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ADHDの小1の息子に起きた学校や学童での困りごとやイジメ

この記事は30代の女性に書いていただきました。

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 息子は現在小学校2年生、7歳。ADHDの診断が昨年末に下りまして、現在はコンサータを週に4-5回服用しながら元気に普通学級に通っています。「マーマー!手をつなごう!」とべたべた甘える息子がまだ可愛くて仕方がありません。

 でも去年の小1の頃は思い出すのも嫌になるくらい親子ともにボロボロになりそうな毎日を送っていました。

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終わらない忘れ物、落し物、壊し物のオンパレード

 ADHDの性質による困りごとは至る所に見られました。

 鉛筆は最低5本削って持ってくるようにと言われますが、5本持って戻ってくる日は皆無。消しゴムも真っ黒になった破片しか見ません。不注意によりどこかに失くしてしまうのです。次の日もこうなるのか、と思いながら代わりを持たせます。

 また、息子の連絡帳の文字は読めません。毎日、必ず先生の注釈が付きます。

 小1の1学期は多かれ少なかれこうしたことの「一部」がクラスのどの子にも起こるようでしたが、2学期にはだいぶみんな成長します。それがうちの子は一向に治らない。もしかしたらと発達障害かなと思いながらも、話はよく理解できるし、善悪の判断もちゃんとできる息子が「発達障害」と診断されるまでのことはないだろう、ゆっくりした成長なだけ、と思っていました

学校からの電話も鳴り止まず

 そんな中、学校からの連絡が毎日のように来るようになり、お友達とトラブルになった、ルールを守らなかった、給食をひっくり返してしまった、お箸もまともに使えないようだ、などなど、担任の先生の話は信じられない内容になって行きます。

 1対1の時は、うちの息子は私といれば十分話も理解できるし、器用にお箸も使えるのです。

保護者会の前の個人面談

 2学期の保護者会の前に担任の先生との個人面談をしたのですが、このときに、「うちの子供は集団生活の中でどれくらい問題になる行動をしているのか」を聞いてみました。

 すると先生は冷静で「一年生はまだ幼いということもあるので、他の子が困ることではないのです。〇〇君自身が困ってるんです。どうしていいか分からない様子を最近はよく見ますが、原因は分かりますか?」と聞いていきました。

 私は「恐らくは発達の問題であの子が困っているのではないかと思っています。でもあの子が困っていると同じように私も困っています。毎日あの子のことを追いかけながら仕事なんてできそうにありません」と答えました。

 先生は「そうだろうと思います。1人で対応なさるのは限界がありますので、何か学校でできることで思いつくことというと。。。」そこでスクールカウンセラーへの相談を勧められました。そこで地域発達支援センターへの相談をしてみてはと言われたので、小児精神科の受診となりました。

小児精神科での検査

 小児精神科クリニックには運がいいことに電話で相談した当日に診察を受けることができました。

 その結果、「まずはADHDでしょうねえ。その程度によって対応の仕方が違うから、検査をしてどうするか決めましょう」。それから1ヶ月くらい、WISC-IV、田中ビネー、YG式、バウムテストといった知能心理テストが週に1度くらいのペースで続きました。

 WISC-IV は言語理解が突出しており(140)、他の知能は100プラスアルファで普通(総合が118)、という感じだったのですが、衝動性を測るテスト項目に関しては、問題点が見つかっていて、もう少し学年が進むとより学校への適合が苦労するだろうと予測される、との評価でした。

 テスト用紙を見せてもらいますと、図形のなぞり書きをしたテスト用紙は途中から真っ黒に塗りつぶされてしまったりして、素人目にも問題なんだろうな、という様子が見てとれました。

 先生は「薬物療法がいいと思う。療育とか訓練は今までの経験上このタイプじゃ難しいと思う。字を書く、絵を描くでも何でもいいですが、何かをしようと決めて取り組む時に脳のアクセルとブレーキが適度に効かないと難しいのよ。効かないから衝動性が問題になるのね。もう少し衝動性が落ち着くと薬は飲まなくてもいいかなと思うけど、このままじゃ困っちゃうだろうね。」

 私は「少し考えさせてほしい」と言って即断はしませんでした。やはり小さい頃から精神に作用のある薬を飲んでも大丈夫だろうかという疑問があったからです。

学童保育でのいじめ

 ある日迎えに行くと「お友達からバカにされるような持ち物は持たせないでください」「宿題は量を減らして他の子との付き合い方を考えさせるようにしてください」と、それまで問題がなかった学童でも異変が起きているように思える話がありました。

 息子本人に詳しく話を聞くと、理由はわからないけど学童で「狂ってるやつ」「邪魔だ」などと言われて、3年生の子に大人のいないところで叩かれたり、蹴られたりイジメを受けていること。そしてかわいいちり紙を女の子たちにあげようとしたら「キモい」とからかわれてしまったこと。僕が悪いんだからしょうがないけど痛いのは止めてほしいと思っていることなど、を息子が打ち明けてくれました。

 すぐに学童クラブに連絡をし、暴力は直ちにストップさせてほしいこと、3年生の子が大人のいないところで暴力を振るうようなので留意してほしいこと、持ち物でどうこう言うのは一種の差別であることなどを館長先生に話をしました。

 息子によくよく聞くと、小学3年生の子が「宿題やるからどいていろ」と言ってもすぐに忘れてしまうということらしく、人の話に対する注意力の弱さも垣間見えています。息子は目で見て文章を理解することは可能なのですが、話に集中するのはかねてから苦手で、それがADHDのせいだとすると、放置すると人間関係が上手くいかない原因になると気づきました。

投薬開始。。。まさかの優等生に変身!

 苦渋の決断によりコンサータ18mgを服用させることになりました。最初は副作用の食欲不振があったり、動悸が強く現れたことを気にしていました。

 しかし、服用を始めて程なくして起きた変化には驚かされました。

-ノートがいきなり読める字に変わった

-約束を忘れない。連絡帳も最後まで書く

-算数の計算問題もあっという間に終わり

-漢検満点合格

と、できるのにがんばろうとしかなかった息子の成績が一気に変わったのには驚きました。元から本が好きな子ですが、1年生で最も本をよく読んだ子として学校だよりにも掲載され、周囲も一目置くようになると、いじめの話は全くなくなりました。

 運動も苦手だったのが、運動会の徒競走が1着です。1年生でまっすぐ走るのが課題だったのはADHDの症状の一部だったのかもしれません。

 生活面での変化は「あれやりたいこれやりたい」「あそこ行ってみる、これは見たい」と好奇心を爆発させて、親に長々好きなものの話をするようになったこと。以前は自分が「好き」とはっきり言うこともどこか躊躇していた節がありました。今では土日に親と博物館や美術館に行きたがる「地歴系オタク男子」への道をまっすぐ進んでいるようです。

 薬とは「もろ刃の剣」と言いますか、効く時にはそれと同じくらいの反作用を与えていると私は思っています。それが何年後、何十年後に体や精神に現れるか分かりませんが、それを背負う覚悟で投薬の判断をした方がよいと言えます。

コンサータの副作用「成長遅延」

 コンサータには成長遅延の副作用が見られますが、うちもこれが理由でインチュニブ(ADHDの薬)へのスイッチを検討しています。当面は休薬日の週末に思い切り好きなお肉を食べさせて、体重を増やす活動をしています。

 息子の生活に大変化をもたらしたコンサータにしてもインチュニブにしても、「心が折れずに成長するための杖」みたいなもので、発達障害を治すお薬ではありません。むしろ鬱やその他の精神疾患が二次障害として出てくることを防ぐための薬です。

 うちの息子が今後どうなるか不安なところは多くあります。発達障害も他の障害と同じく「自立」が課題ですので、ゆっくりでも身の回りのことは確実にできるように訓練はしています。

 訓練でなんとかできるところとそうでないところの慎重な見極めが必要ですが、例えば気が散ってしまって床に散らばった学用品をもとの位置に片付けられないなら、整理箱を決めて「すべてこの箱に入れてね」と声掛けするとか、ADHDにつきあうための手間・工夫のしどころはたくさんあります。

 小さい頃から自分の性質が分かっていけば、大きくなってからは困りごとに対して対処はできるはずです。その基礎を作る段階が親である私の役目です。それまでは根気よく子育てをしていきたいと思います。

[参考記事]
「アスペルガー症候群の小学生の息子の性質と頭囲について」

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