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発達相談の時に言われた臨床心理士の酷い言葉に涙

 

この記事は自閉症のお子さんを育てている30代の女性に書いていただきました。

この記事は「娘の発達障害に気付くまでの育児は泣きたくなるほど辛い」の続きです。

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【発達相談にて言われたこと】

 毎日に行き詰まりながら、保健師さんの勧めで受けた市の幼児発達相談。臨床心理士による面談です。質問用紙に記入した後にこれまでの経過を説明し、さらには臨床心理士が娘を観察してくれました。

 この時の娘の様子は
〇声をかけても目も合わせず奇声をあげて拒否
〇おもちゃを与えて大人が一緒に遊ぼうと隣に座っても、パッと逃げて1人で黙々と同じことを繰り返して遊んでいました。

 そして、臨床心理士はこの様子を見ながら、「療育センターの受診と療育教室に行くことをお勧めします」と言いました。

【すぐには、受け入れられなかった】

 自分でも不思議なのですが、自分があれだけ子育てで大変な目にあっていて救いを求めるような気持で発達相談に行ったのに、いざ療育センターや療育教室を勧められると、とても抵抗があり、「そんなもの要らないんじゃないか?」という気持ちになりました。

 なぜ、こんな気持ちになったのかを自分で分析すると一つ目は心理士の態度がとても不愉快だったことです。もう完全に「この子は異常」と言う風に決めつけたような目で、何か娘がするたびに「あーほら、ダメだね・・」「やっぱりね・・特徴的ね」と言っていたのです。

 話の中で私が「障害と個性の境目ってどこなのでしょうか」と聞いたところ、「いやいやこの子のは個性とかいう次元じゃないですよ!」と返答にもなってない言葉を強い口調で言い切られました。たったこの数十分見ただけで、あんたにこの子の何がわかるのよ!と言いたくなりました。

 二つ目は今とても困っていて、どうやって育てたら良いのか、どんな接し方をすればいいのか、というアドバイスを求めていたのに、「はい療育センター行って下さい」と丸投げされたというか、たらい回しにされたような印象を受けたことです。発達相談は入口なので、今考えれば当然なのですが、とにかく「寄り添ってもらえてない」という印象が強く、素直に聞き入れられなかったのかなと思います。とても大変な子だけど、元気で活発で、笑顔も可愛くて、変なところはあるけど個性的で面白いところもあるのに・・・我が子のすべてが否定された気持ちになったのです。

 家に帰って来てからは療育センターや教室の案内を投げ捨てて、泣きました。娘を抱きしめて泣きました。この子は私の大切な子だ、赤の他人に否定なんかされてたまるか、といった気持ちだったかな、、、ちょっと言葉にできない気持ちで泣いてたのを覚えてます。そして、結果を夫に言っても、祖父母に言っても、私と同じような反応で、そんなもの要らないさ、そのうち治まるよ、普通の子だよ、そんな言葉にも後押しされ、私はもらった案内を引き出しの奥底に封印しました。

【療育に前向きになったきっかけは、漫画】

 療育センターの受診も、療育教室も、勧められはしましたが、自分で予約や見学を開始しないと、特に始まるように段取りされているものではありません。なので、自分で動こうと思えなかった私は、発達相談した後もそれまでと同じような日常を過ごしていて、これで良いと思ってました。

 でも気が変わったのは本当に偶然のことです。友達で特別支援学校の教育に関わっている人がいました。といっても、専門的な知識を教えてくるわけでもなく、診断めいた話をするわけでもなく、雑談の中で一つ漫画を紹介されました。「光とともに」という漫画ですが、良かったら読んでみて、と。

 漫画は元々好きなので、特に抵抗なく本屋へ行って購入して読んでみました。そこには、自閉症の子を産んで育てていく過程の親の葛藤や苦労がリアルに描かれていて、特に乳幼児期の話は、文章では伝えきれない私の苦労とか辛さをまるごと写したような話でした。私と同じように療育を薦められ、拒否して1年以上ほっといて、そこから療育を開始する母親の姿に自分が重なりました。その漫画を読んで、私はようやく療育センターと教室に電話したのです。

続きは「母子通園と単独通園の2つの療育教室に通うことが決定するまで」

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