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40代で発達障害(ADHD)と診断された私の今

 

 今回の記事はADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断された40代の女性に書いていただいています。
…………………….

 最近、大人の発達障害という病名をよく耳にしますが、私が社会に出た25年前にはその病名が無く大いに悩み困っていました。
私が悩んでいたのは、

 複数の人と話していると飛び交うように皆が会話をしているけど私は一人が話した内容を理解するのに時間がかかり、会話についていけない。


 領収書を書く時に桁数を間違えないように気を付けて書くのに、桁数を何度も間違えて何度も怒られる。


 毎日決まった順番で進める作業を、順番を何度も間違え「なんでそんな簡単なことができないの?」と言われて嫌われる。


 電話応対中に「カルテ出しておいて」と書いてあるメモを渡されるなど「同時に複数のことをしなくてはいけない状況」になると電話の内容がわからなくなる。
その結果、他の人に電話を
代わってもらう事が続き、「これで何回目?」と怒られる。
などです。

 医療事務の資格を持っている私は、勤め先を変わればいいんだと簡単に思い何度も勤め先の病院を変えていました。しかし勤め先を変えても同じように言われ疲れ果てたので、精神科に行きました。そこの医師に言われた病名は「うつ病」でした。悩んでいれば何でもうつ病にしてしまう精神科医にうんざりしながらも、抗うつ剤を飲みながら職種を変えて働きましたが何も変わらない現状。

 そして病院を複数変えながら、5年かけて今の主治医にたどり着きました。今の主治医も最初はうつ状態、適応障害、人格障害などと言って薬を処方しましたが、状況は変わりませんでした。入院などを繰り返し30代はほぼ引きこもり状態で、たまに派遣会社の工場の単発のバイトをしていましたが、また単純なミスを指摘され自信がどんどん無くなっていきました。

 主治医に診てもらうようになって抗うつ薬を飲み続けて20年が過ぎ40代になった頃に、
「長く貴女を診てて言動がADHD(注意欠陥・多動性障害)にあてはまる。人が出来ることが貴女にはできないことが多いけど無理してできるようにならなくていい。逆に人が簡単にできないことを貴女はやれる可能性がある。自分が気が向いた事をやり続けてごらん」

「人に会うとパニクッテしまうから、無理して人に会わなくていい。」
と言われその日から青いカプセルのストラテラ(ADHDの薬)を飲むことになりました(参考記事「発達障害の種類②ADHD(注意欠陥・多動性障害)とLD(学習障害)の特徴について」)。

 飲み始めて半年位たった頃から、頭の中がスッキリとして、気が向いた事を集中してできるようになりましたが、添付文書より割り出した『向精神薬副作用ランキング』という記事の中でストラテラが4位に入っていることが分かり、今は止める方向に動いています。

『向精神薬副作用ランキング(添付文書より)』
1位サインバルタ
抗うつ剤 <イーライリリー>90.2%

2位リフレックス
抗うつ剤 <明治製菓> 82.7%

3位コンサータ
ADHD治療薬 <ヤンセンファーマ>80.2%

4位ストラテラ
ADHD治療薬 <イーライリリー>71.9%

5位パキシル
抗うつ剤 <グラクソスミスクライン>68.5%

6位ジプレキサ
抗精神病薬 <イーライリリー>65.0%

7位セロクエル
抗精神病薬 <アストラゼネカ>62.5%

8位リタリン
中枢神経刺激剤 <ノバルティスファーマ>61.9%

9位エビリファイ
抗精神病薬 <大塚製薬>60.8%

10位J・ゾロフト
抗うつ剤 <ファイザー>59.6%

「内海聡さんのフェイスブックより引用」より引用

 今は何か仕事をしたいと思い、A型作業所(障害者の人が働く所)に行こうか?短時間の掃除などの仕事をしようか?決められずにいましたが主治医に

「家の中でできる仕事が貴女には向いてる。」

と言われてパソコンで仕事ができるクラウドワークスという仕事仲介サイトを紹介されました(記事を書く仕事や動画を撮る仕事などを仲介してくれます)。

 登録をして、お仕事がしたい気持ちで一杯でしたが、パソコンの仕事をした事が無く、専門的な事もできず、自信のない私は、募集内容を見続けるだけでなかなか仕事ができませんでした。

 登録して3か月経った頃勇気を出して比較的やりやすいアンケートを1時間で入力する仕事を数件やってみました。受注者のOKが出るたび喜びがあり、今度は契約をして記事を書く仕事に挑戦しました。

 画像を選んだり記事をまとめたりを眠らずにやってみましたが、わからない事ばかりで納品しても認めてもらえずお給料が発生しない事が多くて落ち込みました。しかし、文章を書くことが好きだからやり続けようと思ってます。毎日、できなかったことを練習して次はできるようにパソコンに向かう日々です。

 もっとできる事を増やすためパソコン関係の職業訓練をうけようかとも考えてます。ADHDとわかって、自分は個性の強い人間だとわかり、できない事を頑張らずに自分のできることをやり続けようと明るく思ってます。個性を生かせて頑張ろうと思う日々です。

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