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発達障害を抱える人には親以外の良き理解者が必要

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この記事は50代の男性に書いていただきました。

………….

 アスペルガー症候群であろう有名人の中に、アップル社の創業者だった故スティーブ・ジョブズがいます。彼は強引なうえにやることが徹底していて、他人にもそれを要求するので、人間関係が上手くいかなかったようです。

 それでも大成功を収められたのは「ある理由」からだと思います。同じ発達障害の子でも大学を卒業できなかったりする子がいる中、半年の休学こそありましたが、息子がまずまずの成績で楽しい大学生活を送れたことも「その同じ理由」からだと思います。

幸運を逃さなかった

 スティーブ・ジョブズには創業時からスティーブ・ウォズニアックという良い理解者である親友がいました。高校生のスティーブ・ジョブズと5つ年上のスティーブ・ウォズニアックとは「機械好き」という共通点で意気投合したのですが、スティーブ・ウォズニアックは長きに渡ってスティーブ・ジョブズを理解し、支えていました他人とのトラブルが絶えなかったスティーブ・ジョブズと周りの間に入ってクッションになっていたのではないか、と思うのです。

 息子の状況もこの関係に似ています。息子は誤って投薬された薬の副作用で半年の休学をして大学生活をスタートしたのですが、息子にとって本当に運が良かったと思うのは、同じようにスタートが遅れた学生の中に、後に「本当の親友」と呼べる友人がいたことです。体育の授業でテニスをすることになり、相手となったのが彼でした。おそらく積極的に話しかけたのは息子の方だと思います。

良き理解者になってもらう

 息子は親友の彼のことを良く理解していたと思いますが、たぶん親友の彼にとって息子は「変わったことを知っている、面白いことを言うヤツ」という認識だったと思います。そういう人間を見て「変なヤツ」と思って遠ざかる人もいますが、親友の彼は息子の良いところも見て、良く理解してくれました。

 アスペルガー症候群の特徴で、息子はどうしても初めて行くところ、初めてやることに弱いのですが、親友の彼はどこに行くにも声をかけてくれて、息子をいろいろなところへ連れて行ってさまざまな経験をさせてくれました。本当に楽しい、充実した5年間(1年留年)だったと思います。

 親友の彼は卒業して故郷へ帰ることが分かって、親としても残念で悲しくなりました。ただ、「積極奇異型」のアスペルガー症候群である息子は、いろいろな人に積極的にアタックしていくところが長所で、社会人になった今も変わりません(参考記事「兄弟でアスペルガー症候群のタイプは違う。兄は積極奇異型、弟は受動型」)。

 本人が少し不愉快な目にあうことはありますが、「面白くて人が近づきやすい」という側面もあり、特に努力もしていないのに得をしているのではないかと思います。そこに、相手に「良き理解者」になってもらう資質があるのではないかと思います。

発達障害者が生きていくために

 息子は親から見て積極的で、コミュニケーションに難点があるとは思えないのですが、積極的すぎて延々としゃべり続けることで嫌われ、気に触ることを遠慮なく言って怒りを買うことが多いのは確かです。それらを「面白い」と感じてくれる人ばかりではありません。また、苦手なことがあってもごまかすことができず、助けも求められない。親が改善点を言ってもなかなか出来ません。

 最近は以上のことが社会的に受け入れられないという自覚が出てきて分かるようになってきましたが、「改善するのがなかなか遅いな」と感じます。だから「発達障害」という診断を受けているわけですが、決して発達していないわけではありません。人並み以上にできることはできるのです(高校時代は学年で成績が2位になったこともあります)。

 だから、「良き理解者」が他人との間に入ってクッションになってくれたり、苦手な分野の手助けをしてくれると本当に助かるのです。「良き理解者」は本人が苦手に当たってつまづいたとき、トラブルに見舞われたときに助けてくれます。だから常に、親以外の「良き理解者」を得られるようになってほしいと思います。

[参考記事]
「発達障害と天才は紙一重?トムクルーズやエジソンも発達障害」

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