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息子が自閉症だと分かった時にはショックで震えました(実例)

 

 この記事は自閉症の子供を持つ30代の女性に書いていただきました。

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 早産で産まれた息子は、総合病院の発達フォロー外来に通っていました。1歳頃までは私も何の違和感もなく、病院でも指摘されることなく過ごしていましたが、ある時ふと気づいたのです。

どうしてバイバイをしないの?
どうして「いないいないば~」をしないの?
どうして何も喋らないの…。

 一度気になりだしたら不安でたまらなくなり、ネットで子供の発達を調べまくる日々が始まりました。息子に当てはまることがあれば落胆し、当てはまらなければホッとする。その不安を発達フォローの先生に相談した所、その場で簡単な発達検査をしてくださり、指差しを全くしない事を指摘されました。

 確かにネットで見たことある、でも息子は教えてないから出来ないだけ、と不安を打ち消すかのように息子に絵本を見せて私が言う物を指さすように教え込みました。そして絵本の中でだけ指差しが出来るようになった頃、先生に自信満々に「練習したら指差しが出きるようになったんです」と言いました。先生の返事は「普通は練習なんてしなくても自然に出来るんですけどね」。その時初めて、私の息子は「もしかしたら自閉症かもしれない」と認める事が出来ました。

[参考記事]
「自閉症スペクトラムの特徴とは」

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自閉症について自分で調べ、確信

 その間もいろいろと調べ、自閉症の象徴的な動作、クレーン現象を息子が頻繁にする事に気が付きました。クレーン現象とは物を取ってほしい時に近くにいる人の腕を持って目的の物の近くに持っていく動作で、名前の通り人をクレーンの様に使うことからつけられました。当時、寝る時だけおしゃぶりをしていた息子は、眠たくなると私をおしゃぶりの所まで連れて行き、私の腕を掴んでおしゃぶりを取らせていたのです。

 何も知らなかった時はこの動作を、親を頼りにしている可愛らしい行動だと思っていたのに、それがクレーン現象だと気づいた時はショックで震えるほどでした。

自閉症だと分かってからの行動は早かった

 息子はきっと自閉症なんだ、と確信してからは積極的に動きました。当時、下の子を妊娠中で出産までもう少しだった為、じっくり悩んでいる時間がなかったのが逆に原動力になっていました。

 発達に不安がある子が行く施設に予約を入れても3か月待ちでしたが、ようやく施設で面談してもらえることになり、集団での行動観察、心理士さんによる発達検査が行われました。行動観察では、集団でいても周りに誰もいないかのように振る舞う、呼びかけに応えない、体の動かし方がぎこちない面が見られました。発達検査では、まず椅子に座っていられない、指示通りに動かず自分のしたいようにする、積み木を積むなどの指先の細かな動きが苦手という結果に。それに加え、家から持って行っていたお気に入りのぬいぐるみを手放すことが出来ず、常に自分の側にないと騒ぎ出す始末でした。

 医師の診断を待たずに私の中では自閉症だと確信しました。はっきりと診断名を告げられた時も、やっぱり…と思うだけで不思議とショックはありませんでした。クレーン現象に気づいたときに震えるほどのショックを受けていたために免疫ができていたためです。はっきりと診断された事で、もしかしたら気にしすぎかもしれないという私の悪あがきもなくなり、逆にすっきりとした気持ちになりました。

まとめ

 言葉の遅れや落ち着きのなさを親や友達に相談しても、「初めての子供だから、男の子だからそれくらいの子はそんなもんだよ」とみんなフォローしてくれました。確かに言葉の遅れや落ち着きのなさがあっても、段々落ち着いてくる子もいると思います。ただ息子はそうではなかった。親の勘、自分の持つ違和感を信じて早めに行動して良かったと思っています。早期発見、早期療育と言われていますが、3歳ごろまではなかなか診断がつきません。そんな中、2歳1か月と早いうちに診断名が付き、幼いころから療育を受けられた事はその後の息子と私の成長に大きく影響しました。

続きは「発達検査で自閉症の息子の得意な分野が分かり、成長が加速」

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