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発達障害と診断された息子に未知の体験をさせようと旅行に行く

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この記事は発達障害のお子さんを育てている男性に書いていただきました。
前回の記事では息子さんが小学校3年生の時に「広汎性発達障害」と診断された事と国の研究に協力したことを書いていただきました。

………………..

幼稚園の時には気になっていた言葉の遅れは小学生の間に解消されたように思います。
一方、学力的なものは同じ学年の子よりかなり劣っていました。
中学生に上がっても「普通学級ではダメかな」と思い、中学でも特別支援学級に通学することになりました。
中学の授業は1年生の2学期にはついていけなくなりまして、成績は当然ながら低迷します(医師に言われたわけではないですがLD(=学習障害)持ちと考えてます)。
中学の特別支援学級では理解できていない基礎のやり直しをやってくれますので、すごく助かっています。
また、中1の時から一般の学習塾にも入れましたが成績は下降の一途を辿ります(発達障害児の指導経験のある塾が近くにはなかったので一般の個別指導塾です)。
中2の成績を見ると愕然としまして、特別支援学級や塾に行っててこれか・・・。
私の想定より理解力が遥かに下なのかもしれないと思い始めました。

色々と試し始める

何十年も経つと中学の勉強内容はかなり忘れてるもので、息子に聞かれて答えられない内容も増えます。
ですので、私に出来ることは何だろう、
色々と良い影響になるものは無いだろうか、と色々探してみました。
一つは旅行に行く事です。
非日常の体験を通じて脳に刺激が与えられないかな?と思い旅行に連れていく事にしました。
男旅、と我が家では呼んでますが、息子と私と2人で宿泊ありの旅行に出かける事を企画しました。
それ程、家計に余裕があるわけではないので、青春18きっぷで3日間動くとか、車中泊を使って宿泊代節約するとか一般受けはしない方法で旅行に行きました。
一般受けしなくてもポイントは旅行先で何か刺激を与える事ですから時間をかける旅で良いと思い実行しました。
一度凄く焦ったのは宮島に行こうとして広島のどかの駅で乗り換えが生じた時です。
乗り換え時間1分、駅着いたらすぐ乗り換えだからダッシュね、なんて言いながら乗り換え駅を目指してました。
1分と言っても同じホームで反対側に止まってので問題など起こるとは思いませんでした。
さあ、行くぞ、とか言いながら声を掛けて同じホーム反対側の電車に飛び乗ると息子が着いてきていない。
てっきり後ろにいると思ったのに。
急いで乗ってた電車に戻ってみましたが姿が見えない。
嫌な冷や汗が出つつ周りを見ると階段を駆け下りてる息子の姿が・・・いや、そっちじゃないぞ。
結局、乗り換えに失敗しましたが、見知らぬ土地ではぐれたらどうなるか分からないので一応ホッとしました。
息子からしたら父の姿が見えず少しパニックになっていましたが、結果的にパニックなるという経験をさせることができて良かったと思っています。
発達障害の子供は未知の体験(レールから外れる体験)を嫌う傾向があり、予想外の事が起こった時にどうなるのかを学習させておくことが重要と医師に言われたことを思い出しました(地震を体験できる施設に行ってみてはどうですかと診断時に言われました)。
旅行に何度も行っている内に、家の中での自己主張が良くも悪くも増えてきたので少しは効果があったかもしれないと思っています。

高校受験を控える

中学三年生の成績が当然高校受験には影響しますので内申書は非常に気になるものです。
しかし、提出物を出していない、宿題をやっていかない等でとうとう中三の1学期に「成績1」がつきました。
2学期の成績が一番重要になるので発破をかけまして普通高校に行けるかどうかの瀬戸際という事を息子に説きました。
ところが息子はやったと言い張った夏休みの宿題を終わらせていないのが次々に発覚していきます(親のチェックが甘かったと反省しました)。
予想通り中3の2学期には1だらけの通知表がやってきました。
「提出しないと1がつくから提出する」
この単純な図式が未だに理解できていないようなので理解力の想定レベルを1段落すことにしました(放置しても解決しない事が分かっていないのです)。

公立高校の中には最近は発達障害の子供を受け入れ、それに合わせたカリキュラムを組む学校があります。
試験は作文と面接だけという公立高校を選び、来月(2017.2)に受験してきます。
私自身は息子のことを「一部発達が遅い部分がある」とだけ思い込み、普通高校のほうが将来の役に立つと思ってた部分があります。
しかし、本人的には果たしてそれが本当に良いのかどうか。
選択肢がほとんど無くなり、かえって本人に合った高校(発達障害の子供を受け入れる高校)だけが見えてきました。
今、第一志望の公立高校では「コミュニケーションを取れるようにする授業」があるそうです。
学校説明会に行った時に同校の在校生の発表があったのですが、その子は「この授業のお陰で今の自分がある」と言っていました。
これがすごく印象に残っていて、
まだまだ息子も成長できる部分はあるはず、という気持ちが大きくなりました。
第一志望の公立高校に合格できるのか分かりませんが、もし合格した際には人生の中で大きなターニングポイントになるのではないかと期待をしています。

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