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ADHDの診断を受けた後の現在の仕事

 

この記事は発達障害(ADHD)の診断を受けている近藤さんに書いていただきました。

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 発達障害(ADHD)の診断を受け、職場の上司に報告しました。「そんな風には見えない」と驚かれましたが、私自身はこれ以上自分の発達障害が原因で職場の人に迷惑をかけたくないので、「退職になってもいい」と正直に伝えました。結果として、会社はクビ。

 ありがたいことに会社都合による退職にしてくれたので、失業保険の受給ができるようになりました。夫に会社をクビになった話をすると、専業主婦になることを了承してもらえました。

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妊娠、出産を経て社会復帰へ

 会社を退職した後、すぐに妊娠が判明しました。翌年子どもが生まれ、さらにその翌年にはマンションも購入しました。ローンを返済していくために、私も働かなければならないと思い、社会復帰することにしました。今までの経験で、接客はダメ、デスクワークも向いていないことがわかったので、自宅から近くて、ADHDでもできる仕事なら何でもやるつもりで求人情報誌を読み漁る日々が続きました。そして見つけたのが清掃の仕事です。

人とのかかわりが薄い仕事が天職だった

 今までなら、清掃という仕事は見向きもしませんでした。でもADHDと診断を受けた今、できるだけ人と関わらず迷惑をかけない仕事でなければならないと思い、たどり着いたのが清掃の仕事だったのです。

 実際に仕事をしていると、予想していた通り、人と話すことがほとんどなく一人で黙々と作業をする仕事なのでADHDの自分には天職だと思いました。正確さを求められる仕事ができないので、正確さよりも「丁寧さ」を求められる清掃の仕事は自分には合ってると思った次第です。

 チームワークとかコミュニケーション能力が求められる接客・デスクワークよりは一人で黙々と作業する清掃の仕事の方が楽だと感じています。確かに汚れているところを掃除するのは嫌だと思うときもありますし、体力も求められます。しかし、デスクワークのように隣で自分の仕事ぶりを見ている人はいませんし、電話やメールで仕事を中断されることもありません。上司に気を遣いながら仕事をする必要もないのです。

 そして人間関係が希薄なところも清掃の仕事の特徴です。他のパートさんと会話をするのは出勤と退勤の着替えのときか、お昼ご飯を食べるときくらいです。常に一緒にいるわけではないので、適度な距離感を保つことができます。デスクワークのように誰かがいつもそばにいると緊張してしまうので、私にとってはこの距離感がちょうどいいと感じます。

 今までいろいろな仕事を経験してきましたが、こんなにのびのびと続けられている仕事は初めてです。まだ仕事を始めて1年くらいですが、まだまだ続けていきたい、辞めたくないと思っています。

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