この記事は30代の女性に書いていただきました。
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現在小学6年生になる発達障害の娘がいます。保育園から小学校に上がる時に診断する機会があり、病院へ連れて行くと発達障害と診断されました。ただその頃は他の子達より少し幼く、素直すぎるといったくらいの感じだったので特に苦労もなく、逆にかわいくて仕方なかったです。ただ、IQが普通の同じ年の子が100だとしたら、娘は75です。医師には「知的障害と認められるのは更にIQが下で、お子さんは普通の子と比べて低いですが、知的障害よりは上」と言われました。
小学校に上がって
小学校に入り、小学校3年生くらいまでは平穏に進みました。素直でなんでもお願いすると聞いてくれ、手が全くかかりませんでした。それに対して3歳上の姉は反抗期真っ只中でしたが、姉の方が何かあるんじゃないかと思ったくらいでした。ただ今考えると反抗期がある事が普通なんですよね。
高学年に入って変化が…
4年生に入ってからは少し変化がありました。周りの女子達はどんどんませていき、好きな男の子が出来たりする中で、成長の遅い娘はそういうことに全く興味がなく、というか、男の子を好きになるという感情が分からないと私には見えました。
その他にも娘は友達と遊んでいてもついていけない事が出てきて、周りとの差を感じるようになってきました。今までは「一緒に遊んでいた」のが「遊んでもらっている」という感じに変化しました。やはり、同級生と比べて、少し知的な遅れがあることで、同級生の話についていけていなかったのだと思います。ですので、友達といえるような子はいませんでした。
本人もストレスを感じるようになり、この頃から家へ帰ってくると癇癪を起こしたり暴れたりする事が増えました。普通でありたいのに普通でいられないことへのストレスは小さいながらに感じていたのでしょう。
ストレスの先の恐怖
5年生になり、周りとの差はどんどん広がっていき、それにつれストレスもさらに大きくなりました。学校へ行っても授業をほぼまともに受けられなかったり、体力が持たず授業中に寝てしまったりすることも増えてきました。緊張というか、大きな嫌な感情を抱えているせいで、疲れ切ってしまうのです。
発達障害の1番難しいところは見た目で見て、障害という部分が見えにくいところだと思います。やりたくても出来ない事が多いのに、周りの友達からすれば「1人だけやらなくてずるい」と思われてしまいます。そうかと言って、この子たちを責めるのも酷です。まだ、小学生同士であるし、発達障害を理解できないのは当然です。大人の社会ですら、同じような誤解や無理解があるのですから。
しかし、誤解とはいえ、友達からの印象が悪くなるせいで、仲の良い友達はなかなかできません。本当に気の毒に思います。
今後の課題になってくる進路問題
現在小学6年生の娘は来年中学生です。本人はみんなと同じ中学校に行きたがっていますが、周りの友達は娘に障害があることは知っており、それをネタに今でも軽いイジメがたまに起こっています。そんな中で中学生になるともっとイジメられ、大きくストレスがかかってきてしまうのでないかと心配をしています。その時そのダメージに耐えれると思えず、無理矢理にでも支援学校に入れるべきなのかなとも思っています。支援学校であれば障害に対する理解を示してくれる先生も多いので、その点は安心できます。
何より本人が生きやすい中で生活をさせてあげたい、本人の意思を尊重したいのも親心。ですが本人がなるべく傷つかないようにしたいのも親心で、その辺りが今1番の課題(悩み)になっています。発達障害の性質やイジメなどによりストレスが大きくなると、いずれ自傷という取り返しがつかない事態にも陥る可能性があるため、ここは慎重に進路を考えてあげないといけません。
発達障害は知的障害が入らないと支援学校にもなかなか入るのが難しいようです。今通ってる学校との相談、市役所などにも回数を重ね足を運び、支援学校の必要性を伝えていく必要があります。
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