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発達障害とはどんな障害なのかを解説します

 

 言葉が遅い、目が合わない、落ち着きがないなど、子育てに不安があり、育児相談に行ってみたら「発達障害の可能性」を指摘された・・・。このような状況で「発達障害」という言葉と出会ったという親御さんはけっこういらっしゃいます。

 では、「発達障害」ってどんな障害なのでしょうか。

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発達障害は脳機能障害の一種

 「発達障害」は先天的に脳の機能が劣っていることにより起きる障害(脳機能障害)です。脳には知覚( 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)、学習、判断、記憶、思考、言語、喜びや恐怖などの情動などの機能があります。発達障害はそれらの発達に偏りがあり、その偏りが感情や行動の特性となって現れてしまいます。

 それゆえ、苦手なことや上手くいかないことが増えて、生活がしづらかったり、生きづらさを感じてしまうことがあります。現れる特性はアンバランスになった脳機能により、その人それぞれです。

 先天的に脳機能障害がなぜあらわれるのかはまだよく分かっておらず、研究が進められているところです。過去には親のしつけやストレスが原因と言われていましたが、現在ははっきりと否定されています。

発達障害者支援法に定義されている発達障害のタイプ

発達障害者支援法に定義されている発達障害の分類は

・自閉症、アスペルガー症候群、レット症候群などは全てまとめて「広汎性発達障害」と呼ばれています。自閉症、アスペルガー症候群は自閉症スペクトラム障害と言われていますが、これにレット症候群を合わせると広汎性発達障害になります。

・学習障害(LD)

・注意欠陥多動性障害(ADHD)

です。

[参考記事]
「発達障害の種類①自閉症スペクトラムの特徴とは」
「発達障害の種類②ADHD(注意欠陥・多動性障害)とLD(学習障害)の特徴について」

 また、人によってはこれらの障害を複数抱えているケースもあります。それぞれ、3歳ごろまでに何らかの兆候があらわれることが多いので、できるだけ低年齢のうちに発見し、診断・療育を受けるほうがいいです。

※療育では食事やトイレなどの生活全般、会話、運動などをトレーニングします。
[参考記事]
「発達障害の療育ってどんなことをするの?娘の事例と手続き方法」

発達障害は改善の余地がある?

 昔は「発達障害は生まれつきのものであり、治療方法はない」と言われていました。障害そのものを完全に治すことは困難ですが、現在はなるべく年齢の小さいうちに発見→診断し、その子の特性に応じた療育を受けることで発達を促すことが可能です。

 さまざまな療育を通して「困った行動」を少なくするよう働きかけ、社会生活に適応していくことを「改善」とみなせば、「改善の余地がある」と言えるでしょう。一方で、その子の特性を認めず、不適切な関わりを続けてしまうと、その子の自尊心を低下させ、二次障害(気力の低下やうつ病、反抗心、万引きなどの反社会性)を引き起こしてしまう可能性もあります。

まとめ

 私自身もつい陥ってしまった考え方ですが、「昔はこんな子、普通にいたよね。なんで発達障害なんて言われなきゃいけないのよ」という考え方は危険です。昔いた、「ちょっと変わった子」もその後、大人になる過程で苦しんでいるかもしれません。その子の「生きづらさ」を少しでも少なくしてあげるために、今できることをすぐにでも始めてあげたほうがいいと思います。

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