この記事は30代女性に書いていただきました。
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私は3歳になる発達障害(自閉症)の子供を育てている30代の主婦です。今回の主題は乳幼児健診についてです。私は乳幼児健診ではいい思い出はありません。医師の言葉に深く傷ついたからです。自治体の検診ではなく、自費の検診ですので、この医師の言葉が一般的な言い方なのかは分かりません。この記事では前半部分に息子の小さい頃の特徴を、後半部分に乳幼児検診の時の様子について書きたいと思います。
発達障害児は赤ちゃんの頃から
・目が合わない。
・抱かれるのを嫌がって体を硬直させる。
・難聴かと思うほど呼びかけに反応しない。
・泣いたらやたらと長い。
・あやしても全然笑わない。
など何かしらの兆候があり、その時は気付かなくても後になってから「そういえばあれがそうだったのか…。」ということが多々あるとはよく聞きます。しかし、息子の場合は本当に全くありませんでした。ミルクをよく飲み、よく眠り、よく笑い、よく育ち、夜泣きで起こされるなんてことはほとんど記憶にありません。
首が据わったのは3~4ヶ月ぐらい、ハイハイを通り越して伝い歩きの方が顕著になり、11ヶ月で歩きました。身体的なことに関しては何一つ異常なく、当然乳幼児検診は普通にクリアしていました。
<1歳前後の時>
1歳になる2~3ヶ月前ぐらいから、車のおもちゃに興味があるのはいいのですが、「遊び方が何かおかしいのではないか」と思いました。明らかに普通の子と違うのです。普通は転がしているのを真上から見ると思うのですが、息子の場合は「タイヤの高さに目線を合わせて見る」のです。車というよりタイヤしか見ていない感じです。
そして複数の車をきれいに横並びに並列駐車させるのが顕著になったのもこの頃でした。この時は「やけにタイヤが回るのを見るのが好きな子だなあ…。きれいに横に並べるのに何かこだわりがあるんだなあ…。」とは思いましたが、まさか発達障害(自閉症)の特徴だとは思いませんでした。
〇・△・☆などのブロックを型に入れるおもちゃも勝手に覚えて完璧にやっていましたが、途中からは〇しか入れなくなっていました。〇へのこだわりもあったのは間違いないです。これがいわゆる「後になって考えてみたら、あれが自閉症の特徴だったなあ…。」なのですが、この時は「これは個々の問題でそういうものだろう」と思い、発達障害とは頭の片隅にもありませんでした。
<1歳半健診>
冒頭にも書きましたが、自治体の乳幼児健診を受けたことがなく、乳幼児健診は全部自費で行っています。1歳半になると今までの身長・体重などだけでは済まず、【それ以外の発達】を見る為により専門的の医師に回されます。ここで
・指差しを一切しないこと。
・「パパ」・「ママ」など簡単な単語も発しないこと。
・絵本を見せて「ライオンはどれ?」などと聞いても一切指すら差さずに無反応なこと。
などで引っかかり、自治体の療育を勧められました。
そして乳幼児健診のあとに別室の専門家の部屋に通す為に待つように言われました。待った後に言われたことは「高機能自閉症という発達障害の可能性が高いですね。この検査の結果では将来がかなり心配です~。うん、心配だ」と、地獄に突き落とすような言葉でした。まだ小さいうちは発達障害と言われている本人よりも親が一番傷つくわけで、親の心のケアをできない医師ははどんなに偉い人だろうが問題があるなと感じました。「自閉症」と言う言葉の響きにいい印象を持つ人は少ないと思いますが、それに加え、「将来がかなり心配です」と言われたことでダブルでパンチを食らった気持ちがしました。私たちが死んだ後に息子はどうなってしまうのかなど帰りの車の中で泣いたことを今でも忘れません。
3歳になる頃にもこの病院で乳幼児健診を受けたのですが、息子は「自分に対して何か悪いことを言われているという空気」を察するのは人一倍長けています。そのため、乳幼児健診が終わって別室の専門家の意見を聞くために待っている間に、普段では考えられないほど愚図りました。
あまりにも愚図る為、そして私も「どうせまた、この検査の結果はかなり心配ですね~」などと言われ、傷つくことが分かっていた為、「これ以上待っても余計愚図ってどうしようもなくなりますし、部屋に入っても言われることは分かっていますからもう結構です。」と言って帰ってしまったぐらいでした。1歳半健診の時の嫌な思い出が根底にあったことは間違いありません。
もちろん医師によって違うのでしょうが、発達障害であることを宣告するのにも言い方というものがあり、親を傷つける言い方をする医師はかなりの確率でいます。実際に私もそうでした。私はこの病院の医師の言葉がすごく頭にくる言い方だった為、この人の言いなりにはならないと強く思いましたし、有名な病院ですがここには二度と行きません。
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