時~13時半までで、順番に言語療法も受けさせていただいてます。先生はクラスに5人位、クラスメイトは10人程、それと保護者がいます(ほとんどママさんです)。みんな各々何かしらの障害を持っているお子さんの集まりなので皆さんと悩みを共有出来るし、オープンに打ち解けられるので結構スッキリします。

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療育の内容

 1日の流れですが、まず登校したら出席ノートにシールを貼ります。そのあと身支度になります。靴下を脱いでリュックに入れて、弁当、水筒をBOXに入れます。一見大したことが無いように見えますが、出来るまで時間はかかりました。1週間に1回なので忘れてしまうのかもしれませんが、出来るまで一か月以上かかったと思います。でも自立を促す目的も有りますので、出来るだけ見守りに徹しました。私が行くと勝手に淡々と身支度整えますが、普段一緒に行ってる妻だと甘えてしまってやらないこともあるそうです。最初は、ただ立ち尽くしているだけだったのが、今では甘えこそありますが、そつなくこなせる様になりました。

 身支度を終えたら、ホールで少し遊べます。ホールにはマット、トランポリン等の運動器具、おもちゃも一通りあるのでみんな楽しいそうに遊んでます。しかし保育園で見かける他の子供たちと違って、子供同士で遊んでる事はあまりなく、皆自分の世界に没頭しています。その為、3輪車や車のような人気の遊具は人気があるので取り合いになるのですが、子供同士コミュニケーションが取れないので、喧嘩になることもしばしばです(1つの遊びに長く集中出来ないので、すぐ違う遊びに切り替えてしまう)。その時には大人が仲介するのですが、「順番ね」と話しても納得がいかないようで(理解ができないのでしょう)、よく機嫌を損ねてしまいます。自分がコレって決めて物事が思い通りにならないと怒ったり、泣いたりします。しかし、私は娘がこのように怒ったり、泣いたりすることでさえも「個性が全面に出てきた結果」とプラスに捉えています。それまでの娘は何かを主張することもなく、大人しい子供だったからです。

 このようにホールで少し遊んだ後、教室に戻って朝の会で今日1日のスケジュールが発表されます。朝の会終え、すぐにリズム体操が始まります。基本的に童謡を歌いながら体を動かす運動です(椅子に座って行う)。うちの娘は、療育に参加した当初は、ちゃんと椅子に座って体操をしていましたが、最近は落ち着きがなく、すぐに立とうとしました。音楽は、好きな方だと思いますが、自分のペースでやれないと、急に泣き出したりもします。リズム体操に関して今までできちんと出来た事は、数回ほどしか無いと思います。日に日に集中力が無くなっている気もします。

 リズム体操終わると、すぐに運動遊びになります。ホールで運動、近所の散歩、夏だとプールとその季節や天気によって変化します。運動遊びの中で人気なのがサーキットという遊びですね。サーキットと言うのは、ホールの中に平行棒やボール、跳び箱があり、アスレッチックのような感じで進んでいく遊戯です。一人ひとり順番でチャレンジしていきますが、うちの娘も大好きです。大好きが故にゴールしても席に戻ってくれません(ゴールしたら席に戻る決まりがある)。もっと遊びたいと言わんばかりに大の字に寝っ転がり自席へ戻ることを拒否します。自立を促す意味では見守りも大事な事なのですが、順番でやることなのでひどい時は、介入して自席へ強制送還します。当初は怖がっていて椅子から動こうとしなかったので、かなり積極的になりました。

 運動遊びが終わると、トイレや水分補給して、また運動遊びか本の読み聞かせを先生がしてくれます。それが終わるとみんなでご飯です。ご飯中に他の親御さんや先生と情報共有したり出来ます。登校してからの時間が過密になっているので、朝の自由時間か食事の時間くらいしか、他の親御さんと話す隙ないので貴重な時間です。

 御飯の後は、歯磨きをして20分程自由に遊べます。それを知っている娘は、普段家ではご飯を1時間以上かけて食べるのに、このときだけは、クラスで1番早く完食して、ホールへ走って行ってしまいます。

 遊んだ後は、教室に戻り、帰りの会を行い解散です。解散後月に一回、希望者は言語療法を受けることが出来ます。言語療法は先生と子供二人きりで行い、保護者はその様子をマジックミラー越しに見ています。イラスト見せて「魚何匹いる?」などと問いかけたり、「先生が作ったブロックと同じ形にしてみて」などそういう内容でした。当初言語療法の先生が嫌いで何をやっても泣くだけでしたが、今は楽しんで参加してくれます。「この絵は何?」という質問にも「魚」と単語で答えるようにもなりました。2語程度の質問には大体答えることが出来るようになりましたが、3語程度の質問になると全く理解できず、集中も無くなって悪ふざけしてしまいます。

 言語療法は30分ほどで終わり、簡単に内容の報告を受け帰宅です。最初は帰宅の際に先生に挨拶が出来ませんでしたが、今では「じゃあね~」って言葉を発することも出来るようになっています。少しずつですが言葉や社交性が増えている気がします。最近先生と相談して「言語療法よりもコミュニケーション能力の向上へシフトしたほうがいいのではないか」ということでプログラムを変更していただきました。しかしいきなりプログラムを変更すると戸惑うこともあるということで、徐々に挨拶の回数を増やしてみたり工夫してくださるそうです。

 以上が私の娘が受けている療育の内容です。

続きは「知的障害と発達障害③言葉が話せないせいで孤立する娘」

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